11・2労働者集会の総括を深め、決戦の2015年へ 田中康宏(動労千葉委員長)

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0298号03/02)(2015/01/01)

11・2労働者集会の総括を深め、決戦の2015年へ 田中康宏(動労千葉委員長)

11・2労働者集会の総括を深め、戦争と社会丸ごと民営化と対決する決戦の2015年へ

田中康宏(全国労組交流センター代表・動労千葉委員長)

■国鉄闘争の原点を再確認し、今こそ階級的労働運動の復権へ

 11・2集会には5700人が結集し、時代に立ち向かう力を持つ闘いとして成功しました。 11月集会は何に挑戦し、何を切り開いたのか、総括を深めることが大事です。
 総括の一点目は、新しい情勢の中で原点を再確認し、階級的労働運動復権に向け飛躍を誓う集会になったことが重要です。
 期せずして、呼びかけ3労組が「11月集会は国鉄1047名解雇を容認した98年5・28判決から始まった」「こんなことを許せば労働者の権利はすべて打ち砕かれるという危機感が3労組を結びつけ、国鉄分割・民営化という戦後最大の労働運動解体攻撃に立ち向かうことを決断した」という原点に触れ、17年間継続されてきた11月集会の意義を再確認し、「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」という目標が今こそ求められていると訴えています。集会の核心はここにありました。
 11月集会は2010年4・9政治決着から4年です。4・9を突き破って闘いぬいた全国の仲間の飛躍は労働運動に一石を投じました。そして2011年3・11から3年です。大震災と原発事故に全力で立ち向かえなかったら、これまで築いてきたものすべてが崩れてしまうと必死に闘ってきました。そして、今年は7・1集団的自衛権行使の閣議決定があり、安倍は戦争に踏み切った。この情勢にもわれわれは必死で食らいついてきた。だから説得力ある運動になっている。11・2集会を前に全国34カ所で国鉄集会が開かれたのも重要なことでした。
 全国の仲間たちの必死の飛躍と努力と職場・地域からの具体的な闘いの実践があってこそ、時代に負けることなく、「新たなスタートラインに立った」と言えるところまで来ました。2015年が本当に勝負です。

■国際連帯闘争の本格的発展は、我々の組織拡大へ決断迫る

 総括の二点目は、われわれの組織的力量では受け止めきれないような国際連帯闘争の本格的発展の可能性を手にしたことです。その大きな前進自身が、職場に労働運動の拠点をつくる、組織的な力量を高めるという新たな決断をわれわれに迫っています。情勢が国境を越えた労働者の連帯を生み出し、世界の労働者がわれわれに飛躍のチャンスを与えてくれている。
 日韓労働者の連帯闘争では、民営化と闘う鉄道労働者や自治体非正規職労働者との交流が大きく発展し、ロサンゼルス統一教組(UTLA)では、動労千葉と交流してきた仲間たちが執行部を取った。
 国鉄分割・民営化に屈しないと闘ってきたことが国境を越えた信頼を生み出した。
 われわれが実現してきた闘いはすべての労働者を獲得できる路線だということに確信をもとう。日本の労働者の怒りの声を結集できないはずがない。労働者の力を信じ、この社会を変えるために職場にこだわる。石にかじりついても自分の職場を拠点にし、地域に拠点をつくる。1年で現在の2倍くらいの組織力をつくりあげよう。11月集会が生み出した国際連帯の発展はそうした飛躍を迫っています。

■時代認識を職場で労働者を獲得できる路線と行動へ!

 時代の激流に押し流されて、労働運動にかかわってきた全勢力・全党派が崩れ落ちています。われわれだけが情勢に立ち向かい、社会を変革する可能性を秘めた闘いと団結を生み出し、陣地を守りぬいていると言っても過言ではない。
 なぜそれができているか。確固とした時代認識と困難から逃げない実践をしてきたからです。時代認識を全労働者を獲得できる路線と行動に高めることが必要です。社会を変革すると決断した者として、闘いを職場で貫かなければなりません。
 動労千葉も原点に返ると決断しています。動労千葉が分離・独立する過程の闘いの経験が再び生きてくる時代が来ていると感じています。郡山工場で先端的に始まっていますが、全部を獲得する戦闘精神で臨むことだと思います。動労総連合を全国につくっていきたい。

■解雇撤回、外注化・非正規化反対の国鉄闘争は大きな獲得力

 国鉄闘争にこだわって闘ってきた路線は、大きな説得力・獲得力を持とうとしています。膨大な労働者が非正規職化された現実に対しては誰もが声を上げますが、全過程に非妥協的に闘いを挑み団結を守りぬいたのはわれわれしかいないからです。鈴木コンクリート工業分会の闘いも、当該の必死の努力と国鉄闘争が結合し勝利した。
 国鉄1047名解雇撤回闘争、国鉄分割・民営化反対闘争を本格的に発展させることが求められています。鉄建公団訴訟はどんな判決が出ても受けて立つ。11月集会はその土台を築きました。判決後も国鉄闘争を継続させなければならない。国鉄闘争をいかに持続するか、真剣な議論をお願いしたい。
 外注化粉砕闘争を階級的労働運動の復権運動として本格的に発展させる闘いも正念場です。JRとCTS(千葉鉄道サービス)、本体と下請け双方を組織して外注化を粉砕する。単純な正規と非正規との連帯論ではありません。われわれは非正規職化の過程と闘い続けてきた。全国の仲間を激励する闘いです。

■社会を変革できるのは労働者の団結だ。今こそ組織拡大へ!

 2015年3・11を前に「福島原発のすぐ脇まで帰還しろ」という攻撃が必ず来ます。敵にはそれ以外に被曝の現実を覆い隠す手段はない。福島の怒りは敵階級と非和解化している。動労水戸が被曝労働を拒否して闘ってきたことが生きてくる。郡山工場の闘いも外注化だけでなく3・11的現実との闘いです。
 総選挙から2015年通常国会の過程は、歴史の分岐点です。集団的自衛権関連法と称する戦争法案が全部提出される。安倍が生んだのは貧困と戦争です。安倍政権の登場以来150万人が非正規職に突き落とされた。
 896自治体が崩壊する情勢です。経済が恐るべき勢いで収縮する中で、解雇・倒産の嵐が始まり、農民も食っていけない。まさに「恐慌の中の恐慌」です。
 安倍は唯一の出口を労働運動解体に求めています。櫻井よしこが産経新聞で「連合を分裂させよ」と言った。安倍政権、支配階級の意思として言わせている。労組の産業報国会化と対決する時代が来ています。
 通常国会は集団的自衛権関連法案粉砕の決戦です。労働者派遣法や特区攻撃、戦争法案や社会丸ごと民営化を止める。
 来年は2・15国鉄集会を全国で闘い、6月7日に国鉄闘争全国運動集会を設定します。
 大量退職問題を逆手に取った外注化は組合破壊攻撃として仕掛けられています。これ
との対決は組織拡大闘争です。来春闘で決戦を構えたい。
 社会を変革できるのは労働者の団結以外にありません。階級的労働運動を復権させ、新たな労働者の政党をつくり出そう。11月集会が切り開いた地平を確認し、課題を鮮明にさせ、組織的実践に立ち上がろう。
(11・30総括会議の発言より抜粋)