参議院選挙闘争の総括 職場から社会的衝突を作ろう

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0317号02/02)(2016/08/01)

参議院選挙闘争の総括
階級的労働運動にかけて職場から社会的衝突を作ろう

田中康宏(動労千葉委員長)

 今回の選挙は、我々の歴史選択として避けて通ることのできない闘いだったと思います。国際的な情勢を見てください。ゼネスト、暴動が闘われている所は全部「本当の労働者の政党が必要だ」という形で闘われています。アメリカ、ヨーロッパの情勢を見てください。極右や緑の党など様々な党が出ている。韓国はセヌリ党が負けた。本当の労働者の党が必要です。我々は声を上げなかったら歴史からずり落ちたんです。
 さらに、日本の情勢の改憲の危機を前にして、ここで声を上げなかったらずり落ちる。
 この二つのことから、われわれは、今回の選挙闘争に総決起して、日本の階級闘争に一石を投じた。日本の与党も野党も、世界で一番腐敗している政党です。他の国なら多少は労働者の味方のポーズをとる。日本はそれすらない。我々は巨万の労働者に支持された本物の労働者政党をつくりたいからこそ、ここで勝負しなければいけなかった。
 その上で、日本の階級情勢の特徴を見据えないといけない。どういう形で労働者階級の政党が力を持つのか。6000万の労働者、農民や商店主、1億という数の苦しみがある。だけどそのほとんどが本当の社会を変える力を見たことがない。ここに問題がある。韓国やヨーロッパに行けば労働運動という形で目に見えて激突している。この時に労働者階級の政党は力を持つことができる。今回の1万6187票は、小さいか大きいかは判断があると思うが、本質的には決して小さくない。9割以上の労働者には衝突が見えない中でこの票が入った。僕らのやることは階級的労働運動にかけることです。社会的衝突を作り出す。ゼネスト、デモ、暴動、農民の反乱が、ぶつかっているという姿を生み出した時に、1万6187人は10倍、20倍になる。国鉄分割・民営化で打ち抜かれた日本の階級闘争の特徴を絶対に回復する。その勝負に打って出る。
 職場拠点を作ることはそこに意味がある。今の連合支配を打ち破って社会的な衝突を作り出す、この力の中で鈴木さんがいたらどうなるか。力が必要だ。
 その上で、一番訴えたいことは、11月集会にかけようということです。これと結びつかなかったら、今度の選挙戦は総括できないと思います。
 実は民主労総のソウル地域本部のソンホジュン事務処長から、11月について、6日の東京の労働者集会と13日の韓国・ソウルの労働者大会を連携し、労働者国際連帯行事として準備し、ソウル地域本部と動労千葉で全世界に呼び掛けたいという連絡が来ています。韓日の連帯を中心に、アジア諸国、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中東などに双方で6日から13日までの行動をひとつの行動として呼び掛けたい。これをこの社会を変えるための国際行動としてやろうと言っています。
 国際連帯が広がるというのはもちろんなんですが、我々自身が変わることです。11月集会のあり方も、本当に人を組織するというあり方に8~10月まで日本の階級闘争を塗り替える決意で必死に闘う。日比谷に1万人集まったら、国際連帯は広がる。今年はこれにかけて欲しいと思います。国際的な闘いを日本全国から巻き起こして、東京と韓国を席巻するんです。全国で実行委員会を開いてほしい。

特集0317

Posted by kc-master