社保庁解体・1千名解雇は全労働者への攻撃だ
2009年11月4日発行
社保庁解体・1千名解雇は全労働者への攻撃だ
首切り絶対反対で闘おう
11・1労働者決起に続き道州制粉砕・鳩山政権打倒へ
社保庁・社会保険事業センター・社保事務所で働くすべての皆さん!11・1労働者集会は、国鉄1047名解雇撤回・派遣法撤廃・非正規雇用撤廃を求め、全国・全世界の闘う労働者・労働組合5850が総決起する大闘争として打ち抜かれました。この現場労働者のほとばしるような怒りと闘う団結こそ、社会を変える最大の力です。(裏面で詳しく)
社保庁解体・民営化、職員全員解雇・選別再雇用と一千名分限解雇は、国鉄分割民営化以上に悪らつな全労働者への攻撃です。残った労働者に対しても極限的な労働強化が待っています。「去るも地獄、残るも地獄」となることなど断じて否! 不採用通知に怒る一千名の誇りある労働者ノーを先頭に、解雇絶対反対で闘おう。「一切の無駄の排除」と「東アジア共同体」を掲げ、道州制・民営化と戦争に突き進む鳩山民主党・連合政権を打ち倒そう。労働者として団結を固め、断固うって出ましょう。
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国鉄1047名解雇撤回! 非正規雇用やめろ!
11・1労働者の怒りとどろく
国労闘争団・動労千葉争議団、民主労総ソウル本部、アメリカ・ブラジルから結集し、国際的団結の力示す
11・1集会は、日米韓そして新たにブラジルの闘う労働組合が結集し、「ゼネストが必要な情勢だ! 闘う労働運動を復権させよう!」と全国・全世界に発信しました。
解雇・賃下げの嵐が労働者を襲い、失業者が急増しています。自殺者は10年連続で3万人を超えています。この現実に労働者人民の怒りが爆発し、自公政権を打倒しました。代わって登場した鳩山政権は、連合を最大の基盤にした政権です。平野官房長官は連合の顧問でパナソニック労組の役員でした。パナソニックは大量の派遣切りを行いましたが、腐りきった御用組合は派遣法撤廃に反対しました。鳩山政権下で社保労働者1千名首切りに協力する社保労組・全厚生労組も同じです。「公務員労働者360万人をいったん解雇し、民営化して選別再雇用するという道州制攻撃が始まっています。社保庁解体をはじめ、全労働者への首切り賃下げ、非正規職化・労働強化の攻撃に立ち向かい、労働現場から反乱を起こすときです。世界中で労働者のストライキやデモが闘われています。情勢に負け、展望を失い、変質と屈服を深める既成の労働組合幹部の支配に対抗し、現場からの怒りの声が噴出し、労働運動の新しい潮流が生まれ出ようとしています。11・1集会は、国鉄1047名解雇撤回闘争を先頭に、民営化労組破壊と、改憲戦争に立ち向かうすべての労働者の怒りの声を結集してかちとられました。国鉄1047名闘争はすべての労働者の未来をかけた闘いです。1047名解雇撤回の旗を闘いの先頭におし立てよう。労働者の団結した闘いこそが歴史をつくり、社会を変革する力です。11・1集会を新たな出発点に、現場労働者の力をさらに結集し、闘おうではありませんか。
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(写真 動労千葉を先頭に、全国・全世界から11・1日比谷に闘う労働者が総結集。戦争と民営化・労組破壊に立ち向かう国際的連帯の戦闘宣言を発す。右翼け散らし銀座に向かってデモ!)
