沖縄IJBS労組解雇撤回闘争

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0293号07/01)(2014/08/01)

沖縄IJBS労組解雇撤回闘争

解雇を撤回させ、労働運動を甦らせる!

 5月18日、那覇市の沖縄県青年会館で「日本IBM・ビジネスサービス(IJBS)労働組合支援共闘会議」結成総会を行いました。会場には県内外から140人余の労働者が結集、雇い止め=解雇当該である仲宗根光洋書記長が基調報告、15人の労働者から激励と連帯の発言を頂きました。皆さん、本当にありがとうございました。
 IJBS労働組合支援共闘会議の目的は、今年3月31日で雇止め=解雇された仲宗根書記長の解雇撤回闘争支援、そして闘いを県内外に広げ、沖縄の労働運動を甦らせ、基地の島、貧困の島の現状を変えることです。
 雇用創出という名目の振興策やIT特区で沖縄県に持ち込まれたものは、労働人口の44.52%が非正規職という現実、コールセンター労働者2万人中99%が非正規雇用という劣悪な労働環境でした。「基地内で働く労働者を確保する=米軍基地を固定化させる」ことを目的に強制された貧困の島・基地の島の現状を打破するには、沖縄、全国の労働者の団結の力が不可欠です。解雇撤回、労働運動を甦らせるため、県内の労組まわり・街宣・署名集めを始めています。IJBS支援共闘会議への入会・支援をよろしくお願いします。

解雇を撤回させるためストライキを決行!

 6月18日、IJBS労組は結成以来初めてのストライキを決行しました。
 5月29日、日本・コンセントリクスビジネスサービス(ICBS)資本は、組合に結集したばかり(3月)のS組合員に、6月30日付で雇い止め=解雇通告してきました。
 3月に仲宗根書記長を労組破壊の目的で解雇した上に、別の組合員まで雇い止め=解雇という不当労働行為に対し、6月10日に書記長・S組合員両名の雇い止め=解雇撤回を経営側に要求しました。13日ICBS資本糾弾のビラまき、18日要求への回答を待たず要求貫徹の為に組合員全員の賛成で、うるま市事業所前で指名ストを決行したのです。
 午前8時からのビラまきには、県内の多くの労働組合の仲間が結集、午前10時まで門前に一緒に立ち闘いました。ストライキは、書記長やS組合員、富田晋委員長の3人で午前9時から午後6時まで決行。キャンプ用の椅子に座り、クーラーボックス飲み物を飲み、楽しく9時間ストライキを闘い抜きました。
 ストライキを通した闘いの一番の勝利は、S組合員の決起です。昨年11月入社した新入社員ですが、書記長の解雇撤回闘争を通して組合に結集したのです。5月末に経営側から解雇通知を受けてから3週間、「要求書の読み上げ」「ビラ撒き」「ストライキ」と労組活動の全てを当該として闘い抜きました。要求書を読み上げる際、S組合員は研修担当から受けたパワハラを「私たちは我慢しないといけないんですか!」と経営側を糾弾したのです。このS組合員の思いと決起こそが、一番の勝利でした。
 2月末の書記長への雇い止め=解雇通達以来4か月間、原則的に闘争を展開した結果、S組合員の獲得と当該としての決起を勝ち取れました。これからも支援共闘会議を全国的に広げ、解雇撤回に向け徹底的に闘うことによって、職場の団結を勝ち取っていきたい。
 仲宗根 光洋(IJBS労組書記長)