民主労総ハンサンギュン委員長の渾身の訴え 民主労総政策代議員大会へ

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0320号04/01)(2016/11/01)

民主労総ハンサンギュン委員長の渾身の訴え
世の中を変える2千万労働者の代表・民主労総 その第一歩を踏み出す政策代議員大会へ

 汗の跡が塩の花となった赤い鉢巻をぎゅっと絞めている同志のみなさん!
 お会いしたいです。思い切り駆けて行って熱く抱きしめ、大反撃を決意したいです。
 5年の監獄暮らしが独裁政権に向けた憤怒の手土産になるならば、どうしてつらい時間であり得ましょうか。
 拘置所の壁を越えて聞こえてくる同志たちの闘争の知らせを友として元気に過ごしています。
 いまこの時にも、民主労総の破壊に真っ向から立ち向かっている甲乙(カプル)オートテックの現場は緊張の対峙状態だと聞いています。私は、しかとこの目で見ました。用役チンピラどもを先頭にした救社隊が工場を侵奪するとき、最初にするのが民主労組、民主労総の旗を引きずり降ろしてずたずたに引き裂くという事実を見たのです。
 固い連帯と団結で必ずや勝利の歴史を作り上げてください。
 同志たち!
 8月金属ゼネスト、9月公共機関ゼネスト、11月民衆総決起で勝利に向かってたゆまず進軍しましょう。財閥とグルになったパククネ政権は労働者を国民でもない外部勢力だと罵(ののし)りながら間断なく攻撃しています。1千万非正規職でも足りず、まだ蔵が空いていると言わんばかりに、すべての労働者を非正規職に仕立て上げ、容易な解雇と成果退出制で民主労総の旗をすべて引きずり降ろすというのです。
 現在の労―資、労―政間戦争の勝敗は、「味方」を誰がより多く作れるかにかかっています。
 民主労総は2017年最低賃金1万ウォン争取、社会的ゼネストを力強く決定したうえで、いまから来年6月まで、不本意な生き方を強いられている未組織、非正規職、青年、小商工人たちと一体となるための、心のこもった努力をして行かなければなりません。民主労総の決定と実践を数多くの国民が注目しています。
 同志たち!
 大きな闘争を前にして8月22日~23日、民主労総史上初の政策代議員大会が開かれます。
 ときめきと心配のなか一日一日を過ごしています。
 成員は大丈夫だろうか? 葛藤ばかりが増大することになりはしないか? 民主労総を見守る2千万労働者と国民に希望を伝える結果を生み出せるだろうか?
 1泊2日、われわれが知恵を持ち寄らなければならない論点は、労働が二分され、労働者が奴隷にかわり、労働が絶望になる時代に、「80万民主労総は何を革新しなければならないか」だと思います。
 専門知識を張り合う講座ではありません。
 すでに承知しているわれわれの行くべき道を、スローガンではなく、心底確かめ合う場になってくれたらと思います。
 われわれの心の中に答えはあります。
 同志たち!
 委員長として望むことは、多多ありますが、二つのことを申し上げたい。
 第一は、闘争する民主労総です。闘争するだけの民主労総ではなく、闘うべき時に思い切り闘うことができる民主労総ということです。最低賃金1万ウォン以上を要求する社会的ゼネストは、そのあとに弾圧が避けられないでしょう。だからといって非正規職同志たちだけがストライキをすることになれば、民主労総は自分たちの守るべきものが多い集団だとして社会的孤立を免れることはできません。
 われわれが社会的ゼネストをうまく成しとげれば、不法のレッテルではなく、国民の拍手を受けることになるでしょう。
 第二は、2千万労働者階級を実質的に代表する民主労総として生まれ変わるための決意と決定です。
 政策代議員大会の準備はたいへん不足しています。委員長を叱咤(しった)してくださり、不足を補ってください。
 20年たった家を修繕することは、新たに家を建てることより何倍も難しいことですが、このままでは駄目だという切迫感がつくり出した政策代議員大会の場なのですから、1泊2日を死守して組合員全員が幸福に暮らせる家に直してください。非難の声さえ聞かれなくなった民主労総に熾烈(しれつ)な討論がよみがえり、大胆な戦略をつくり出すのだと思うと、そう思うだけで胸が高鳴ります。
 「民主労総が変化している。民主労総らしい」という言葉が、報告書ではなく民衆の口から口へと、この獄中にまで伝わってくることを切なる思いで待っています。
 同志たち!
 政府と全経連、国会、保守団体、保守新聞と真っ向から闘う民主労総の政策研究院の年間予算は2700万ウォンです。そんな現実を後回しにして、政権と資本に立ち向かう政策がなんでそんなに時間がかかるのだと追窮していた委員長として恥ずかしく思います。財政革新が至急求められています。
 現場は同じ色のチョッキを着たいというけれども、同一の職種同士でありながら、産別が異なっているのが現実です。
 現場と無関係な組織の葛藤も深刻です。産別交渉、労政交渉を安定的に実行していくための努力と結びつけながら産別を強化するための大乗的決断をしてください。
 200万民主労総時代を切り拓く戦略組織化の最前線である地域本部を画期的に強化していく力と方案を決議してください。
 いつにもまして政治勢力化に対する関心が集中していることを承知しています。
 政権に面と向かって闘うことができるとき、2千万労働者と一体となるとき、労働者政治勢力化は力を増すことができるでしょう。意欲と当為性だけでは現場の支持をえることはできません。
 少数意見も大事に集約し、充分に点検しながら現場の意見を集め、共にする大義名分を見出す過程を論議してほしいと思います。
 葛藤の増幅ではなく、危機を機会につくりかえる蛇の知恵が切実に求められる時です。
 組合員同志たち! 労働組合代表者および幹部同志たち! 1千民主労総代議員同志たち!
 心を一つにすれば泰山も移すと言います。
 同志たちは歴史的政策代議員大会の観客ではなく主人公です。
 民主労総の心臓を鼓動させる血管であり、民主労総革新戦略を現場で実践する先鋒(せんぽう)将です。
 1泊2日の政策代議員大会に、なにはさておき駆けつけて来て下さい。
 会議室があふれんばかりになり、爆暑よりも熱い熱気で満たされたという知らせを是非聞きたいものです。
 労働者は強いものです。われわれは必ずや強い組織として再び立つことができます。
 同志たち、愛しています。トゥジェン(闘争)!
 2016年8月16日 ソウル拘置所にて ハンサンギュン
 (『序局』より転載)

