被曝73周年 8・5~6広島大行動が成功!

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0342号03/01)(2018/09/01)

★「改憲・戦争阻止!大行進」を取り組み、11月労働者集会へ!
被曝73周年 8・5~6広島大行動が成功!

改憲阻止へ決戦の火ぶたを切った!

被爆73周年広島から新たな国際共同行動

 被爆73周年8・5―6ヒロシマ闘争(国際反戦反核集会、原爆ドーム前集会と安倍弾劾デモ、ヒロシマ大集会とデモ)が、西日本豪雨災害の中で格闘しながら大成功しました。世界核戦争と改憲を阻み、社会を変革する労働者国際連帯の新たな闘いが広島から始まったのです。
 8月5日、広島市東区民文化センターホールを満杯にして国際反戦反核集会が開かれました。韓国から11人の訪日団、米、中東など20人を超える海外からの仲間と共に、8・5ヒロシマアピール「国際連帯共同行動宣言」を採択し、全世界に向かって「全世界労働者の団結で、世界戦争・核戦争を阻止、核をなくそう!」と高らかに呼びかけました。また、「星野文昭さんの解放を求める国際決議」も採択したのです。

8・6広島大行動! 改憲阻止決戦へ突破口

 6日朝7時15分から原爆ドーム前で、「日本会議」や警察・機動隊の妨害を打ち破って集会が始まりました。主催者を代表して被爆2世の中島健さんが、核武装に向けて改憲発議を狙う安倍を弾劾しました。長崎の被爆者・城臺美彌子さんは核兵器の増大に警鐘を鳴らし、改憲絶対反対の思いを訴えました。ふくしま合同労組書記長、動労水戸の石井真一委員長、沖縄大学学生自治会の委員長、婦民全国協がアピールしました。
 韓国のサード阻止を闘うソソンリ対策本部長のパクチョルジュさんが登壇し、世界の労働者が団結して戦争のない世の中を作ろうと熱く訴えました。全学連の高原恭平さんは改憲と戦争反対の決意を表明しました。
 「被爆73周年8・6ヒロシマアピール」を被爆2世の壹貫田康博さんが読み上げ、原爆が投下された8時15分に黙祷を行いデモに出発。「安倍の式典出席弾劾! 安倍は帰れ!」の怒りのシュプレヒコールが安倍を直撃しました。中国電力本社前までデモ行進しました。

(写真 8・5月国際連帯集会でインターナショナル歌う)

改憲・核戦争阻止へ職場から決起が始まった

 6日12時30分から広島県立総合体育館で開催された8・6ヒロシマ大集会には全国から900人が集まりました。
 集会冒頭、広島の被爆2世・3世による詩の群読が行われました。広島の自治体労働者の司会で集会が始まり、8・6ヒロシマ大行動共同代表で被爆者の吉原美玲子さんが「安倍政権を終わらせましょう」と開会挨拶。
 続いて大行動事務局長で被爆3世の宮原亮さんが基調提起。
 動労福島の橋本光一委員長と福島診療所建設委員会の佐藤幸子さん、韓国・テグのイジョンジェ民衆行動事務局長とアメリカのシンディ・シーハンさんが国際連帯をアピールしました。
 星野文昭さんのメッセージ、婦人民主クラブ全国協議会広島支部、島根人類愛善会、新川登茂宣弁護士、高陽第一診療所労働組合が発言。
 教育労働者からは広島の平野綾子さん、日教組奈良市の有田雅行委員長が発言。自治体労働者からは、自治労広島市労働組合の福井利明委員長、自治労倉敷の百本敏昭副委員長、愛媛県職労の宇都宮理委員長が発言。教育労働者も自治体労働者も、職場闘争と一体で、改憲と戦争阻止の先頭に立つと決意表明しました。
 動労西日本の大江照己委員長、動労千葉の繁沢敬一副委員長がストライキで闘うと表明。広島大学と東京大学の学生が改憲阻止闘争の先頭に立つ決意をアピールしました。安芸太田町議会議員の大江厚子さんが閉会挨拶しました。参加者は猛暑の広島市内をデモ行進しました。

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※8・5~6広島大行動の総括

労組拠点研究建設を軸に、全ての闘いを「改憲・戦争阻止!大行進」結成につなげていった

宮原 亮(広島大行動事務局・被爆3世)

