核武装のための「G7広島ビジョン」弾劾! 8・6広島-8・9長崎反戦反核行動へ

以下、被爆78周年8・9ナガサキ反戦反核行動の呼びかけです。

1945年8月9日午前11時2分、長崎への原爆投下から78年が経とうとする今、核兵器と戦争の廃絶を願う全ての人々の思いを踏みにじり、核戦争の惨禍が現実のものになろうとしています。

去る5月19日~21日にわたって広島で開催された主要7か国首脳会合(G7 サミット)が打ち出した「広島ビジョン」は、ロシア・中国などの核兵器を脅威として非難する一方で、G7自らが保有する核兵器は「防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止」するものと正当化しました。中距離核ミサイル全廃条約を一方的に破棄し、30年で1兆ドルを投じて「核兵器の近代化・高性能化」を推進するアメリカは、ウクライナ戦争を徹底的に激化させ、同時に台湾有事=中国への全面的な侵略戦争を構えています。
それは互いに核武装する大国間の全面衝突であり、まさに第3次世界大戦と全面的な核戦争の現実化に他なりません。そんなことは絶対に許すことはできません。

アメリカ、日本などG7各国は、「一方的な侵略者ロシア」、「国際秩序に挑戦する中国」と対立国の脅威を煽り、自国防衛を掲げて国家主義・排外主義と軍備拡張を推進しています。

しかし、この戦争の真の原因は資本主義の歴史的破産です。米債務危機や全世界で進行する物価高騰に象徴されるように、資本主義社会は歴史的限界を迎え、世界中で労働者民衆がゼネスト、暴動など支配階級との内乱的激突に起ち上っています。戦後世界体制の基軸を成してきたアメリカの政治・経済・軍事的支配力は瓦解し、すべての政府が噴火山の上に立っています。こうした危機にのたうつ支配者たちが自らの延命をかけて、世界の再分割をかけた戦争にのめりこみ、国境で民衆を分断して殺し合わせようとしているのです。私たちには、この戦争で得るものは何もありません。

今こそ腐敗し、破産しきった支配者たちを打ち倒し、彼らの利益のための戦争を阻むために起ち上る時です。

世界戦争・核戦争の会合であったG7広島サミットに対して、改憲・戦争阻止!大行進に結集する労働者・学生は断固反対のデモに決起し、核と戦争を絶対に許さない被爆地ヒロシマの怒りと固く結合し、闘い抜きました。

全国から動員された24000人もの警察権力・機動隊の重包囲と不当弾圧に敢然と立ち向かった全学連を先頭とするデモ隊の姿は、戦争とあらゆる抑圧に怒る全世界の民衆を限りなく鼓舞激励し、社会を変革する展望を指し示しています。私たちもこの闘いを共に担い、来る8月9日長崎現地でも改憲・戦争を推し進める岸田首相を徹底弾劾し、打倒する闘いに起ち上ろうと決意を新たにしました。

「長崎のあの惨状を体験した者として、『戦争・核戦争は始まる前に絶対に止めなければならない!』『ロシア・プーチン、米・バイデン始めG7の為政者たち!ウクライナから今すぐ手を引け!中国侵略戦争絶対に止めるぞ!』全国から集まった力強い仲間の一員として、これからも動けなくなるまで皆さんとデモをやりたいです」(呼びかけ人・長崎原爆被爆者 土井玞美子)

核兵器と戦争の廃絶を願い、あらゆる抑圧に怒りを燃やす全ての皆さんに、8月9日ナガサキ反戦反核行動へのご参加を呼びかけます。

8・9ナガサキ反戦反核行動

◇爆心公園集会&岸田弾劾デモ
日時 2023年8月9日午前9時30開始(予定)
会場 爆心地公園(長崎県長崎市松山町6)
※集会後、岸田首相弾劾のデモ行進

◇8・9ナガサキ反戦反核集会
日時 8月9日午後1時30分
会場 長崎県総合福祉センター セミナールーム A(長崎市茂里町3-24)
※資料代 500円

8・9ナガサキ反戦反核行動呼びかけ人
土井 玞美子(被爆者 婦人民主クラブ全国協議会・福岡支部)
島本 正勝 (被爆2世 合同労組レイバーユニオン福岡)
吉田 光男 (被爆2世 元被爆者青年同盟 合同労組レイバーユニオン福岡)
羽廣 憲 (国鉄九州動力車労働組合執行委員長)
柴田 利博 (福岡県労働組合交流センター代表)

連絡先
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