地平線 12・16朝鮮戦争阻止ハルモニと共に川崎、桜本デモが成功

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0334号12/01)(2018/01/01)

地平線 12・16朝鮮戦争阻止ハルモニと共に川崎、桜本デモが成功

地平線

12・16「日韓合意」2周年弾劾、朝鮮戦争阻止ハルモニと共に川崎反戦集会、桜本デモが成功!
 鶴田 ひさ子(婦人民主クラブ全国協議会事務局長)
 12月16日、川崎市教育文化会館で「日韓合意」2周年弾劾、朝鮮侵略戦争阻止!ハルモニと共に川崎反戦集会を開催し、在日の集住地域である桜本でのデモを行いました。この地は2015年戦争法が国会で成立した時にハルモニたちを先頭に「戦争反対」のデモが行われた地域です。トランプ・安倍による朝鮮侵略戦争の超切迫情勢、国会の衆参両院で「北朝鮮弾劾決議」が全会一致で上がる状況の中、「労働者に力あり、国際連帯の力で始まる前に戦争止めよう」と訴えハルモニの決起と繋がっていく必要があるとの思いでした。婦民全国協の呼びかけに、動労千葉や神奈川労組交流センターが共催になってくれました。
 集会は、11月労働者集会と訪韓闘争の報告DVDを上映。神奈川労組交流センターの岩崎ゆかり事務局長の司会で始まり、写真家の安世鴻さんが「重重―消せない痕跡 アジアの日本軍性奴隷被害者たち」と題して講演を行いました。中国の奥地、フィリピン、インドネシア、東ティモールへ日本軍の「慰安婦」とされた女性たちを訪ね取材した写真と証言を紹介し、「性奴隷制の問題は、戦争と人権の問題だ」と語りました。映像の女性たちの存在と言葉は「二度と戦争を許してはならない」ということでした。
 集会基調を婦民全国協の川添望編集長が「ゼネストと国際連帯で戦争は止められる」と題して行い、「日米の朝鮮侵略戦争が切迫している。しかし、戦争は止められる。訪韓闘争で労働者の団結した力の大きさを学んだ。この確信を川崎・桜本で示していこう」と提起。さらに「『日韓合意』は謝罪ではない。朝鮮戦争に日本が参戦するための戦争宣言だ」と暴き、「合意の一方のパククネは倒された。あとは安倍打倒だ。その力となる拠点労組や婦民を地域に作っていこう」と呼びかけました。
 朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会のホヨンホ代表のメッセージを婦民全国協・関西ブロック代表の山本美知子さんが読み上げ、動労千葉、神奈川労組交流センターが決意表明を行いました。そして、地元の合同労組かながわ川崎支部の労働者は、戦前の京浜工業地帯への強制連行から在日の集住地域となってきた桜本への思いを語りながら、この地に闘いの拠点をつくっていく決意を述べました。最後に私が「討論を重ねながら今日を迎えた。今日は始まり。20年間の11月労働者集会や十数年の韓国民主労総ソウル地域本部との国際連帯の中からつかんだ勝利の確信をもとに地域に報告を返し、訴えを続け、拠点を作っていこう」とまとめと改憲・戦争阻止を闘う行動方針を提起し、デモに出発しました。
 デモは、中学生たちの声援を受け、「朝鮮戦争絶対とめよう」「民族・国籍・国境こえてつながろう」とコールし進みました。桜本に入ると「戦争絶対ハンターイ」と叫びながら追いかけてくる在日の女性。バスを待つ女性が「ありがとう」とデモ隊に声をかける。マンションのベランダから大きく手を振る人。「労働者はひとつだ」を実感するデモでした。

地平線,連載0334

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