全国労組交流センター第26回総会の総括

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0348号02/03)(2019/03/18)

全国労組交流センター第26回総会の総括



飯田 英貴(全国労組交流センター事務局長)

 全国労働組合交流センターは、2月2~3日に第26回定期全国総会および「結成30周年記念レセプション」を開催しました。
 制約された時間の中で、総会では30年のすべてを総括することは出来ませんでしたが、結成当初から交流センター運動を担ってきた仲間から「交流センターを結成して本当に良かった」という発言がいくつかありました。
 全国労働組合交流センターの結成は、当時のナショナルセンターであった総評の解散、連合結成を前にした1989年2月26日です。私たちの先輩は、資本の利益を貫くため、労働者の権利を売り渡し、労働者に奴隷の屈服を強いる連合を「労働組合の名に値しない」と断じ、なおかつ総評労働運動を真に乗り越える階級的労働運動の全国潮流形成に向かって、国鉄分割・民営化にストライキで闘った国鉄千葉動力車労働組合を旗頭として全国労組交流センターを結成しました。
 しかし、その後の30年の闘いは決して平坦な道ではありませんでした。「労働者は社会の主人公」だとか「労働者階級の解放は資本主義の打倒以外にない」ということを口で言うことは簡単です。しかしそのことを建前にするのではなく、どう具体的に労働運動の中で貫くのかという苦闘です。職場・生産点で資本と非和解に闘い、戦争に反対し、なおかつそれが自己満足的な闘いになるのではなく、連合や全労連傘下の労働者、労働組合に入っていない未組織の労働者をかたくなに信頼して、広範な労働者とともに立ち上がること、どうすれば労働者の怒りと結びつくことができるか、悩み苦闘しながら進んできた30年であったと思います。

■すべては力関係で決まる

 その点で私たちの運動はいまだ悪戦苦闘の渦中です。しかし、動労千葉と共に歩み始めた階級的労働運動の挑戦は決して小さくなかったと確信します。
 総評解散―連合結成は、新自由主義を全社会に貫徹する中での攻撃でしたが、これからは新自由主義が破産し、社会が崩壊していく中での労働運動再生の闘いです。生きていけない現実の中から労働者は間違いなく立ち上がり始めています。ストライキに圧倒的な支持が寄せられ、労働者、労働組合が闘うことを通して、賃金や雇用の破壊と闘い、民営化や改憲・戦争を止めるのも、すべては資本家と労働者の間の力関係で決まるのだということが労働者自身の中に甦り始めています。闘いの土台は職場です。
 また、全国労組交流センター代表の田中康宏動労千葉委員長が提起した「全労働者を非正規職に突き落とす攻撃に対し『非正規だけの社会を作らせない』という全国運動を立ち上げよう」という訴えは重要です。自らの職場の闘いだけでなく、私たちが何を目指して闘うのかを明確にし、とりわけ青年たちと共に立ち上がる具体的運動として交流センターがその先頭に立たなければならないと思います。
 総会では労組交流センターの本格的な組織拡大に向かって執行部の体制も強化しました。情勢から逃げずに立ち向かい、なおかつ今何ができるのかを具体的に考えぬく努力が各地で始まっています。私たちは、決意も新たに、新自由主義政策と対決してきた国鉄闘争を軸に、改憲・戦争の時代に立ち向かう労働運動の再生を勝ち取るために新たな一歩を踏み出します。