「改憲・戦争阻止!大行進」千葉結成集会の報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0343号06/03)(2018/10/01)

「改憲・戦争阻止!大行進」
千葉結成集会の報告

古内 麻美(ちば合同労組)

 9月16日に行われた「改憲発議を止める!千葉集会」は、105人の参加で大成功しました。この集会を作り上げていく過程は、今までのように今いる仲間で集会を作っていくやり方ではなく、この間の闘いの中で出会った新たな仲間と共に実行委員会を立ち上げ、会議を重ね、組織化して、「一人ひとりが力を発揮でき、闘いができる」ものを作ろうというものでした。
 呼びかけ団体と呼びかけ人からまず挨拶をいただきました。
 動労千葉の川崎昌浩書記長は、「自民党総裁選挙で改憲が焦点になり、憲法が変えられようとしている。戦争だけは許さない思いで、大行進運動を呼びかけた。労働組合の産業報国会化と、JR東日本での労働組合破壊攻撃、『労働組合のない会社』『労働組合のない社会』は戦争への道に直結する。一人ひとりが人生をかけて各地区、各職場から立ち上がってほしい」と呼びかけ、JRの乗務員勤務制度改悪との闘いと併せて訴えました。
 三里塚芝山連合空港反対同盟の北原健一さんが「動労千葉と50年間一緒に闘ってきた。国鉄分割・民営化に対して2波のストライキを闘った動労千葉は信頼できる。戦争絶対反対で共に闘いましょう」と熱い挨拶がありました。
 ユニオン習志野、ちば合同労組など3労組から職場の闘いの報告がされました。カンパアピールをはさんで、初めて参加した千葉県内の教育現場や公務職場の仲間、民間職場で働く仲間の発言が続きました。
 安倍政権の改憲と戦争情勢のもとで、教育現場での労働強化と異常ともいえる教師への締め付けや、平和教育つぶしとの攻防が報告されました。心ある教育労働者が危機感を持って闘いが始まったのです。9・16集会は今までの枠を大きく超える職場や市民が参加し、職場での矛盾や嫌がらせに屈しない闘いが報告され、怒りを解き放つ場になりました。
 現場で闘う仲間からの発言は、激しい情勢の中で「私たちのあり方が改めて問われている。声を上げ行動を起こすことが急速に求められている。全体の力で情勢を切り開いていこう!」と訴えるものでした。
 安倍は自民党総裁選で3選し、改憲して戦争を本気でしようとしています。私たちは改憲・戦争阻止の闘いを本格的に作っていかなければいけない。一人ひとりが命と人生をかけて「自らの運動」として、職場・地域で闘うことです。国民投票は教育労働者と自治体労働者の組織的な活動禁止も盛り込まれていて、事実上の組合破壊攻撃です。労働組合が破壊された時、戦争になるのです。だからこそ、動千葉のような闘う労働組合を今こそ多くの職場に作らなくていけない。仕事に責任を持ち、日々の労働の中で現場労働者からの信頼を勝ち取り、そこから怒りを掴(つか)み、怒りを解き放てる闘いを組織し、資本を打倒していく。そして、その闘いに誇りと感動を得た労働者は、国家を倒す闘いに立ち上がっていく! ここに確信を持って、4大産別、とりわけ教労と自治労を強化・拡大すること、動労千葉物販や解雇撤回署名などで知り合った労働組合との関係を強くし、共に「改憲・戦争阻止!大行進」の闘いを作っていくことが重要ではないかと思った集会でした。

各地の活動0343

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