■ひめじょおん―女性部から アイ介護解雇撤回闘争を取り組む

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0290号07/01)(2014/05/01)


 

■ひめじょおん――女性部から

アイ介護解雇撤回闘争を取り組む
 

 

東京東部ユニオン 宮本恵美
 国鉄分割・民営化で闘った動労千葉は少数派と言われているが、数々の無数の労働者や労働組合と結びつき、闘いの種をまいて影響を拡大させてきた。4・16に地位確認訴訟で解雇無効を認めさせた西部ユニオン鈴コン分会の闘いもそうだし、私自身のアイ介護解雇撤回闘争もそうだ。
 私は東京都江戸川区の障害者支援事業の民間会社で6年間働きながら、最初は無期雇用でありながら途中でだまされて1年の有期雇用に変えられ、その上、労働組合をつくろうと呼びかけていたら2012年5月雇い止め解雇された。会社いわく「改善の余地がない」らしい。私は、会社の一方的な被曝地職員派遣に反対し、労働者代表と決めた賃金積立制に反対して組合をつくろうと呼びかけていた。会社は「労働組合ではなく政治運動」であり「不当労働行為ではない」と言っている。東部ユニオンで都労委闘争を取り組んでいるが、会社は陳述書でそう書いてきた。冗談ではない。会社が労働組合の主張や活動を指定するとでも言うのだろうか。
 労働組合の主張や活動は、一人の権利主張ではない。労働者みんなの生き死を決する。国鉄や鈴コンの裁判判決の中にも、闘う労働組合やそれを生み出す主張がいかに社会に伝播、拡大しているかが書かれている。強いのは労働者だ。
 労働者は働いて社会を動かしている。しかし資本家は働かないで富を吸い上げ、労働者を貧しくさせ、競争させ、自分たちの資産や給料を増やしている。
 最近、アイ介護の社長が取締役会で代表を解任され結局そのまま退職したという。社前闘争を毎月続けているが、その中で会社に残った労働者たちは、現場に社長がいなくなっても「何も関係ない、何も良くなっていない」と言っていた。有給休暇などもなく、シフトも不安定で仕事の保障もなく、低賃金で、危険な労働条件や労働環境が当たり前で、いくら耐えても、何にも変わらないという事だ。退職した社長は私を解雇した張本人だ。人事評価し、選別し解雇した責任も取らず、退職金をもらって別の介護相談事業の会社をつくるらしい。
 労働者に寄生する社長など必要ない。会社の仕事とは一切無関係で、ただ金儲けと労働組合つぶしのために法的文書を書くアイ介護の雇った弁護士や社労士たちも、まったく必要ない。
 私の解雇を撤回させ、労働組合をつくって職場と社会を一体にして、労働者党と労働組合つくって、組織拡大して、安倍みたいな権力者を倒して、労働者権力を樹立させた方が、すっごく良い職場や社会が築ける。そうしたら、他の国の労働者を攻撃したり、奪ったりしてこなくても良いから、戦争する理由もないし、国際連帯もすごく簡単にいくだろう。原発もいらないし軍事基地もいらないのだ。必要なものは、資本家から全て奪い返していく。