「改憲・戦争阻止!大行進」神奈川教育労働者集会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0344号09/01)(2018/11/01)

「改憲・戦争阻止!大行進」神奈川教育労働者集会

(写真 9・24神奈川教労集会に140人参加)

品川 孝司(三浦半島教組OB)

「戦争は教室からはじまる」(基調報告)

 野本三吉 (元横浜市教員・ノンフィクション作家)

 9月24日、横浜市内で「改憲戦争を許さず命を守ろう 子どもたちの未来を戦争で奪うな!神奈川教育労働者集会」が140人の参加で行われました。藤田城治弁護士の講演「安倍改憲案を批判する」、神奈川新聞記者石橋学さんの特別報告「差別は人を殺す」、リレートークなどそれぞれの立場から社会の崩壊と新しい時代を作りだす展望が提起されました。野本三吉さんの基調報告の一部を紹介します。

 会場一杯のみなさんに来ていただき、胸が熱くなっています。今日の集会のテーマを「子どもたちの未来を戦争で奪うな」としました。安倍首相の自民党総裁選三選で、一気にいろいろなことが始まるでしょう。しかし、私たちはその軸に子どもの問題、あるいは未来の問題をすえようということです。だから、教育労働者を中心にしてこそ、運動が幅広く広がるのではないかと考えています。

310万人の死者の悲しみと怒り

 私は「ベトナム戦争反対」の声があがった1964年から68年まで、横浜市で小学校の教員をしていました。本来ならもっと豊かになるはずの日本の現状、子どもたちの実態、先生の生き方などが非常に厳しくなっています。一番の原因は、経済的豊かさを追い求め続け、経済戦争から軍事的対立へと行き着いたことにあります。第二次世界大戦では、東京大空襲にあった僕の家族も含めて、日本だけでも310万人が亡くなっています。

再びものが言えない時代へ

 朝鮮戦争下の1950年、警察予備隊が始まりです。日教組が「教え子を再び戦場に送るな!」 のスローガンを採択するのも1951年です。教師がものを言わないようにしようと勤務評定がつくられました。教師を評価し管理することが狙いです。「勤評は戦争への一里塚」と教師たちは反対しました。
 自衛隊発足から始まった管理体制が教師たちがものの言えない時代を到来させています。子どもたちも学校が楽しくなく、不登校、非行、いじめなどの問題も起きる。

子どもたちの命と向き合う教育を

 本来、教師の仕事とは、子どもたちの豊かな命を受け止め、育てることです。命には3つの要素があります。1つ目は、一つも同じではないという前提で、一つひとつの命と向きあわなければいけないということ。2つ目は、命とは自ら生きていく力をもっているのであり、指示や強制ではなく、育てていくもの、必ず自ら育つものだということ。3つ目に、命とは命と出会うことによって豊かになるということ。
 安倍政権の改憲案では、憲法に自衛隊を明記しようとしています。この時に、黙っていていいのかということです。

改憲・戦争への道を阻もう!

 戦争前の一番重要な問題は、自由に発言ができなくなることです。それが今、できるかどうかの瀬戸際です。自由にものが言え、生き生きと生きられる時代をつくりたい。今日、それが始まりました。今の改憲と戦争への道をなんとしても抑えていきましょう。これが、僕らの果たすべき役割だと思います。みなさんと一緒に、第一歩を踏み出したいと思います。