8・9長崎闘争で改憲・戦争阻止闘争の火ぶた切る

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0343号09/01)(2018/10/01)

8・9長崎闘争で改憲・戦争阻止闘争の火ぶた切る!

橋里 耕悟(NAZENナガサキ 事務局長)

 NAZENナガサキは、2012年2月に結成されました。安倍政権が登場して、NAZENナガサキの横断幕を作りました。被爆者の城臺(じょうだい)美彌子(みやこ)さんが筆をとりました。一面は「すべての原発を今すぐなくそう」、一面は「憲法改悪は戦争への道」です。NAZENナガサキは原発推進絶対反対と戦争絶対反対を貫いてきました。そして安倍が「改憲を発議する」と言っている今、この闘いが生きるところにきていると思います。
 今年の8・9ナガサキは、「ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、チェルノブイリ・フクシマをくり返すな!」「改憲と核武装をとめよう!安倍を倒そう」「労働者民衆の国際連帯で戦争をとめよう!」「フクシマの被曝強制をゆるさない!」を掲げて闘いました。
 韓国・蔚山(ウルサン)から来日した非正規の教育労働者で、サード反対闘争や古里原発反対闘争のルポライターであるソプンスクさんが発言の最後で上げたシュプレヒコールを紹介します(ソプンスクさんは、迎えに行った私の車の中で、韓国語のインターナショナルを歌いました)。「平和には国境がない!日韓民衆は連帯して、戦争なき平和な世界を!」「原発には国境がない!日韓民衆は連帯して、核施設を撤去して、平和な土地を建設しよう!」 「労働には国境がない!日韓民衆は連帯して、非正規職の撤廃と雇用安定を勝ち取ろう!」
 アメリカから参加のシャラット・G・リンさん(サンノゼ平和・正義センター元代表)の最後のシュプレヒコールを紹介します。「戦争絶対反対!」「いくつかの核ではなくすべての核の廃棄を!」 「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマをくり返すな!」「平和主義憲法の解体を許すな!」「全ての米軍基地を撤去せよ!」「朝鮮、イランにおける戦争絶対反対!」 「平和、平等、一体性、環境保全と社会正義のために闘おう!」
 今年の長崎闘争は、新たな国際連帯を発展させました。
 8月8日には夕方5時、新地中華街から浜の町アーケード街を通って眼鏡橋まで、学生を先頭に元気なデモを行い、圧倒的な注目を浴びました。
 翌日の8月9日、被曝73年当日には、安倍の記念式典弾劾のデモを打ち抜き、11時2分の原爆投下の時間には黙祷をしました。
 そして午後1時半からの長崎反戦反核集会では、戦争絶対反対の立場で、長崎から「改憲・戦争阻止!大行進」運動を作っていこうと決意を固めました。とりわけ動労総連合を軸にした労働者・労働組合の組織化が決定的であることをしっかり確認しました。今年の長崎保養のビデオが流され、福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんのアピールと共に、フクシマとの連帯行動として勝ち取りました。
 最後に、「世界の労働者民衆とともに核を廃絶し、新たな核戦争をとめていこう!」という集会決議を採択しました。