 全国・全世界からの8・5国際反戦反核集会、8・6ヒロシマ大行動への賛同と参加に感謝します。
 被爆者を先頭とした安倍政権への怒りと一つに、歴史的な国際連帯闘争として、改憲・核武装・戦争阻止の巨大な闘いの始まりとして8・6ヒロシマ大行動を勝ち取ることができたと思います。
 直前の豪雨災害で救援の闘いを取り組みながら、むしろこれを改憲・戦争に向かって軍事優先・人命軽視の安倍政権が起こした国家犯罪としてはっきりさせ、怒りを倍加させて集会を勝ち取ったことが重要だったと思います。直接の大きな被害にあった自治労倉敷の仲間や広島の被災者も含めて結集し、ともに闘いました。

改憲・核武装を許さない

 今年の8・6闘争は「改憲・核武装阻止」を正面に掲げ、改憲阻止闘争の巨大な爆発を切り開く8・6にしようと闘ってきました。
 アジアと世界をめぐって列強が激突する情勢の中、安倍政権の改憲と核武装に対する激しい衝動が噴き出しています。そして9月臨時国会において国民投票法から改憲案の発議かという情勢です。
 しかし、今まで曲がりなりにも改憲反対を掲げてきた既成の原水禁運動などが、この改憲決戦本番を目の前にして、むしろ改憲問題をトーンダウンしています。ある勢力に至っては「朝鮮戦争終結!」などと集会で掲げて「平和の時代の到来を喜ぶ」といったトーンになっている有様です。基本的に私たち以外は米朝会談を「和平プロセスの開始」として歓迎する基調です。
 その中で問題は、8・6ヒロシマ大行動に結集する私たちが、どういうスタンスでこの情勢に立ち向かうのかが問われたと思います。「既成の護憲運動」と比較して、自分たちの「独自性」や「正しさ」を確認してよしとするのではなく、改憲・戦争に危機感を持つ全ての人々を一つにする「改憲・戦争絶対反対」の運動として作り出す、自らがその中心軸となる決意でやることが必要です。
 そういう意味で、8・5~8・6の全過程を通して、「改憲・戦争絶対反対」の真の責任勢力として登場できたのではないかと感じています。

世界核戦争を阻止する国際連帯の画期的地平

 今回初めての取り組みとして、8月5日の国際反戦反核集会を行いました。広島における4回の実行委員会と合わせて、東京でも3回の実行委員会を開催し、全国的な取り組みとして行いました。
 3月に準備会を開始してから8・6当日を迎えるまで、世界情勢は激しく動きました。いつ開戦してもおかしくないような朝鮮半島の緊張情勢から、南北会談、米朝会談。トランプ政権の「アメリカ・ファースト」の安保戦略と「核抑止から実際に使う核」への核戦略の転換。米中をはじめとした激しい貿易戦争の展開。本当に世界戦争が問題になる情勢に入っています。
 これに対して、ヒロシマ・ナガサキとチェルノブィリ・フクシマ、核兵器と原発の一体性を改めてはっきりさせ、全世界にすべての核の廃絶をよびかけ、また国際連帯とゼネストこそ核と戦争なくす力だと訴えて、国際反戦反核集会を呼びかけました。そして、それを世界戦争と対決する国際的な団結を形成する場として、8・5集会をその「第一回」としようと確認して、準備を進めてきました。
 通訳や翻訳作業をどうするか、財政も例年の1・5倍。本当に全世界の仲間が呼びかけに応えてくれるのかという、手探りの中で始めた取り組みでした。しかし、全国の仲間の総決起で、大成功を勝ち取ったと思います。
 第一に、世界戦争の焦点である韓国、アメリカ、中東(イラク・パレスチナ)から参加と発言を勝ち取ったことです。世界戦争と対決する国際連帯の形成という点で非常に重要な集会になったと思います。
 第二に、韓国・大邱からは11人もの仲間が参加し、集会での発言だけではなく、8月4日~7日の過程で、様々な討論を通じて深い連帯関係を築くことができました。
 今、韓国の同志たちは「ロウソク革命」から社会の真の変革に向かって、必要な飛躍を成し遂げようと様々な苦闘をしています。直面している課題は全く私たちと同じです。お互いの苦闘を共有することで、自らの苦闘が世界的意義を持った普遍的苦闘であることを再確認することができたと思います。

