セシリーさんが熱い報告(三浦半島教労部会)

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0298号03/11)(2015/01/01)

組合権力奪取への期待込め、セシリーさんが熱い報告(三浦半島教労部会)

組合権力奪取への期待込め、セシリーさんが熱い報告(三浦半島教労部会)

 11月12日、横須賀市内で、米ロサンゼルス統一教組(UTLA)首席副委員長のセシリー・マイアトクルスさんを招いて「日米教育労働者の集い」を開催しました。アメリカ最強の教職員組合との団結をつくろうと、三浦半島教組の組合員を始め、東京や神奈川県内の教育労働者、さらに地元で基地問題や反原発を闘う市民も含め約50人が駆けつけてくれました。
 セシリーさんのスピーチは、「アメリカの労働運動とUTLA闘う執行部の確立」と題して組合権力奪取に向けた闘いの報告と、三教組権力を目指して闘う私たちへの熱いエールでした。
 非正規職と正規職が団結して闘っているA小学校分会の仲間は、アメリカでの非正規職の現状を質問し、非正規職の仲間をどう組織したらいいのかと発言しました。「アメリカでは『非正規職』とは言わず、契約教員と代替教員という二つの職種がある。賃金は正規と同じだが、毎朝5時半に学区当局からの電話でその日出勤する学校が指定される」というセシリーさんの説明に会場から驚きの声が上がりました。
 「非正規職」はUTLAでおよそ700人。日本に比べるとかなり少ない(三教組の管内だけでも200人近い欠員臨任!)のは、一つの学校に配置されるのではなく、あちこち掛けもちをしているからでした。目的は組合に組織化させないためで、本人たちは「準組合員」のような意識におとしめられているそうです。前委員長らが、こうした制度を当局との交渉で受け入れた結果です。セシリーさんは、「負の遺産」を作り直していきたいと語り、そのため組合員一人ひとりと正直に深く会話していくことが組織化の基本だと話されました。非正規職撤廃は日米共通の課題です。
 また別の青年組合員は「『私たちの労働条件が、すなわち生徒たちの学習環境そのものである』という言葉に感銘を受けた。まったくその通り」と切り出し、「行政は『子どものため』だけを強調して私たちを多忙に追いやっている」と当局への強い批判と、教員が自らの労働を見直すことが必要だと語りました。動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線と同じ闘いがアメリカの教職員組合でも行われ、それは必ずや多くの教育労働者を獲得できることを強く確信する場面でした。
 ユニオン・パワー(UTLAの闘う潮流)が組合権力を手にしたこのわずか4カ月で、民営化、首切りを強行してきたロサンゼルスの教育長ジョン・デイジーを辞任に追い込む大勝利をつかみ、組合員が組合への誇りを取り戻しています。どうしたらそれができるのか。セシリーさんの回答は、「KISSモデル(Keep It Simple Stupid)」。「シンプルに徹して」オルグを続け、「I(私)という個人ではなく、常にWe(私たち)という言葉で会話する」という「チーム」=指導部の団結が大事だという話は、労組権力奪取に向けた、セシリーさんの私たちへの熱い檄となりました。
 青年労働者を先頭に、安倍政権を倒し、「戦争と民営化と闘う執行部を必ずつくろう!」と新たな決意を参加者全員で確認することができました。