地平線 8・10川内原発再稼動阻止闘争に決起

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0306号17/01)(2015/09/01)

地平線
8・10川内原発再稼動阻止闘争に決起!
柴田 利博(福岡労組交流センター)

 8・8〜9長崎闘争の大勝利の興奮も冷めやらぬ中、川内原発再稼働阻止鹿児島現地闘争に向かった。
 朝7時ごろ川内市内に入る。向かう途中の海の色は鮮やかだ。しかし現地に近づくにつれ、警察車両が目に付くようになる。川内市内では原子力推進の看板と原発絶対反対の看板が双方立っている。
 川内原発の入り口に来た。検問が行われており不当にも免許証を見せろと言う。嫌がらせ検問をくぐり抜け、再稼働阻止座り込み部隊の所へ着く。鹿児島現地では座り込みと抗議集会が連日行われている。再稼働を推し進めようとする安倍と九電に対して怒りがあふれている。車を降り、NAZEN福岡の部隊はすぐに座り込みに加わった。鹿児島から全国各地から再稼働阻止の一念で集まっている。
 川内原発正門を警備と称し再稼働反対参加者への弾圧の機を伺う警察、そして九電労働者に怒りのシュプレヒコールが叩きつけられる。「再稼働を阻止するぞ」「原発を動かすな」「事故の責任はだれも取らない」「安倍は辞めろ!」
 集会では福島から佐藤幸子さんが福島の現状を訴えた。「3・11から4年経った今でも避難者は10万人に上り、国は線量が高くても、強制的に避難区域を解除し、帰らせようとしている。帰らなければ、住宅支援金を打ち切ると通告している。子どもの甲状腺がんは疑いも含め127人です。事故の収束のめども立たない中でどうしてまた原発を動かそうとするのか」と安倍と九電を弾劾した。
 動労水戸は「私たちは、被曝列車を動かせと命令するJRにストライキで闘いました。再稼働を止める道は、原発労働者が原発を止めるストライキで闘うことだ。九電で働く労働者のみなさん! ストライキで原発を止めよう!」と熱烈に訴えた。
 また鹿児島現地の参加者からは「川内原発が再稼働されようとしている。悔しくてたまらない。宮澤経済産業大臣は川内原発を『かわうち』と呼んだんです。まったく何にもわかっていない人が何でゴーサインを出すんですか。川内は東京から一番離れているから、最初に動かすと狙ってきたのです」と怒りに震え、安倍政権を打倒しようと訴えた。
 マスコミは「この猛暑にもかかわらず原発が動いていなくても電力は余裕がある」と言っている。原発を動かす理由などまったくない。それでも動かそうとするのは原発に群がり儲かろうする輩と、核武装を狙う安倍や、JRの葛西をはじめとした支配階級の奴らだ。原発再稼働は安保法制と一体の攻撃だ。電力労働者、さらに下請け、孫請けなど劣悪な被曝労働を強いられている原発労働者の中にストライキで闘う労働組合を何としても作らなければならない。
 現地闘争を終え、鹿児島市内の繁華街、天文館で鹿児島市民に「川内原発再稼働阻止に共に立ち上がろう」と街頭宣伝を行った。ビラは1時間半で600枚、集団的自衛権と原発に反対する署名は65人、カンパが9千円寄せられた。原発をなくすまで闘うと決意を新たにした。

地平線,連載0306

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