8・6闘争に至る広島での挑戦

 世界戦争情勢と対決する国際的団結を作り出し、改憲阻止の責任勢力として全階級の前に登場する。この重大な飛躍を実現する鍵は、新自由主義と対決する階級的労働運動の拠点、地域の拠点を建設することです。自らの足元を広範に組織する挑戦を行ってこそ、世界の仲間と繋がることができます。
 その思いで、8・6に向かって広島ではいくつかの挑戦を行ってきました。
 広島では、9月17日に「改憲・戦争阻止!大行進」の広島での結成集会を行います。全ての闘いを、「改憲・戦争阻止!大行進」運動の形成に向かう取り組みとして位置付け、8・6闘争もその中で取り組んできました。
 「日の丸・君が代」の不起立被処分者で、裁判で処分撤回を闘い続けている3人の教育労働者が呼びかけ、6月に根津公子さん(改憲・戦争阻止!大行進運動の全国呼びかけ人)を招いて、教労集会を行いました。8・6実行委員会としても8・6の成功にとって重要な集会であるとはっきりさせ、実行委員会全体でこの集会の賛同・参加を募る取り組みを行ってきました。
 手分けして県内の公立学校を訪問し、賛同と参加を呼びかけ、県内教労51人、2分会、123人が賛同、当日も50人が結集して集会を成功させました。特に、広教組大会で参加代議員の3分1の賛同を得ることができたことは大きなことです。
 この取り組みの前提として、交流センター派の広島の教育労働者が、この数年間粘り強く職場闘争を闘っていることがあります。多忙化、非正規職化、評価制度との闘いなどを交流センターで討議しながら、分会の団結を強化しつつ闘ってきました。この闘いが土台にあって、広島の教育労働者全体を獲得する挑戦を広島全体の闘いとしてやれたということです。大行進運動の中軸に教労が立つ展望を切り開いたと思います。
 同時に、もう一つの改憲阻止闘争の産別的中軸として、自治労における拠点建設にも挑戦してきました。この闘いはまだ始まったばかりですが、8・6ヒロシマ大行動で、倉敷市職労と愛媛県職労と並んで、自治労広島市職員労働組合委員長の発言を実現したことは一つの地平であると思います。
 今ひとつ、地域拠点・医療拠点建設として、高陽第一診療所労働組合を軸にした闘いがあります。7月8日、大水害の直後でしたが、高陽第一診療所のデイサービス施設で、福島共同診療所の杉井医師を招いて「改憲・戦争・被ばく反対」を掲げて集会を行いました。この集会も8・6実行委員会全体の取り組みとして、高陽地域の公営住宅などを手分けして組織化しました。60人から賛同が集まり、被爆者を始め多くの新しい繋がりができました。組織化の過程で、何人もの人から「高陽第一診療所はよく知っているよ」と声をかけられました。地域における医療拠点が、新自由主義と闘い改憲・戦争と闘う上で重要な位置を持つことを再確認しました。
 もともと被爆2世を先頭に、核と戦争に絶対反対、帝国主義から被爆者・労働者階級のもとに医療を取り戻すという理念で建設されたのが高陽病院でした。しかしこの数年、新自由主義攻撃の激化の中で、理事会・経営は建設当初の理念を見失っています。今回の闘いは、労働組合を軸に、改めて高陽病院建設の理念を奪還し、改憲・戦争阻止闘争の地域拠点・医療拠点として再建していく出発点になったと思います。
 以上の闘いを始め、動労西日本、広島連帯ユニオンなどにおける職場闘争、階級的労組拠点建設、婦人民主クラブ全国協議会広島支部、星野闘争、部落解放闘争、被爆者解放闘争、保養運動など、全ての領域の運動をそれぞれ必死に取り組みながら「改憲・戦争阻止!大行進」結成につなげていく意識を持って取り組んできました。それぞれの領域で様々な前進が勝ち取られました。

9月改憲・戦争阻止大行進ヒロシマの結成へ

 8・6ヒロシマ闘争をバネに、広島は「改憲・戦争阻止!大行進」の先頭に立つべく、9月17日に「改憲・戦争阻止!大行進ヒロシマ」を結成します。8・6に向かう過程で出会った全ての人々に8・5~6報告を持ってオルグに入ります。何よりも階級的労働運動の拠点を無数に作り出すことです。8・6組織過程でつかんだ展望で職場拠点建設に挑戦したいと思います。