関西のたたかいの中から 植木団地裁判の最高裁上告棄却を徹底弾劾

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0351号14/01)(2019/06/01)

関西のたたかいの中から!
植木団地裁判の最高裁による上告棄却を徹底弾劾する!

(写真 植木団地3・22最高裁要請行動)

全国水平同盟と共に、改憲・戦争に反対し、生きるために団結して闘おう!

村山 晃(北摂労組交流センター・郵政労働者)

◇最高裁の上告棄却弾劾! 部落解放運動根絶攻撃と闘う

 最高裁判所は、上告していた植木団地裁判について、この4月に異例のスピードで上告棄却の決定を下しました。
国家が部落差別をあおり、労働者を分断し、生存権を奪うと宣言したのです。絶対に許すことはできません。
 私たち関西労組交流センターの労働者は全国水平同盟の仲間と共に、3月22日、最高裁に対して「大阪高裁の部落差別判決を取り消せ」「植木団地追い出し・膨大な賠償金で植木・園芸労働者と家族の生活と命を奪うな」と要請行動を取り組みました。
 全国水平同盟の力強い登場と、共に闘う労働者の結集に恐怖した国家権力は、天皇代替わりを前に、暴力的に上告を棄却したのです。

◇植木団地の代表が部落差別判決への怒りを表明!

 最高裁への要請行動で、植木団地の代表は「結婚差別や就職差別を受けてきたが、まさか裁判長から部落差別を受けるなどとは思ってもいなかった。大阪高裁が、『同和事業である植木団地の使用許可を続けることが自立自営を妨げた』『部落民は甘えるな』という、差別ありきの判決を出したことに、すごい憤りを感じた。だから、部落差別判決を取り消せと最高裁まで要請に来た」と心から訴えました。
 全国水平同盟西郡支部の青年は「どの部落でも、若者の仕事や先輩たちが闘い取ってきた生存権を奪う攻撃がかけられている。今回の大阪高裁の差別判決を取り消すことは、労働者の権利を奪う社会のあり方を変える決定的な意味を持つ」と述べました。

◇改憲・戦争のための労組破壊と一体の攻撃

 地域改善対策協議会意見具申(1986年)は、「国鉄労働運動をつぶして新憲法を安置する」といって強行された国鉄分割・民営化による労組破壊・改憲攻撃と一体で、同和対策事業を「部落差別を解消する国や行政の責任」から「恩恵や施し」に落とし込め、「部落差別は解消した」「部落民は甘えるな」「糾弾闘争をやめろ」と部落解放闘争つぶしに踏み込む攻撃でした。
 大阪高裁判決は、「植木団地を許可し続けた事が、自立自営化を妨げた」とし、「地対協意見具申の立場で、もっと徹底しろ」と高槻市をけしかけています。まさに「お上に逆らうな」と言わんばかりの部落差別判決です。さらに国家権力の「牙城」である最高裁が、部落差別をあおって労働者の生活と命を奪うことを認めたのです。

(写真 植木団地5・8高槻市への申入れ行動)

◇脅しと団結破壊をはね返せば、勝利できる!

 全国水平同盟と私たちは5月8日、高槻市に対して「強制執行によって植木団地明け渡しを強行するな」「4億円の賠償金差し押さえを強行するな」「植木団地の労働者と家族の生活と命を奪うな」と「上告棄却弾劾!高槻市への申し入れ行動」を打ち抜き、新たな戦闘宣言を発しました。
 植木団地からの追い出しは、生産と労働の場を奪う、解雇攻撃そのものです。「4億円の賠償金」という理不尽な脅迫に屈するわけにはいきません。
 植木団地にかけられた攻撃は、安倍政権の憲法改悪・戦争攻撃そのものです。労働者の団結を破壊し、新たな部落解放闘争をつぶして、戦争に動員しようというものです。
 全国水平同盟は、戦争に屈服した全国水平社の敗北の歴史を乗り越えるものとして、安倍の戦争と改憲に向けた部落解放闘争絶滅攻撃と立ち向かっています。植木団地闘争の勝利の展望も、この中にあります。
 5月21日、23日の「植木団地闘争上告棄却弾劾!石川さん不当逮捕53か年糾弾」狭山闘争に、全国水平同盟の仲間と共に、私たちも総決起します。