2・15国鉄集会 伊藤晃さんの発言

2019年7月31日

月刊『労働運動』48頁(0300号03/02)(2015/03/01)

2・15国鉄集会 伊藤晃さんの発言

新自由主義に対抗する運動をつくった

国鉄闘争全国運動呼びかけ人 伊藤晃さんの発言

 2010年の政治和解に対してわれわれが国鉄闘争全国運動をつくってから5年が過ぎようとしている。「国鉄闘争の火を消すな」と出発した。この運動は必ず、新自由主義と闘う労働運動の再生と結びつくと考えた。3・11への対応は言うまでもない。新自由主義の攻撃に対決し反撃する運動を、全国にただ一つつくることができた。
 新自由主義ははっきりと世界的に破綻している。しかし破綻せしめる力がないと破綻しない。その力をわれわれは5年で養った。これは新自由主義に受動的に対応する運動ではない。一つひとつに反撃し、新しい労働運動を再生させる運動だ。
 この運動の正しさは、動労千葉の鉄建公団訴訟での署名運動の大成功が示している。署名は9万に近づいている。国鉄闘争は28年も続いている。それと一緒に闘いたいという気持ちが10万の署名に表れている。これは現に支配階級を動揺させた。最高裁は一向に判決を出せない。新しい証拠、論理に対応できない。裁判所は、どんな証拠があっても反動判決を出す。それができないのは、後ろにある力を最高裁も感じざるを得ないからだ。この力へのわれわれの確信をつくったことが、5年間の最大の成果だ。
 われわれの運動は社会全体に重要な問題を提起している。新自由主義の現実は必然・宿命という論理・意識で労働運動がとらえているから、対抗できる力が出てこない。そうして安倍や黒田が横行する条件がつくられた。新自由主義はわれわれの運動との対抗関係の中にある。われわれの力が強ければ彼らを横行させないことを示した。
 動労千葉は外注化に対し15年の闘争をつくった。われわれの対抗関係の力を示している。動労水戸の被曝労働阻止の闘いは郡山、新津、鈴コン、様々な地域の労働運動をつくり出した。全国運動がその場になっていることを誇りにしていい。
 新自由主義は強い矛盾を抱えている。多くの労働者を非正規に突き落としたが、正規と非正規の壁をついにのりこえさせている。CTSの闘争を反撃の軸に展開しようとしている。新自由主義は社会と人間を壊す。教育、医療を壊した。社会の破壊だ。896自治体が破綻すると言われるが、これも宿命ではない。破綻させる力に対し、破綻させない力、人間の生活を守る運動を対置している。千葉の特急廃止反対闘争は一つの象徴だ。全国に同じ条件があり、どう運動に展開するかが問われる。自治体、教育、医療、郵政、自分の職場を守る運動と社会を守る運動とが結びつく。ここに労働運動再生の契機がある。
 われわれの運動は広い闘争の場に進出しつつある。署名運動を通じて仲間が10万、増えた。新しい努力、新しい考え方が必要になる。10万の人びとは自分の置かれた状況、攻撃の中で自分たちの問題を持っているはずだ。それは、何とかして闘いたいというものだ。その声を発揮する場がつくれるかが、私たちに問われている。新しい仲間との徹底した相談が必要だ。新しい基調の行動をつくろう。5年の経験を持つわれわれは必ず貢献できる。全国運動は労働者が広く自らの声を発する場にならないといけない。11月集会でアメリカのセシリー・マイアトクルスさんが、自分が言うのは2割、話を聞くのは8割と言った。その精神で、10万の労働者に声を発する場をつくる。全国の労働者が新しい労働運動に立ち上がる出発点になる。