労働者は一つ、敵も一つ◆№30 ハンサンギュン委員長等の釈放を要求し断食ろう城

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0334号11/01)(2018/01/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№30
ハンサンギュン委員長等の釈放を要求しイヨンジュ事務総長が断食ろう城に突入!

ハンサンギュン委員長等の釈放を要求しイヨンジュ事務総長が断食ろう城に突入!

 12月18日、民主労総イヨンジュ事務総長が「ハンサンギュン委員長等の拘束労働者釈放、勤労基準法改悪中断、政治手配解除」等を要求して「共に民主党」の党代表室で無期限断食ろう城に突入した。
 イヨンジュ事務総長はパククネ政権下の弾圧で手配を受け2年を超えて民主労総の事務室で監禁生活をしてきた。
 民主労総は報道資料をとおして「ムンジェイン政府発足7ヶ月を超えて、また1年が過ぎようとしているのにハンサンギュン委員長等の良心囚釈放に対す立場と意思そして計画が出ていない。改革を要求する労働者たちに帰ってきたものは国会の勤労基準法改悪推進の消息だ。これに対して民主労総事務総長は大統領と執権党の民主党に断食で要求する。本当の積弊清算は拘束・手配労働者問題を解決することから始めなければならない。もうこれ以上がまんして待つことができず、手配中のイヨンジュ事務総長が民主労総の事務室を出てヨイドの民主党の党舎に入って断食路上を始めた」と説明した。
 この日イヨンジュ事務総長は11時に民主党舎党代表室で記者会見を行なおうとしたが民主党側の出入り統制でできなくなり、民主党の党舎9階の代表室のろう城現場からの映像記者会見を開いた。
 イヨンジュ事務総長は「国民より1年先にロウソクを持ったという理由で拘束されたハンサンギュン委員長は依然として冷たい監獄に囚われており、同じ理由で事務総長は満2年の手配生活を耐えて来なければならなかった」と伝えた。
「ムンジェイン政府は自らロウソク政府だと称している。昨年冬にすべての国民と労働者が広場に出て来て積弊清算・パククネ辞退を叫んだ結果として生まれた政権だ。しかし改革を要求する労働者たちに帰ってきたものは国会の勤労基準法改悪推進の知らせだった」と指摘した。さらに「本当の積弊清算は悔しい拘束・手配労働者問題を解決することから始めなければならない。中小零細事業場労働者に低賃金長時間労働を続けろという勤労基準法改悪推進を即刻中断して、すべての労働者の労組活動をやる権利を保障する法改正に立たなければならない」と要求した。
 イヨンジュ事務総長が民主労総事務室から出てきたことに対して、検察、警察は「今すぐ逮捕に出る計画は無い」としている。
 共に民主党側は「我々が野党であれ与党であれ民主勢力として彼らを追いはらうことはできないのではないか。一旦状況をもっと少し見守ろう」という対応だとされる。
 ハンサンギュン委員長釈放については、最近、法務部が恩赦の準備としてセウォル号惨事をはじめとしてこの間の闘争で弾圧されて獄中にいる人々の資料を検察庁に提出を要請している。これにより、近く恩赦が発表されるという観測が出ているが、クリスマスを前にしてもムンジェイン政府は沈黙を続けている。
 また勤労基準法改悪案は12月23日までの臨時国会で通過するのは事実上不可能になっている状況だ。

漆崎 英一(動労千葉国際連帯委員会)