大恐慌に立ち向かう青年部をつくろう

2019年7月31日

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(2010年8月9日発行)

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青年労働者に訴えます!

 国鉄闘争を武器に、大恐慌に立ち向かう青年部をつくろう
公務員首切りの民主党・菅政権と自治労本部打倒!

 自治体で働く正規・非正規職の労働者のみなさん。青年労働者のみなさん! 公務員労働運動をめぐって歴史的な決戦がはじまりました。民主党・菅政権が「第三の道」「強い経済・強い財政・強い社会保障」と称してやろうとしていることは「地域主権改革」=道州制による360万公務員全員の首切り・非正規雇用化であり、大増税です。国家財政破綻の責任をすべて私たち労働者に押しつけようとしているのです。社会保険庁労働者525名への分限免職=首切りはそのはじまりです。

 政府と組合が一体となって首切り・賃下げを推進!

 重大なことは、労働者の立場に立つべき自治労本部が民主党政権を全力で支え、この攻
撃を推進していることです。8月定期大会議案では「持続可能な日本社会のグランドデザ
イン構想」などといって「交渉による納得感のある公務員人件費削減」を提案する自治労
本部…もういい加減にしろ! この現場からの怒りが7月11日の参院選でたたきつけられ、民主党は惨敗。自治労組織内候補・江崎孝氏への投票は前回の4分の1以下に激減しました。口先ばかりの共産党も大敗。当然です。
議会による労働者支配は崩壊し、民主党・菅政権と自治労本部は最大の危機に立たされています。そしてそうであるが故に、ますます私たち労働者への攻撃を強めようとしています。
今こそ労働組合、とりわけ青年部の出番です。大恐慌と財政破綻の責任は労働者には一切ない! 私たちは日々、必死で自治体業務を回しているんだ! 首切り・賃下げ・非正規雇用化などもってのほかだ! この現場の声をひとつに束ね、大恐慌にストライキで立たばち向かう青年部をつくろう!

 国鉄分割・民営化反対! 新たな全国運動に展望がある

 私たち自治体青年労働者が置かれた「5割から6割に達する非正規・委託・派遣職員」「財政危機だから超勤、労働強化、賃下げも当たり前」という現実は動かし難い必然だったわけでは全くありません。すべてのはじまりは23年前に強行された国鉄分割・民営化でした。
「労働運動をつぶし、改憲をやる」(当時の首相・中曽根)と言って行われたこの攻撃の結果、労働運動は屈服と後退を強いられ、私たち青年労働者から未来を奪ったのです。当時の労働組合幹部はまったく闘えませんでした。
国鉄分割・民営化は世界中で吹き荒れている新自由主義の、日本におけるはじまりでした。
しかし、現場の国鉄(JR)労働者は動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)と1047
名の被解雇者を先頭に「国鉄分割・民営化は認められない! 解雇を撤回しろ!」と23年間にわたって闘い続け、これがまぎれもなく日本の労働運動の中心になってきました。改憲と戦争も、強行することはできませんでした。
そして昨年8月30日、ついに自民党政権を打倒したのです。
4月9日、この1047名解雇撤回闘争において動労千葉を排除した「政治和解」が行われました。解雇撤回も謝罪もなく、「国鉄分割・民営化は正しかった」と労働組合にいわせる「和解」が、労働運動をつぶし、戦争に突き進む攻撃であることは明らかです。民主党と連合がこの「和解」を強行したことは、とてつもない裏切りであり、絶対に許すことができません。
これに対して動労千葉と、和解を拒否した被解雇者が「国鉄闘争の火を消すな」と全国
運動をかけています。6月13日には1635名を集めた大集会が感動的にかちとられまし
た。自治体労働運動、青年労働者の未来もこの国鉄全国運動の中にこそあります。自治体
青年労働者こそ国鉄全国運動の先頭に立とう。
(写真 中国ではスターリン主義の抑圧を打ち破ってストライキが次々と闘われている。先頭に立つのは10代、20代の青年労働者だ。御用組合・総工会(左の帽子の集団)のスト破りを粉砕し貫徹された中国ホンダ工場5・31スト)
(写真 6月13日、文京シビックホールで行われた「国鉄分割・民営化反対! 1047名解雇撤回! 新たな全国運動
スタート! 大集会」が1635名の大結集で成功、全国の職場・地域で共闘組織が結成されている)
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民営化・外注化はとめられる

動労千葉のように闘おう

ギリシャ・中国のストライキに続こう!
青年の団結tで未来を切り開こう!

