CTS幕張事業所で職場代表選挙に勝利

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0342号06/01)(2018/09/01)

CTS幕張事業所で職場代表選挙に勝利!



北村 武(動労千葉幕張支部)

 CTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所で7月、動労千葉の関道利副委員長が三度の選挙を経て職場代表に選出されました。第3の分割・民営化、「労働組合のない会社、社会」づくりを進めるJR東日本の攻撃をい食い破り、労働者の怒りを解き放つ大きな勝利でした。

●CTS最大の事業所で

 CTS幕張事業所は、229人が働くCTS最大の事業所です。人数構成は、仕業・構内、上回り検修、県内各地の検査派出など運転車両部門が約半分、清掃部門が約半分です。これまでは、会社べったりのCTS労組と東労組で過半数でしたが、東労組からの大量脱退で過半数割れとなり初めての職場代表選挙となったのです。
 職場の仲間にとっては「そもそもサブロクって何?」「なんの選挙なの?」から始まりました。これまではCTS労組の執行部が密室で会社と締結し、現場労働者はカヤの外におかれ続けてきたからです。
 1回目の投票ではCTS労組、動労千葉、国労の代表が立候補し、95票、82票、31票と誰も過半数に届かず。2度目の決選投票で、動労千葉113票、CTS労組100票と逆転(しかし過半数の115票に届かず)。3度目の信任投票で関副委員長が147票の信任を得て当選をかちとりました。

●会社への怒り、解き放つ

 関副委員長を押し上げたのは、会社への怒り、会社べったりの御用労組への怒りです。
 CTS労組所属の組合員から「いまの所長は本当に許せない」「CTS労組はカネだけ取って本当に何もやらない」「俺は関さんの方がちゃんと会社に言ってくれると思うから」と次々と支持の声が寄せられました。最初は「おずおず」「こっそり」と、しかし選挙の回を重ねる度に公然たる支持が拡大。3回目の信任投票で会社は、副所長らが「動労千葉が当選したら大変なことになる」「こっち(不信任)だよ」と鉛筆で指す、管理者の目の前で記入させる等、不正選挙、妨害行為を組織的に展開しました。しかし職場の仲間は「俺は関さんに入れたよ!」と明るく会社の妨害を打ち破りました。
 「自分たちが職場のことを決める」「決めていいんだ」ということを現場の仲間は考えたこともなかった。今回、代表選挙=一票投票は第一歩ではありますが、積もりに積もった仲間の怒りを解き放っていく水路となったように感じます。契約・パート社員が約7割を占める職場で、労働者が自らの闘いの武器として労働組合を取り戻していく闘いそのものでした。

●外注化体制打ち破る職場闘争

 同時に今回の勝利は、検修・構内外注化から5年半以上にわたる地道な職場闘争の結果であり、そこで形成した動労千葉への信頼関係の結実です。暴力的な外注化強行、大量の強制出向の中で、JR本体の労働者とグループ会社の労働者が一致団結して会社といかに闘っていくのか。動労千葉にとっても簡単なテーマではありませんでした。
 朝の挨拶、地道なビラまき、2年前の就業規則改悪反対闘争、日々の抗議闘争や安全を守る闘い、酒を交えた交流など、地をはうような地道な活動を職場の仲間はよく見てくれていたのだと思います。その土台にあるのは「職場の労働者は絶対に立ち上がる」という動労千葉の路線でした。
 今回の勝利を組織拡大に結実させ、第3の分割・民営化攻撃へ大反乱を切り開くためさらに奮闘していきたいと思います。