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韓国民主労総・鉄道労組のゼネスト宣言文

 労働は商品ではない! われわれの崇高な労働は使用者の意のままに決定され、いつでも廃棄処分することができる費用ではない。
 公共部門を金儲けの手段として扱うのではなく、常に国家それ自体の目的として扱え。われわれの生産物は市場の食い物ではなく、市民の権利であり、共同体を支える社会共同性の要諦だ。資本の貪欲よりもわれわれすべての権利が優先する。
 効率性という名で成果万能主義を装うな。誰かを蹴落としてのみ成果が出ると思い込んでいる市場主義者たちから市民を保護することは、放棄することができないわれわれの神聖な義務だ。
 改革という名で国民をだますな。時代錯誤的な国定教科書、建国節騒動がパククネ式教育改革の本質ならば、彼らが主張する公共改革の終着駅は分割・民営化であり、労働改革の別の名はたやすい解雇だ。
 今わが社会に最も重要な改革は、公共部門の市場化ではなく、街の商圏まで掌握して入って来た市場の横暴を制御する市場の社会化だ。公共部門の本当の改革は、天下り社長の前に列を成すことを強要する成果退出制ではなく、本当の主人である市民社会の経営参加だ。
 労働組合を嫌悪するな! 労働組合が滅びた廃墟の中に経済民主化の花は咲かない。独裁の亡霊がよみがえり、戦争の危機は高潮した。安保危機と経済危機の震源地は、民心にさからい時代を逆行するパククネ政権だ。今、われわれが抵抗しなかったらそれは反逆だ。
 賃金労働者の没落は内需市場の崩壊だ。安い穀物価格に苦しむ農民たちの苦痛だ。未来を失ってしまった青年たちは予備労働者であり、自営業者に追いやられた隣人は構造調整された労働者だった。われわれすべては互いを配慮する平凡な隣人だ。
 医療保険無しに生きるように強要することは、健康に生きる権利を剥奪することだ。個人の経済的地位に応じてエネルギーを供給することは、正義ではない。民営鉄道に乗るようにすることは、移動の自由を制限することだ。
 われわれは、沈没する船を置いて逃げたセウォル号の船長ではない。効率化という美名で圧迫する安全の外注化は、国家暴力だ。われわれは、加害者にも被害者にもなることはできない。
 だからこそ、今日のわれわれの闘争は、わが社会を支配してきた嘘と迷信、すべての古いものとの決別だ。今日のわれわれの闘争は、明日の民衆の福祉だ。
 今日のわれわれのゼネスト宣言は忘れずに記憶しよう。怒り、行動しようとしたわれわれすべての約束だ。無垢の子どもたちを先に見送った生き残った大人たちとして、最小限の道理だ。勤労基準法を遵守せよと絶叫したチョンテイル烈士の前に捧げる追慕詞であり、国家暴力の犠牲になった故ペクナムギ農民に捧げる弔辞だ。
 誇るべき全国鉄道労働組合組合員の同志の皆さん! われわれすべての自由と平等、正義と民主主義を守るために、恐れることなく前進していきましょう。私は皆さんと最も近いところで、勝利のその日まで、いつも共にします。トゥジェン!!
 2016年9月27日
 全国鉄道労働組合中央争議対策委員会委員長 キムヨンフン