「ヒロシマの怒りで安倍を倒せ」全国に響き渡った8・6
「ヒロシマの怒りで安倍を倒せ」の声が全国に響き渡った8・6闘争
広島労働組合交流センター
被爆70周年の8・6ヒロシマ大行動は、1100人の結集で戦争絶対反対の団結を一層固め、戦争法制定と原発再稼働へ向かう安倍政権を痛打しました。
それは、全国の怒りを体現した決定的な闘いでした。『沖縄タイムス』や『河北新報』では紙面トップにカラー写真で私たちの大行動のデモを掲載しましたが、沖縄や福島の安倍政権への怒りと最も一体化した行動だったからです。そして、式典そのものにおいても、沖縄に続き、安倍のスピーチに対して「戦争をやめろ!」「戦争法案撤回しろ!」と弾劾の声がたたきつけられ、私たちのシュプレヒコールに呼応する拍手までわきあがりました。「ドーム横で安倍は出ていけ」、「慰霊の心 置き去りに」という産経新聞の記事はついに爆発した被爆者の決起に対する支配階級の悲鳴です。
今夏8・6は「戦後70年攻撃」に対し、労働者階級から「戦争する自国政府こそ打倒せよ!」との鮮やかな回答を叩きつけたということです。14日の「戦後70年談話」は、戦争に向けた許しがたい居直りを見せつつも、戦争法案を強行成立させようという迫力や自信など微塵も感じさせない安倍政権のズタボロな姿をさらけ出しました。安倍は人物的にもぶっ倒れる寸前に追い詰められています。「衆議院強行採決されればもう成立」と政権への屈服と戦争協力を迫っていた体制内政党・労組の思惑は、国会を取り巻く労働者階級の実力決起の前に完璧に吹っ飛んでいます。9月国会決戦を頂点に安倍政権打倒の状況は完全に切り開かれました。
労組交流センターは8・5~6の行動の最先頭に立ち、産別集会をはじめ全力で闘いました。労働者の決起こそ、この戦争情勢を阻止し、安倍を打倒するのだということを鮮明にさせ、労組拠点建設・ゼネストをもってこの情勢に立ち向かおうと訴え切りました。
8・6闘争の勝利はまた、オープンスペース「街」弾圧完全粉砕を戦時下の治安当局との攻防における見事な勝利として引き出しています。完全黙秘・非転向で闘うことこそ、階級的労働運動の真髄であることがあらためて明らかになりました。
ゼネストで闘う韓国労働者と一体で
さらに私たちの団結は国境を越え、国際連帯で戦争を阻止する展望を大きく前進させました。韓国の大邱から、城西工団労組の3名の仲間がゼネストの渦中から参加してくれました。世界各国の労働団体からも、「世界の労働者がひとつだ」と実感できる感動的なメッセージが寄せられています。
ドイツのゴアレーベンのケアスティン・ルーデックさんのメッセージには、「私たちは多数だ。私たちは力があり、国は違っても同じビジョンのもとに立ち上がるんだ。再び核による惨禍が起こる前に、すべての原発とすべての核兵器プログラムを廃絶しよう!」とあります。全くそのとおりです。
安倍首相の祈念式典出席を弾劾する大行動のデモは、沿道の拍手する人、手を振る人、いっしょに拳を突き上げる人たちと、感動的な合流を実現しました。戦争への道を強行すればするほど、安倍政権の危機は深まるばかりです。安倍政権を倒そう! 絶対倒せる! どんな弾圧にも屈せず「戦争絶対反対」で立ち上がったなら、押さえつけられてきたあらゆる怒りを解き放ち、ひとつにまとめることができる。そう実感できる8月6日のデモでした。
広島連帯ユニオンを先頭に8・6をけん引
広島連帯ユニオン真保副委員長(草津病院支部書記長)の解雇撤回闘争を、8・6ヒロシマ大行動と一体で闘ったことが重要です。7・29ストライキを、「絶対に解雇を撤回させるぞ!」「病院の合理化・安全破壊と闘う組合つぶしを許さないぞ!」と、ユニオンと地域の仲間が団結して闘い抜きました。職場の仲間の圧倒的な共感を生み出し、闘う労働組合をつぶそうとする病院資本の目論見を完全に粉砕しました。
8月5日には、民主労総・城西工団労組の仲間と共に草津病院門前闘争を闘いました。労働組合にはあらゆる怒りをひとつにする力がある、労働者の階級的な団結こそが安倍政権を倒す、核も戦争もない社会をつくる展望をユニオンストライキが実際に示しました。
全国の職場に交流センターの旗を
安倍の戦争法成立を尻押しするためだけに計画された櫻井よし子の広島平和ミーティングは、戦争法案に対する怒りの激しさに開催日を待つまでもなく破綻し、当日は見向きもされませんでした。しかし、戦争推進勢力のこの労組憎悪こそ闘いの最激突点がどこにあるかをはっきり示しています。櫻井らは、150万人の労働者を組織し改憲や徴兵制を訴えるUAゼンセンをもちあげて、連合を産業報国会にしようとしています。公務員、自治体、教育労働者の団結と闘いを交流センターこそ担わなければなりません。また、UAゼンセン傘下の労働者の非正規職や女性労働者を圧倒的に組織していきましょう。
労働者は、労働組合とはこうだというものがハッキリすれば、必ず立ち上がります。被曝労働拒否をストライキで闘う動労水戸をみて、青年労働者が結集し、原発労働者が労働組合をつくるんだと立ち上がっています。川内原発再稼働阻止の闘いでは「被曝労働拒否」の訴えが反原発を闘う全国の人々とがっちり結合しました。
だからこそ「動労総連合を全国に!」、広島でも動労西日本の広島印刷事業所閉鎖絶対反対をともに闘い、組織拡大を実現へ! 8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ―8・15の力で、「戦争絶対反対!」「安倍を倒せ!」の1000万人の大運動を巻き起こそう!
9月、全国で国鉄集会を大成功させ、日本でゼネストを切り開く先頭で闘いましょう。