『復帰』51年 5・13沖縄集会を開催!

5月13日、沖縄那覇市において、「G7サミット粉砕、ウクライナ戦争とめよう 中国侵略戦争-世界戦争阻止! 『復帰』51年 5・13沖縄集会」が改憲・戦争阻止!大行進沖縄の主催で開催された。集会に先立って、国際通りの反戦デモが右翼の妨害をはねのけて闘われた。

今こそ沖縄から怒りの声を上げよう

集会の基調報告は、赤嶺知晃全学連委員長が行った。赤嶺委員長は「ウクライナ戦争と一体で米日による中国侵略戦争に向けた策動が急激に進んでいる。『復帰』51年の5・15沖縄闘争は世界戦争阻止をかけた決戦だ」と訴えた。昨年末の岸田政権による新安保3文書の閣議決定を皮切りに、沖縄-南西諸島を全面的に軍事要塞化していく計画が一気に進められている。沖縄戦の教訓は「軍隊は住民を守らない」「基地があるところに戦争が来る」ということだ。沖縄では今、辺野古新基地建設や南西諸島への自衛隊基地建設に反対して全土で不屈の闘いが行われている。赤嶺委員長は「本土ー沖縄を貫く巨大な反戦闘争を巻き起こし、岸田政権を打倒し、戦争を止めよう。今こそ沖縄から怒りの声を上げよう」と強調した。

「闘いはこれから」-沖縄コールセンター労働組合

集会には沖縄コールセンター労働組合KDDIエボルバ支部の仲間も参加し、4月27日に闘われたストライキの報告が行われた。沖縄コールセンター労組の仲間は、ウクライナ戦争開戦直後に組合を結成し、文字通り戦時下の沖縄で団結を守り抜いて闘い抜いてきた。事業所移転を口実にした組合解体攻撃に対し、4月27日に3名が指名ストに立ち上がった。職場では、従業員の過半を超える114筆の事業所移転反対の署名も集まっていることも報告された。コールセンター労組の仲宗根書記長は「沖縄を再び戦場にしてはならない」「ここからが闘いのスタートだ」と決意を述べ、事業所移転攻撃に対しては「さらなる組織拡大で反撃する」と強調した。

広島からG7サミット粉砕の訴え

広島から駆けつけた全学連の仲間からはG7サミット粉砕の訴えが行われた。サミットの事前弾圧として現在8名の仲間が不当に逮捕されている。絶対に許すことはできない。広島では国家権力の「厳戒態勢」を打ち破って連日「サミット反対」の闘いが繰り広げられ、大きな反響が生まれていることが報告された。街頭から集会に参加するとの表明がなされたり、広島大学からも新たな決起が生まれているとの報告が行われた。全学連の仲間は、「岸田は『核廃絶』を語りながら、帝国主義の核体制を強化し、中国侵略戦争に向かって沖縄の基地を強化している。3度目の世界戦争-核戦争の情勢の中で、G7サミット粉砕闘争を歴史的闘いにしよう!」と訴えた。

動労千葉、高槻医療福祉労組・村山ゆうこさんが戦争反対の訴え

動労千葉からは北村武執行委員が集会に参加した。動労千葉はウクライナ戦争の開始に対して、昨年6月に「新・戦争協力拒否宣言」を組合として採択し、今年2月には韓日の鉄道労働者の連名で「日本の大軍拡に反対する決議」を挙げた。

動労千葉は20年にわたって労働者の国際連帯を闘い抜いている。北村執行委員は「ウクライナ戦争に対する労働者の立場は絶対反対以外にない」と強調し、「バイデンや岸田が中国、台湾、朝鮮の労働者の頭上にミサイルを落とすと言うなら、国際連帯でこれを阻止する以外にない」と訴えた。

さらに、「今年の春闘では上場企業が過去最大の利益を上げながら、賃金が上がったのはほんの一部。非正規は一円も賃金が上がらなかった」と弾劾し、「こうした連中がウクライナで戦争をやっている。闘う労働組合を自分たちの職場につくり出そう」と呼びかけた。

関西からは、高槻市議選に挑戦した村山ゆうこさん(高槻医療福祉労働組合委員長)が参加。労働組合を中心に「命を守り、戦争を阻止する」闘いを展開して1762票を獲得したことを確信をもって報告した。村山さんは、「選挙戦の中で組合員が自分たちの闘いに自信を持ったことが重要であった」と語り、「闘いはこれから。沖縄を二度と戦場にはさせない」と訴えた。