1日目の討論の概要 原発労働者からアピール

2019年7月31日

月刊『労働運動』48頁(0300号02/04)(2015/03/01)

1日目の討論の概要 原発労働者からアピール

総会で原発労働者から渾身のアピール

Aさん 原発労働者の組合をつくる

 私は福島県で育って今日まで生活しています。3・11直後に大変な出来事があり、原発を収束させるために不眠不休の活動をしてまいりました。
 現在、原発労働者には大変な格差が起きています。本人の技術、能力に関係なく、原発労働者には特殊勤務手当が支払われていますが、1円も支払っていない会社があるんです。日立や東芝、大手メーカーに所属した場合には、特殊勤務手当て2万円が支払われます。ところが、東京電力の株が50~90%入っている会社から直接仕事をもらうと、特殊勤務手当てが1円も出ません。おかしいですよね。これを許すわけにはいかん。
 そういった関係は今後も続くと思うのです。これから何万人、何十万人という人間が、被曝にさらされながら、原子力発電所の収束に従事しなければなりません。その人たちが、技術力、放射能・放射線に対する知識があるかといえば、非常に少ない。原発作業員が放射線にさらされる仕事に従事させられている。いかに被曝を低減させるかということを訴えようとすると、圧力がかかるんです。大変な圧力です。いろんな情報を集めて公表し、訴えなくてはならない。
 働く者はみんなどんな所で働いても同じです。公平でなければならない。企業の力だけで、賃金の格差が生まれたら大変です。この格差を是正させなければならない。
 原発で働く人たちの組合をつくりたいと思っています。そうしないと、これから数十年かかる収束に向けて、その人たちの安全、生活の保障が守れないんです。その時は、みなさんの力を借りて、原子力発電所の作業者すべて組合に加入してもらって、自分たちの権利を主張できる体制を整えていきたい。それを私の最期の仕事にしたい。
 みなさんと会えて大変うれしいです。

Bさん 原発労働者が誇りを持って働ける環境を整えていく

 現在、福島原発で働いています。多い時で7千人、工事が止まっている時でも3千人が、24時間体制で動いています。その中で、好んで被曝して仕事しようという人はいないと思います。ただ、この仕事は24時間、止めるわけにはいきません。止まった瞬間に本当に深刻な事態が待っています。この仕事は、子や孫の代まで、それでも終わらないかもしれないです。ずっと担っていってもらわなければならない。
 それをやる上で、はっきり言って今、労働者は誇りを持って仕事をできる状況にありません。ともすれば批判の対象になることもあります。そんな中で、私たちもそうですが、自分たちの子や孫にもこの仕事を担ってもらわないと、日本の未来はない、現実的にそうなっていると思います。
 子や孫たちまでも誇りを持って仕事ができる環境を整えていかなくてはいけない。それが、まず日本の未来につながるということで考えていただきたい。