米ロサンゼルス統一教組・セシリーさんを迎えて 11・6日米労働者交流集会in大阪

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0298号03/12)(2015/01/01)

米ロサンゼルス統一教組・セシリーさんを迎えて 11・6日米労働者交流集会in大阪

(写真 セシリーさんのパワフルな講演の後、参加者は職場闘争の報告や質疑応答を通して連帯を深めた【11月6日 大阪市】)

米ロサンゼルス統一教組・セシリーさんを迎えて 11・6日米労働者交流集会in大阪

「私たちは一人ひとりとの会話が鍵であることを知っていた」― 闘う組合執行部確立の教訓を大いに学ぶ ―大阪市教組組合員 沼田祐子
 関西では11月6日に米ロサンゼルス統一教組(UTLA)首席副委員長のセシリー・マイアトクルスさんを迎えて交流集会を行いました。当日は、教育労働者や自治体労働者を中心に65人が参加し、セシリーさんの報告に熱心に耳を傾けました。
 ユニオン・パワー派が新自由主義と闘う労働組合執行部としてUTLAの組合權力をとっていく過程は、これまでも訪米報告や記事などで多少は知ってもいました。しかし、実際にその一員として活動してこられたセシリーさんのパワフルなエネルギーに触れて私たちはぐいぐいとその話に引き込まれてしまいました。3年に及ぶ現場の苦闘と勝利の報告は、実際に闘って勝利した人が持っている確信と説得力にあふれていました。

◎評価制度に対しどのように闘っているのか

 セシリーさんの報告後の質疑応答では、参加者から「私たちも大阪で評価制度反対で闘っているが、個人的な闘いにとどまってしまっている。セシリーさんたちはUTLAとして評価制度とどのように闘っているのか教えて欲しい」という質問がありました。
 「私たちは毎日毎日、子どもたちと向き合って仕事をしている。私たちは教育のプロである。何が足りないか、何が必要かも自分たちが一番良く知っている」「法律の文言を一行一行把握して、教育労働者を助けるための条文であることを労働協約の交渉過程で突きつけていく」というセシリーさんの説明に、みんな耳を研ぎ澄ませて聞き入りました。
 UTLAは当局に現場労働者の要求を突きつけて労働者に足りないものをサポートさせるのです。セシリーさんたち組合執行部が徹底的に労働者の立場に立って協約交渉を闘っていることがよくわかりました。その闘いが評価制度そのものを撤廃、形骸化することにつながっていると思いました。

◎組合員が欲することを自分たちの方針に

 また、「職場の組織化をしていくときに、大事なことはどんなことでしょうか」という質問に対してセシリーさんがユーモアたっぷりに回答してくださり、会場中が笑いに包まれました。
 「労働者を組織するのは、市場であろうと工場であろうとどこでも同じ。あなたたちはどういうふうにしたいのかを問いかけるのです。変革を求めるのなら、あなた自身が何をすべきかということに気づいてもらう」「聞いてくれる人が少ないことは、恥ずかしいことではない。私たちは一人ひとりとの会話が鍵であることを知っていた」「10分間でいいのです。自分は20%だけしゃべって、80%は彼らの話を聞く。どんなに批判的なことであっても組合員が欲していることを自分たちの方針に取り入れていく姿勢が大切です」
 教育労働者がついつい自分一人でしゃべり過ぎてしまうのはどの国も同じですね。セシリーさんが自戒をこめながら何度も「(口にチャックをしながら)押しつけるのではなく、話を聞きながら相手に活性化してもらうことが大事」とおっしゃっていたことは、職場の同僚と話し込む時にも忘れてはならない点だと思いました。

◎チームの団結でかちとった勝利

 質疑応答の後、大阪の青年教育労働者と自治体労働者から職場の闘いの報告がありました。
 今、大阪で臨時事務職員に対する解雇攻撃が始まっていることに対して、青年労働者が「仲間の首切りを黙って許すわけにはいかない」と怒りを持って報告に立ちました。セシリーさんは「これからの未来を変える青年が怒りを持っていることがとても重要。あなたの職場の仲間と会話をして、一緒に解雇攻撃と闘って欲しい。ガンバッテ」とエールを送りました。
 セシリーさんの報告は多くの教訓に満ちており、彼女たちがスーパーウーマンだから勝利したのではなく、「チームの団結でかちとった勝利」ということが、何よりも私たちを勇気づけるものでした。まずはユニオン・パワー大阪版の団結を強固にしていきたいと思いました。 
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※UTLA

 アメリカカリフォルニア州のロサンゼルス統一教員組合(3万1千人)の略称。学校の民営化と闘う、アメリカで最も戦闘的な教員組合。UTLAの闘う潮流である「ユニオン・パワー派」は2014年の役員選挙で執行部7人のポストをすべて獲得。セシリー・マイアトクルス首席副委員長は2009年に続いて今年も11・2全国労働者集会に参加した。