産別・戦線の闘い第24回 東京交通労組大会の報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0350号10/01)(2019/05/01)

産別・戦線の闘い 第24回



東京交通労組大会の報告

東交労働者の怒りをオリンピック反対、民営化反対のストへ

大木 勇次(東京交通労働組合)

 3月14日、第91回東交定期大会が開催されました。東京労組交流センターの仲間が田町交通ビル(東交本部)の前でビラをまき、次々と受け取られていきました。東交の労働者にとって、オリンピックは重大な関心事になっています。
 大会では年度期首からの欠員、バス運転手の賃金10%カットなどに対して、現場はオリンピックどころではないという怒りが示されました。
 自動車部(バス)の代議員からは、11年続く10%カットについて「研修期間中に新人が辞めてしまう」「家族の生活が維持できない」「夢も希望も持てない」「若手は『退職金も年金も期待できない。どうしたら貯金できるのか』と聞いてくる」など、10%カット撤回を求める発言が続きました。また、非常勤職員が病欠中の賃金保障されないことに対し「会計年度任用職員制度ではなく正規雇用」を要求しました。
 電車部(地下鉄)の代議員からは、オリンピック大会組織委員会が深夜2時過ぎまで終電を延長する計画を出したことに対し、「駅、車掌、運転士の要員養成が追いつかない」「オリンピック反対でメーデーに臨もう!」と訴えました。質疑での本部役員の答弁に対して、代議員からは闘う方針を引き出そうと再質問が繰り返されました。
 続いて23日に開催された電車部大会では、駅の深刻な要員不足が報告され、「病欠者が、怪我が治る前に無理をして復帰せざるをえない」「年休使用を制限している」「年度期首欠員は説明がつかない。組合離反につながる」と、組合の当局に対する姿勢を質しました。また女性用施設の不備に対しては、女性労働者が怒りを込めて発言。上野モノレール休止問題については職場廃止攻撃と捉え「職場を守れ!」の発言が相次ぎました。
 電車部長は「超勤拒否もありうる」「全体の怒りをもって交渉を進める」と答弁し、電車部大会決議の一文には「『大会期間中は全日、午前2時過ぎまで終車延長する』などの東京2020大会への協力など、到底不可能」として、闘う方針が示されました。
 当局の「経営計画2019」の中では、地下鉄の線路夜間工事は大会期間中は実質不可能になるため、大会前後で調整して大会期間中は作業しないことが言われています。また、当局は人員を増やさず超勤対応で対処する方針を出しています。
 しかし今年に入って線路破断が相次ぎ(今年に入って浅草線で2回、三田線で3回)、駅、乗務、バスもそれぞれ要員不足の中で、オリンピックはすさまじい労働強化と安全破壊の攻撃となります。絶対反対しかありません。大会で示された東交労働者の怒りをオリンピック反対、民営化反対のストライキへと結び付けて闘う時です。
 99年の給与カット提案に対する都労連1時間ストライキは、当時の石原知事を震撼させ、謝罪と職員に赤字の責任がないことを明言させ、都営交通民営化を止めてきたのです。
 動労総連合と共に交通ストを復権し、小池打倒・オリンピック粉砕へ!