■闘う合同・一般労組3・9小竹闘争支援共闘会議が発足

2019年7月31日

月刊『労働運動』30頁(0289号09/01)(2014/04/01)


 

■闘う合同・一般労組

3・9小竹闘争支援共闘会議が発足
 

 

たたかいは第2ステージへ


岩澤仁志(小竹支援共闘会議事務局員・常南交通労働組合)

 3月9日、茨城県つくば市春日交流センターホールにおいて、「小竹闘争勝利 茨城春闘集会」が開催され、地元茨城と首都圏の労働者60人が集まり、2014年春闘勝利と小竹闘争支援共闘会議の発足を参加者の総意で宣言しました。
 この日は、小竹労組当該を中心に、地元から動労水戸、常南交通労組、共立製薬労組、いわきユニオン、茨城県地域連帯労組、茨城県西合同労組、首都圏から、動労千葉、合同一般全国協議会、首広連、東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会、東京東部ユニオン・吉崎製作所分会、精研労組(東京北部)、合同労組八王子、さいたまユニオン、ちば合同労組と多くの仲間がかけつけてくれました。
 呼びかけ人代表の池田学さん(動労水戸)が「小竹闘争は長いたたかいになります。今日の共闘会議発足は歴史的です。勝利まで責任を果たしますのでよろしくお願いします」と厳粛な決意で開会あいさつをしました。
 裁判弁護団長の藤田城治弁護士は「小竹裁判はいわば〝フルコース〟です。資本の側はものすごい危機感で全力で組合をつぶそうとしています。正直、たいへんな裁判にかかわってしまったとも思いますが、だからこそ負けるわけにはいきません。小竹労組とともに弁護団もたたかいます」。
 集会にかけつけた小竹労組組合員全員の発言は全参加者の勝利への確信を深めるものでした。特に本年1月17日に解雇された神矢組合員の「解雇の本質は組合つぶしが目的であり断じて許せるものではない」という断固とした決意こそ小竹闘争の本質を示しています。

■全国労組交流センター・辻川代表が勝利の 核心を提起

 全国労組交流センター代表の辻川慎一さん(動労水戸副委員長)からの基調報告では、
①「国鉄闘争の歴史的地平から14春闘と小竹闘争をとらえ返すこと」
②「動労千葉と動労水戸のたたかいの教訓はまさに小竹闘争勝利の方向を示している。組合員の団結がくずれなければ必ず勝てる」
③「長期にたたかうためには財政も含めて、労働組合の組織的能力を形成することが問われる。勢いだけでは長期にたたかえない」
などの点が改めて提起され、当該組合と支援がともに確認し、勝利への確信を深めました。
 小竹闘争を総括するときに、国鉄闘争全国運動と11月労働者集会が重要です。建交労の小竹支部だった時代には、残念なことに、小竹資本の激しい攻撃に対して脱退・退職する組合員が多く出ました。しかしその過程で、国鉄闘争全国運動と11月労働者集会(首広連運動も含む)に参加して新自由主義に対する時代認識と国鉄闘争で切り開かれた路線をつかもうとしていた組合員さんたちは、頑張って職場に残り、建交労から支部ごと脱退して合同一般全国協議会に合流し、たたかいを貫いています。
 中村委員長の「組合員みんなが、こういうとこ(国鉄集会のこと)に来るようにならないと、組合活動にも気合いがはいんないんだよ」という言葉は、これまでの団結をめぐる苦労の歴史の上にあるものです。

■「階級的労働運動」は元気が出るたたかい

 カンパアピールのあと合同一般全国協議会・吉本代表からの発言を筆頭に、参加各団体からの決意表明があり、集会後は参加者の半数が近くのファミリーレストランを占拠する勢いで交流会を盛り上げ、3・11郡山闘争-3・16春闘行動での再会を約束して散会しました。
 「階級的労働運動」を現場で進めるときにはいろいろな切り口があると思います。当然にも時代認識と路線が正しくないといけませんが、その上で「関わるとみんな元気になる」というのも大事なことだと思います。強制や命令あるいは義務感でやる「労働運動」は関わっていてもなんとなく解放感が感じられませんし、経験が示すように長続きできません。当該組合員と支援が自発的に行動し団結を強化し、ひとつのかたまりになる、その過程で関わった労働者がみんな元気になるたたかい。ここにこそ小竹闘争に動労千葉・動労水戸のたたかいが継承されていることを見ることができるのではないでしょうか。
 小竹闘争は、第2ステージへ歴史的な一歩を力強くふみだしました。ともに勝利までたたかいましょう。