「このままでは現場が崩壊する」が実感。破綻を労働者のせいにするな!

「すでに現場はパンク状態。この上に民営化などしたら業務そのものが崩壊する」。これが現場の実感ではないでしょうか。新自由主義は一方で大恐慌と世界的な国家財政破綻をつくりだし、他方で民営化・外注化や規制緩和の強行が職場・業務の安全、社会そのものの崩壊という現実をつくりだしています。
郵政の「ゆうパック統合」で引き起こされた「34万個の遅配」という大混乱は、労働組合が闘わないならば、明日の自治体職場の姿です。現場には極限的な労働を押しつけておいて、事故が起こったときには「労働者のミス」の責任にし、資本や当局は一切自らの責任をとらない! 本当に許すことができません。
民営化・外注化は労働組合が闘えば阻止することができます。
動労千葉は今年、拠点職場の外注化攻撃に5波のストライキを軸とした職場闘争で立ち向かい、これを阻止しています。なによりもギリシャをはじめ全世界で労働者が「財政破綻の責任は労働者にはない」「資本家こそ責任をとれ!」と何度もゼネストに立ちあがっています。これらの闘いの中にこそ、労働組合が本来もっている可能性が示されています。労働組合の団結とストライキこそ、労働者の唯一最大の武器なのです。

青年労働者の力で大恐慌に立ち向かう新たな労働運動をつくろう!

ところが自治労本部は民主党・菅政権の「公務員制度改革」を先頭に立って推し進め、「労働基本権の回復」を語りながら、なんと自らストライキ権を放棄して、現場の怒りと闘いを徹底的に押さえつけようとしているのです。
 しかし未来をつくるのはいつの時代も青年労働者です。そして一切は労働組合をめぐる攻防で決まります。そもそも権利があらかじめあろうがなかろうが、すべて実力で勝ち取ってきたのが私たち労働者の歴史です。職場からの闘いで本部を打倒し、取って代わる青年部を職場からつくりだそう。
職場からあふれている全ての怒りや要求を私たち青年が先頭に立ってとりあげ、日々社会を動かしている労働者の誇りを甦らせ、正規・非正規を越えた本物の団結をつくりあげよう。それと一体で戦争反対・改憲阻止を闘う労働運動をつくりだそう。
すべての青年労働者は労組交流センターに結集し、ともに闘いましょう!
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青年の仲間は訴える!ともに新たな青年部運動を!

私はA県B市役所で働いています。職場に入ってからずっと、組合に青年部をつくりたいと思ってきました。
6・13集会(表面参照)に感動し、やれるところからやろうと決意した私は、職場の新人と連名で課長に要求書を出すとともに、休日出勤を拒否し、昼休みをきちんと取る職場闘争を始めました。また行政職には支部がないため、健康福祉支部結成を要求し、福祉職場の人々と定期的に連絡会を持ち、要求を集め、ニュースを発行しています。
連絡会では残業や人員不足問題はもちろん、「残業で冷房止めないでほしい」「看板の場所が不便」「パソコンの字が大きくならない」など、業務改善要求が山のように出てきています。
これらの要求はこれまで全く取り上げられず、仮に取り組んだとしても「賃上げや人員増は無理だからそのかわりに…」という代替案としてでした。本当に切実な人員要求は始めから無理とあきらめて格好だけ。だから個々の要求を掘り起こすこともなく、職場は組合と乖離し、人員削減・労働強化も進んで組合員の団結が奪われてきました。
労働組合は合理化や人員削減で奪われている労働条件を労働者が団結して奪い返し、労働者が主人公の職場にするためにあるのだと思います。これは当然当局や資本と相容れません。でも労働者が働きやすい職場にすることは当然です。私たち現場で働く労働者の要求こそ圧倒的に正義で、それを踏みにじる資本主義の論理こそが間違っています。
半分の人員で倍の仕事なんてするか! 首切りなんてもってのほかだ! 財政破綻は労働者の責任ではない、資本主義のが破綻しているんだ! これを職場の常識にしたい。青年労働者の闘いにこそ未来があります。公務員攻撃に立ち向かう青年部運動を、ともに作り上げましょう!
 

自治体

Posted by m-center