オバマ広島訪問への怒り 広島労組交流センター

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0316号05/01)(2016/07/01)

世界にとどろくオバマ広島訪問への怒り
広島県労働組合交流センター事務局

 広島県労組交流センターは、米帝大統領オバマの広島訪問が決まった4月後半より「絶対反対」を掲げ宣伝に立ち上がりました。「歴史的訪問」への「歓迎」一色で広島の怒りを塗りつぶそうとするあらゆる勢力・メディアの策動と対決し、メーデー闘争を皮切りに約一ヶ月間、「核戦争のためのオバマ訪問を許さない!」「労働者の団結で核を廃絶しよう!」と広島の労組、労働者、そして被爆者に対し訴え続けました。

 この鮮明な主張は「歓迎」ムードを突き破り、「やっぱりそうだ」と当日の訪問に向け、ヒロシマの怒りの声が組織されていきました。被爆者、労働者の怒りの決起を押さえ込もうとして「歓迎」に全面的に翼賛・協力していた体制内勢力も訪問が迫ると「やはり謝罪がないというのは…」と、か細くつぶやくまでに追い詰められました。
 26日の前夜には、「非常事態宣言」態勢下とも言える平和公園・原爆ドームに広島県下はもとより、全国から労組交流センターの仲間が結集し、圧倒的な注目のなか、集会とデモを闘いました。そして、27日にはオバマの到着を迎え撃って、全学連の学生を先頭に午前中から市中心部で街宣を行い、正午には原爆ドーム前に結集し、集会・デモを貫徹しました。〝NO ABE! NO OBAMA! NO NUKES ' BASE&WAR!〟のスローガンは全世界にも報道され、米日の侵略戦争―核戦争と闘う全世界の労働者階級人民と連帯がかち取られました。
 岩国(=沖縄)基地海兵隊兵士激励、オスプレイ編隊による護衛、たった10分の資料館訪問、核ミサイル発射指令装置を携えた献花…、どれをとっても「和解」の演出を吹き飛ばす「歴史的訪問」は、その演説でヒロシマの怒りに完全に火をつけました。帝国主義の残虐さを示してあまりあるあの原爆投下を「死が舞い降りた」だと!!
 この冒頭の一言に、みな全身が打ち震えました。オバマが隠そうともせず「核ボタン」を平和公園に持ち込んだのは、世界への「核攻撃宣言」です。プラハ演説でも、このたびの演説でもはっきり宣言されている「米帝に逆らうものはヒロシマを味わえ」ということです。絶対に許さない。しかし、そこまで米帝は打倒寸前の危機に陥っているということです。米帝の「謝罪」などいらない。「和解」などありえない。核戦争を繰り返そうとする帝国主義は打倒するのみです。
 被爆71周年のヒロシマ大行動で核戦争の安倍・オバマを打倒しきろう。8月5日(金)から始まる今年の8・6大行動に全国より大結集することを訴えます。

レポート,記事0316

Posted by kc-master