動労総連合・東京建設の展望 9・29三多摩国鉄集会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0308号02/13)(2015/11/01)

動労総連合・東京建設の展望つかんだ
9・29三多摩国鉄集会

 三多摩の9・29国鉄集会は、東京に動労総連合を建設することを目的として勝ち取られた。多摩連帯ユニオンを組織化の軸としながら、労組交流センターがそのすべてを担い、東京都の人口の3分の1をカバーする三多摩(西多摩、北多摩、南多摩)で全面的な展開を行った。
 同集会では、動労千葉のCTS労働者からの報告や動労神奈川委員長、国労東京の労働者からの発言をもらい、動労総連合東京の建設の意義を参加者に深く刻んだ。さらに、郵政非正規ユニオンや日本機械労組の労働者がストライキ闘争を訴え、戦争法案阻止の国会闘争の地平を労働運動が引き継ぐ意義を全体化した。
 国鉄集会に先立ち、三多摩にあるJR東日本の駅63駅のうち、半数の31駅を対象に駅ビラを行い、外注化された駅の労働者を「多摩連帯ユニオンに入ろう」とオルグ活動を展開した。KIOSKの女性労働者は「組合費を払っているが、活動はしていない」と語り、清掃の労働者は「職場は問題だらけだ」と訴えていた。そして、JR本体の労働者も矛盾を抱えている姿も明らかになった。
 JR東日本が100%出資した子会社であるJR中央ラインモールは、NONOWAという名称で高架下の商業施設を運営しているが、いまは改札業務もNONOWAが行っていることが駅オルグで明らかになった。JR本体の労働者がNONOWAの制服を着て改札業務をしていたのである。JR東日本の駅業務の外注化は驚くべき規模で広がっていた。
 続いて数十万の戦争法反対の怒りを組織するため、連日駅頭街宣を行い10月17日にNAZEN吉祥寺で「ABE倒せ!」のデモを30人で勝ち取った。同日夜には「闘うUNIONを!」と被曝労働拒否を闘う動労水戸を招いて労働者集会を32人で成功させた。
 同集会では、多摩連帯ユニオンの各分会が決意表明を行い「ストライキで戦争を止めよう」と訴え、階級的労働運動の無限の可能性を実感した。
 我々は、これら3つの闘いで延べ103人を組織し、11・1労働者集会への機運を三多摩全域に作り出して、動労総連合東京建設の展望をつかんだのである。
(山口弘宣・三多摩労組交流センター代表)

(写真 10・17NAZEN三多摩の吉祥寺デモ)

特集0308

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