外注化阻止ニュース第5号

2019年8月1日

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検修職場を崩壊に導く東労組本部の妥結弾劾

  6月13日の埼玉新聞に、宇都宮線のグリーン車で働いていた女性契約社員が乗客から暴行を受けたあげく退職に追い込まれたという衝撃的な記事が掲載されました。
 女性乗務員は緊急車両停止ボタンを押して助けを求めましたが、JRは「これくらいのことでなぜ停止ボタンを押したのか」と彼女を責め、退職に追い込んだのです。
 女性は「JRは子会社の社員はどうでもよいというのが伝わってきた」 と怒りを込めて訴えています。
こうした事件が絶えないのは、グリーン車の車掌業務の丸投 げ委託が原因です。委託先は車掌業務とはまったく関係のない「 (株) 日本レストランエンタプライズ」 。 JRは本来の 「保安要員」としての車掌業務の責任を放棄し、飲食物の販売で儲けを企み、下請会社は削られた費用の中で正社員を契約社員に置き換えることで利潤をあげ、青年が使い捨てにされてきたのです。
  外注化は何一つうまくいっていません。これまでは責任ある車掌が一人でやっていた仕事が、外注化によってガードマンをつけなければ成り立たない仕事になっています。直接の指揮命令関係は偽装請負になるからと、乗務員は暴行にあってもすぐに助けを呼べなくなっています。これが外注化のもたらした現実です。この10年あまりですべてが崩壊しています。
 検修業務の全面外注化はJRの崩壊をさらに進めるものです。東労組本部の妥結を許さず、職場から反対の声をあげよう。

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国鉄/JR

Posted by kc-master