闘う合同一般労組 コンビニ関連ユニオンをついに結成

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0352号13/01)(2019/07/01)

闘う合同一般労組
コンビニ関連ユニオンをついに結成!

(写真 6・9コンビ二関連ユニオン結成集会で提起する河野正史さん)

鎌倉 玲司(千曲ユニオン書記長)

 6月9日、コンビニ関連ユニオンがついに結成されました。セブン、ファミマ、ローソンその他企業の違いを問わず、また本部社員もオーナーも、店舗従業員も配送ドライバーやデイリー商品などの工場労働者、すべてが入れる組合です。
 都内の会場で、会場から溢れる参加者を前に、セブンイレブン本部社員の河野正史さんが、「これまで準備会で議論してきましたが、ついに正式結成します」と宣言すると、会場割れるような拍手となりました。オーナーや社員ばかりか店舗従業員もかけつけ、また「当日に店は閉められない」と、参加できなかったオーナーからも加盟申し込みが相次いでいました。この間、コンビニ問題を追いかけているマスコミ関係者も多数取材。合同・一般労組全国協議会の仲間も全国からかけつけました。
 新たに書記長となった鎌倉(千曲ユニオン書記長)が、第一議案で、結成に至った経緯を報告しました。
 セブンの本部社員である河野さんが、長時間労働の中で自らのうつの発症と闘う中から、セブンのブラック体質や本部のオーナー支配を告発してきました。これに対し本部が報復的に降格減給攻撃を加えたことを許さず闘いに立ち上がったところ、記者会見の記事を見たオーナーから「ついに正社員が立ち上がった」と歓迎の声が多数来たのです。河野さんは「セブンとの闘いは、正社員だけの闘いではないと思ったことが発端だ」と言っていました。そして、降格減給攻撃を撤回させる完全勝利をかちとったのです。
 今年2月から東大阪市の松本オーナーの時短決起が始まり、松本オーナーが「違約金1700万円と言われている。どうしようか」と相談の電話を河野さんにかけてきたのです。河野さんが「違約金なんて払う必要ないです。ストライキで休めばいいんです」と答え、松本オーナーも「ようし、とことんやってやる」と決起し、そこから今の情勢が始まりました。正社員とオーナーが団結することの中に、コンビニ本部の支配を覆す道があることを確信したのです。さらに、セブンイレブンの取締役3人を労基法違反(違法な残業を命じた罪)で告発した記者会見に、以前からセブン本部と闘っていた永尾潤副委員長がかけつけてきたのです。永尾さんが取り組んできた「見切販売をさせないのは独占禁止法違反だ」との闘い方の中に、巨大独占との闘いがあることをつかみ、それが合流したと経過報告しました。
 また、コンビニモデルは、巨大資本である本部が、店舗、関連企業を契約や委託で結び、支配しながら、一切の使用者責任をとらないフルアウトソーソングの企業であり、個別の店が事業主というは「偽装」ということです。
 配送は、受託した地域の小資本の運送会社が、車に本部のロゴマークをつけて、本部の制服を着たドライバーに、本部が指定した商品を本部が指定した時間とコースで配送させながら、事故があっても「セブン本部とは関係ありません」と逃げることで成り立っています。そうやって労務コストをとことん切り下げて莫大な利益をあげてきたのです。この本部と闘うには、「社員が社員だけの組合をつくる、オーナーがオーナーだけの組合をつくるだけでは勝てません。関連する労働者が総団結して、はじめて本部の支配を崩せるのです。その要請に応えるのがコンビニ関連ユニオンです」と、結成の趣旨を説明しました。
 第二報告「闘争方針」を河野委員長が提起しました。「もう人が倒れる姿を見たくない。人間が人間らしく生きるためには、8時間は働き、8時間は寝て、8時間は自分と家族、社会のために、が守られなければならない。そのために、当面、24時間義務廃止に全力をあげる。時短を拡大すれば24時間はやめさせられる。7月11日全国一斉時短ストをよびかける。また、見切り販売させないこと、時短やらせないこと、ドミナント、本部の不当な支配、不利益強要には公取委への集団申告闘争を構える。7・11ストは、時短だけではなく、送金スト、発注スト、一部業務停止など、創意工夫ある闘いを呼び掛ける。また6月中に本部との団体交渉と社長永松への面会を求める」と、鮮明に訴えました。
 永尾副委員長は、「オーナーヘルプ制度が履行されておらず、本部の側が契約違反している。これを問題にして闘う」と補足提起をされました。さらに、尾形副委員長は、「障害者雇用保護法をセブンは守っていない」と告発しました。
 質疑討論では、東大阪の松本オーナーの闘いを支援している関西合同労組の仲間が闘
いの経過と決意を述べ、トラックドライバーからも連帯の挨拶がありました。
 さらに、ジャーナリストからも質問がありました。
 この日はじめて参加した方で、ユニオン加入を迷っていた都内店舗オーナーが、「どうやって闘ったらいいかわからなくて悩んでいた。倒れる寸前だった。話を聞いて勇気が出た。加盟して闘いたい」と発言され、大会終了後さっそく組合加入されました。
 永尾副委員長から、「まず、本部に言わせて記録をとっておくことが大事だ。しっかり準備してから反撃すればいい」とアドバイス。
 また「みな洗脳されているが、どうやったら洗脳は解けるのか」と質問があり、河野委員長が「私が直営店勤務した経験から言うと、店長、従業員の人件費が保証される直営店でも利益は出ません。利益が出る構造になってないのです。オーナー店でやっても利益が出るはずがない。結局オーナーのタダ働き、過重労働に行き着くしかないのです、詐欺なんです」と回答しました。
 質疑の後、議案と役員を一括採択、河野委員長の音頭で全体が「団結ガンバロー」をし、新たな闘いの始まりを確認しました。
 午後には上野公園野外ステージで行われた6・9国鉄集会に参加し、河野委員長が挨拶しました。会場から割れるような歓声が上がり、改めてコンビニ関連ユニオン結成がまさに時宜を得たものだったことが確認されました。
 その後も「一緒に闘いたい」という声は、電話、ツイッターで続いています。今後は、本部との団体交渉、そして7・11時短ストに決起します。