甦る労働組合 原則的で柔軟な労組交流センター運動を

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0351号01/01)(2019/06/01)

甦る労働組合
原則的で柔軟な労組交流センター運動を

西田 貴広(全国労組交流センター常任運営委員 全逓部会)

 全国労組交流センターが結成されて30年です。総評解散以降、既成の労働組合の多くは、民営化攻撃に屈服し、解雇撤回を投げ捨て、ストライキを放棄しました。
 しかし、全国労組交流センターは、小なりといえど労働組合の原理・原則を守り抜いて闘ってきました。そしていよいよ、戦後最大の雇用破壊と生活破壊攻撃が、改憲攻撃と「働き方改革」の名のもとに開始されようとしています。その焦点に労働組合解体攻撃が据えられています。闘う労働組合を甦らせ、ストライキを復権し、改憲攻撃と「働き方改革」攻撃を国鉄決戦で粉砕しよう。
 労働組合にこだわって、原理・原則を曲げず闘うことが重要です。何よりも「戦争絶対反対」で闘うことです。戦後の労働組合運動の出発点は、戦争を二度と起こしてはならないという怒りでした。戦争を引き起こす原因は、一部の金持ちの利益の分捕りあいです。資本家(ブルジョア)の利益のために戦争に駆り出されて殺されるのが労働者階級です。労働者に国境はないという立場、国際連帯で闘うことが重要です。
 労働者の利益は闘いによってしか勝ち取れません。黙っていたら「殺される」が真実です。
 労働組合は、労働者階級全体の利益のために闘う組織です。「一人は万人のために、万人は一人のために」という立場で闘うということが重要です。一人の解雇を許したら、解雇は拡大され、資本の都合で適用されます。一人の解雇も許さないという闘いは、解雇の拡大を阻む力になります。
 労働組合は闘う組織です。資本の攻撃に反撃し、労働者の要求を貫徹するためには実力闘争が必要です。順法闘争や超勤拒否闘争、ストライキのできる力ある組織として労働組合を変革していくことです。ストライキのできる組織にするには何が必要なのかを考え、仲間と討論し作り上げよう。ストライキは一人でもできますが、多数の参加のストで、実際に生産を止め、運行を止める力ある組織を、我々が職場で作り上げなければなりません。
 闘う団結が職場の仲間とどうしたらできるのか、大変なことに我々は挑戦しようとしています。一人からしか闘いは始まらないし、拡大はできないのも事実です。職場の仲間を信頼し、原則を曲げずに資本と闘うことだと思います。
 資本の攻撃は、労働者の分断で闘う労働組合を解体しようとします。ときには警察権力も使って破壊してきます。それに負けない団結は、我々の中にあるブルジョア思想と対決することです。我々の中にある評価主義、成果主義、救済主義、血債主義と決別し、マルクス主義で本質的信頼と団結を職場の仲間とつくりあげ、ゼネストで社会を変革しよう。