地平線 10・12三里塚闘争に参加

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0296号10/01)(2014/11/01)

地平線 10・12三里塚闘争に参加

地平線

10・12三里塚闘争に参加し、軍事空港をつくらせない闘いを、市東さんと共に闘い続けることを誓った!

古内 麻美(千葉労組交流センター)
 10月8日に行われた東京高裁控訴審闘争に続き、12日に行われた三里塚現地闘争に行きました。
 全国から910人が参加し、農地死守・第三滑走路計画粉砕・安倍政権打倒に向けた新たな闘いに入ることをを宣言した集会でした。
 最初に主催者あいさつとして北原鉱治事務局長が立ち、「10月8日の農地裁判で市東さん側の求釈明、意見陳述に対して、NAA・県側は一言も発することができなかった。だが裁判闘争だけでは勝てない。市東さんは日本農民の未来を担っている。今日一日の集会・デモを闘いぬこう」と力強く訴えました。
 続いて、反対同盟事務局の萩原富夫さんが立ち「おやじ(進さん)の遺志を継いで、原点に返って闘う。三里塚は実力闘争を貫く」と宣言しました。そして来春3月4日の次回農地裁判控訴審弁論と3・29三里塚全国集会に向けて奮闘すると決意を表明されました。
 特別報告として、動労千葉から田中委員長が登壇し、10・1外注化阻止のストライキ報告を行い、「団結すれば勝てるという展望が求められている。反対同盟はそのことを50年にわたり示してきた」と三里塚闘争の意義を語り、戦争と民営化を打ち砕く11・2全国労働者総決起集会への結集を訴えました。
 市東孝雄さんは、「裁判は勝利的に進んでいる。私が親父の跡を継いで〝闘魂ますます盛んなり〟と壇上で述べてから、15年経った。全国の支援の力があってこそやってこれたと思う。天神峰に住みつづけ、これからも生きていく」と決意を語りました。
 福島からは、3・11反原発福島行動呼びかけ人の椎名千恵子さん、福島診療所建設委員会の渡辺馨さんが発言しました。全国農民会議共同代表の小川浩さんは「米価の大暴落、安倍農政によって日本農民は闘わなければ生きられない」と訴えました。
 最後に「集会宣言」が読み上げられ、天神峰-取香地区を貫くデモが行われました。
 萩原進さんが命をかけて耕し、守り抜いてきた農地で集会を行えたことは、とても感慨深いものでした。
 萩原進さんの「労農連帯を!」という檄がもう聞けないと思うと寂しい気持ちもありましたが、萩原富夫さんの発言や北原さんの挨拶などを聞き、進さんの魂は私の中に、労働者階級の中で今も生き、共に闘っているのだと思いました。
 市東さんが命をかけて耕し、農作業を行い、新たな命を育むことと、労働者が職場で働き、明日生きていくために闘うということは同じであり、三里塚闘争・市東さんの闘いは国策と50年闘い続け、第三滑走路計画を粉砕する闘いであり、7・1集団的自衛権の閣議決定をもって、戦争と改憲政治へと踏み込んだ安倍政権との対決を貫き、全ての労働者・農民が安倍打倒への闘いに立ち上がる起爆剤であり、生きていくための闘いであるということをあらためてつかんだ集会でした。
 軍事空港を造らせない闘いを、市東さんと共に、反対同盟の仲間とともに、さらに闘い続けることを誓いました。

地平線,連載0296

Posted by kc-master