(写真 壇上に勢ぞろいした韓・米・ブラジルの闘う労働者【11/1 日比谷野外音楽堂】)
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社保1000名解雇攻撃と闘う平口雅明さん(福山社保事務所)の11・1労働者総決起集会での発言
私は、社会保険庁1千名の不採用職員の一人です。自治労傘下の全国社会保険職員労働組合に所属しています。職場は、広島県の福山社会保険事務所です。
今、社会保険の職場で働く労働者は、来年1月1日をもって社会保険庁解体、職員は一旦全員解雇し、新たに「設立」される「日本年金機構」に採用するという、まさに「国鉄方式」による民営化・労組破壊攻撃の渦中にあります。2007年7月に成立した日本年金機構法は、私たちの職場と団結と、労働者から収奪した年金財源を資本に売り渡すとんでもない悪法です。
すでに私をはじめ1千名の労働者に不採用=解雇が通告され、怒りの声が渦まいています。国鉄分割・民営化攻撃と比べてもより悪らつなのは、正職員は全国異動・転勤に同意することが義務づけられ、社会保険庁職員からだけでなく部外からも採用することを通して、1千名は排除・不採用とすることが始めから打ち出されていたことです。
不採用の1千名は、誇り高き労働者たちです。1千名の「不採用」者の実態が徐々に明らかになってきています。▼私のように日本年金機構設立準備委員会(奥田碩委員長)への奴隷的「誓約書」提出を拒否したひろし者/28名▼「正規職員のみを希望する」と一本書きした者/34名▼処分歴のある者▼人事評価シートを提出しなかった者▼ボーナスの自主返納を拒否した者▼人材バンク登録を拒否した者▼仲間への裏切りを拒否し退職の道を選んだ者
など、どの仲間も奴隷への道を拒否した、誇り高い労働者魂をもった人たちです。
約1万人の非常勤職員に対して、7千名の選別雇用を行おうとしています。特に今年12月「御用納め」をもって解雇とし、12月分の年金保険料を納めず年金の権利を奪おうとしています。しかし、こうした現実は社会的には全く何ひとつ明らかにされていません。連合・自治労の全国社会保険職員労組と全労連・国公労連の全厚生労組が、この攻撃に膝を屈してしまっているからです。ひざ
だが、現場の労働者は、この理不尽な攻撃に怒りの声をあげています。「国鉄1047名」と全く同じです。断じてこんな攻撃を許してはなりません。これに黙っていたら次は道州制です。360万人の公務員労働者が一旦解雇され同じ目にあいます。
連合・自治労本部などは、かつての動労・革マル=松崎のように公務員360万人首切りの先兵になろうとしています。とりわけ全国社保労組は、今年11月29日で「日本年金機構労組」に解散・改組し、不採用者・分限免職者を排除し、道州制・地方ブロックの推進者となろうとしています。打倒あるのみです。
今こそ、国鉄1047名解雇撤回の旗を高く掲げよう。怒りの声は充ち、闘う労働組合の復権に向けた条件は煮つまっています。危機にあえいでいるのは敵の側です。
国鉄1047名解雇撤回・派遣法撤廃・道州制許すな!社会保険庁分割・民営化-1千名首切りを許すな! 私は、その先頭で闘います!
全国社会保険職員労働組合広島県支部福山分会
平口雅明(福山社会保険事務所)
連絡先:090-7126-3226
masaaki0055hiroshima27-005@docomo.ne.jp
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分限解雇の組合員を排除しての11・29新労組結成・2月社保労組解散など許されない!
社保庁解体は、公務員360万人首切りの道州制・民営化=労組破壊攻撃だ!
社保庁解体・分割民営化は、国鉄分割民営化以上に悪らつな職員全員解雇、民間からの大量採用・現職員選別再雇用と1千名分限免職による道州制・丸ごと民営化=労組破壊の大攻撃です。年金破たんの問題を労働者・労働組合の問題にすり替え、徹底的な「公務員=悪者」キャンペーンをおこなって分割民営化を強行し、労働者から強制的に徴収してきた膨大な年金資産を奥田を筆頭とする民間資本の手にゆだねると同時に、社保労組を自ら変質・解散に追い込む。膨大な労働者を派遣・臨時・有期雇用で奴隷のようにこき使って放り出す。まさに鳩山政権下で強行されるむき出しの新自由主義攻撃です。
これは自治労・社保労組本部、国交労連・全厚生本部の裏切りと協力抜きにはあり得ない暴挙です。
労組指導部は、政府・マスコミあげた反社保庁キャンペーンに対して、「ヤミ専従」問題、コンピューター作業の労働安全衛生問題にまではいつくばって謝罪を繰り返し一時金の自主返納まで組合方針とし、09年メーデーにおいては「ねんきん定期便にご協力を」と刷り込んだティッシュ配りに組合員をフル動員させて「意識改革」を強制しようとしました。1千名の不採用が明らかとなるや、再就職のために「もっと頭を垂れろ」と組合員にいっそう屈こうべ辱的な対応を求め続けているのです。
彼らは、闘いの封殺のために、採用通知を受けた者だけの新組合(年金機構労組)を結成し、社保労組を解散して解雇者を放り出そうとしています。いったいこれが組合のすることか!
国鉄1047名闘争に続き、解雇絶対反対で闘おう
不当にも不採用となった多くの労働者は、「奴隷の道を拒否し、誇り高い労働者魂」を発揮して決起を開始しました。全国の社保職場に怒りが渦巻いています。解雇を強行する鳩山政権、それに協力して組合員を差し出す組合本部に対する怒りは爆発寸前です。
解雇絶対反対を闘う社保労働者が国鉄1047名解雇撤回闘争と結合・合流することで、闘う労働組合の再生と全労働者の決起を引き出します。まして年金問題は、日本帝国主義の屋台骨を揺るがしかねない大きさをもっています。戦争と大失業の鳩山政権打倒!現場の正規職・非正規職労働者の団結を固め、解雇絶対反対で闘おう。
(写真 社保労働者1千名解雇絶対反対! 厚労省・社保庁前で怒りこめ街宣【11/2】)