「改憲・戦争阻止!大行進」ぐんま結成の報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0343号06/02)(2018/10/01)

「改憲・戦争阻止!大行進」
ぐんま結成の報告

清水 彰二(群馬合同労組委員長)

 8月19日、高崎市労使会館にて「戦争・改憲を考える8・19みんなで歌い、リレートーク集会」が開催され、集会参加者の総意として「改憲・戦争阻止!大行進・ぐんま」の結成宣言が決議されました。これをもって群馬の大行進運動が始まりました。
 参加者30人ほどの小さな集会でしたが、集まった一人ひとりの改憲と戦争は何としても止めたいという強い思いが、この運動の大きな展望を示してくれたと思います。発言していただいた方は、農業・環境問題をライフワークにしながら星野文昭さんを取り戻すために一生懸命に活動されているご婦人、音楽教室で働く青年、原発とめよう群馬の事務局長、町会議員、在日の民族運動を担っている方、憲法の普及と護憲をライフワークにしている元教員(高崎金曜日行動の仲間)、宗教者平和行進の代表もされているお坊さん、地域で民族差別と闘う方、韓国との橋渡し役を果たしてきた群馬合同労組副委員長……まとめは群馬合同労組委員長の私が行いました。とりわけ在日の仲間の、民族差別やヘイトの激化は改憲のためにやられていると感じるという発言は、改憲を阻止する闘いの意義を突き出しました。
 幅広い集まりを可能にした背景には、イラク戦争や3・11フクシマ原発事故を契機に、戦争や原発・核をとめようと、さまざまな連帯行動・共同行動を積み上げてきたことがあります。
 重要なことは、大行進運動を発足するにあたって、秋に向けて何がなんでも立ち上げる必要があるという意見と、本当に改憲を止める力になるためにしっかりとした議論と信頼関係が大事だという意見のせめぎ合いの中で、しっかり議論を行ったことだと思います。そして、大行進運動を、党派的な運動でよしとはしない、参加と協力のお願いをするときには、私たちが本気で改憲と戦争を許さない運動、広範な人々の結集に対して責任を取る決意を伝える必要があると議論をしました。改憲・戦争阻止は本質的に多数派運動であり、あらゆる思想や立場を超えた、広範な民衆の結集を私たちが保証し、責任を取るという立場が求められるということです。
 またその点で群馬合同労組が、地域合同労組としての前進と成長を実現し、この呼びかけの中心にすわったことも重要でした。階級的に職場と地域で闘う労働組合が中心にいれば、どんな考え方や立場の違いがあろうとも、一人ひとりの思いと活動が全体の力に転化できるということです。
 これは合同一般労働組合運動をどのように闘うのか、ということでもあります。群馬合同労組は職場闘争と職場を基盤とした団結の形成のために、本気で激しく議論を繰り返してきました。また地域・職場で孤立して団結を求める労働者と結合するために全力を尽くして来ました。その中で労働者一人ひとりの怒りと闘いの意欲を、団結の力に結実させてきました。
 この実践こそが、改憲と戦争をとめるし、全民衆の総決起を引き寄せると思います。ともに闘いましょう。

各地の活動0343

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