ひめじょおん―女性部から 9・22水戸集会の成功から今後の取り組みへ

2019年12月24日

ひめじょおん―女性部から

9・22水戸集会の成功から今後の取り組みへ

(写真 9・22水戸市内デモ)

辻川 あつ子(全国労組交流センター女性部事務局長)

誌面を借りて、9月22日に開催した水戸集会への結集、賛同にお礼を申し上げます。全国労組交流センターの仲間が水戸まで来てくれたり、賛同金を寄せてくれたりと、強力な支援を頂きました。とりわけ参加した女性部や婦人民主クラブの皆さんから「良い集会だったね」「地域の繋がりが分かった」などの声を掛けて頂き、組織化の苦労が一気に、糧を得られた実感に変わりました。終了後、用意した資料が数不足になった、参加が600人を超えた、水戸周辺からの参加が予想以上あった等のことが判明しました。
実行委員会や事務局会議で、地域の労組や市民運動組織への賛同要請などを決め、特に国鉄分割・民営化以来、交流が途絶えたJRの各労働組合にも働き掛けを試みました。「被ばくの問題は組織を超えた重要な問題」と確信し、結果はどうあれ呼びかけました。宣伝方法も、街宣や個別ビラ入れの他に、新聞折り込みのチラシ入れもやってみました。
各地区で報告されていることですが、「自分たちの側で作っていた壁を壊すこと」で、必ず新しい繋がりを作る。そのことに挑戦し、私たちの運動が、現在の労働者や住民の怒りを集めることが出来る可能性を掴みました。
準備過程で訪ねた時に、反原発運動の人士からは「登壇しての発言は若い人に譲る。この運動は大事ですから、参加はしますよ」と言われました。街宣の反応も「高線量地帯を走ることは無謀、理不尽」「JRが線量を測定しないと言い切るのはおかしい」が多数派であり、私たちの主張が支持されていると実感しました。
組織化の過程で参加を表明した方はほとんどが参加し、終了後には「常磐線の全線開通とはどういう問題かよくわかった。もっと他に周知させよう」と、自分の運動と共に「これからどうしたらよいか」を語ってくれました。それぞれの運動や想いをどのように発展させ繋げていくのか。「東海第二を止めたい。原発いらない」を本気で闘う組織や人士が、動労水戸の「常磐線全線開通反対」の職場闘争を軸に結集して、闘いをスタートさせたということです。国鉄闘争の継続性や不屈性が、階級的な闘いの軸になると確信しています。
台風15号、19号の被害は、自然災害の国=日本を再認識させ、自民党の二階俊博幹事長の「この程度で済んだ」発言に象徴される地方切り捨てに、地方の労働者や民衆は怒っています。職場や地域の怒りを集めて、実態のある運動を作っていく、その前進に取り組んでいこうと思います。
台風19号の被害を心配頂き、ありがとうございました。特筆すべき被災はありませんでした。

ひめじょおん

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