■JR3月ダイ改阻止へストライキ決起! 動労千葉春闘第一波スト

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0301号02/01)(2015/04/01)

■JR3月ダイ改阻止へストライキ決起! 動労千葉春闘第一波スト

(写真 第一波ストライキ決起集会に280人)

■JR3月ダイ改阻止へストライキ決起!

▼動労千葉春闘第一波ストライキ
第二の分割・民営化攻撃に闘争宣言

本線運転士がストに突入 総決起集会に280名が結集

 13日午後6時から千葉商工会議所の大ホールで「15春闘勝利! ダイ改・地方ローカル線切り捨て絶対反対! 外注化粉砕・組織拡大!スト貫徹! 3・13動労千葉総決会」が、動労千葉組合員、支援する会の仲間など280名が結集し戦闘的にかちとられた。
 主催者あいさつとして田中委員長が冒頭「動労千葉は、15春闘勝利へ向けた第一弾の闘いとして13日より15日にかけて動労千葉の本線運転士がストライキに起ち上がった」と報告した。そして今回の第一波闘争は、3月ダイ改による特急列車の廃止・削減、地方切り捨てに対する闘いであるとともに、第二の分割・民営化攻撃に対する闘争宣言であると訴えた。
 つづいて2・26銚子地域集会、3・7館山地域集会の大成功をかちとった銚子、佐倉、木更津、鴨川の4支部の支部長が、闘いの報告と決意を表明した。家族会から4支部に檄布が渡され会場を大いに沸かせた。
 交渉報告につづいて千葉機関区支部、貨物協議会が貨物賃下げ攻撃粉砕へ春闘第二波行動を宣言。幕張支部、車両技術分科会が外注化粉砕、組織拡大へ春闘第三波の闘いを宣言した。

CTS春闘を宣言

 そして初めてのCTS春闘として、関執行委員、CTS組合員3名が登壇し、「CTSの非正規、正規1000名の労働者の生活がかかった闘いが始まる」とCTS春闘を宣言した。
スト貫徹に向けて津田沼、千葉転、京葉の支部長が決意表明。 つづいて北嶋青年部長による「組織破壊攻撃を絶対に許さない。必ず組織拡大をかちとる」と力強い決意表明に会場全体が奮い立った。
 集会には三里塚空港反対同盟の伊藤信晴さんが駆けつけ、3・29全国集会の結集を訴えた。
 長田書記長が当面する行動の提起、繁沢敬一副委員長の閉会のあいさつ、青年組合員の音頭で組合歌を合唱。団結ガンバローで意気高く集会を終えた。

貨物賃下げ弾劾! CTSでの賃上げをかちとろう! 第二、第三波の闘いへ

第1波ストライキを打ち抜き第二、第三の闘いへ起ち上がろう

 われわれは、3月13日から春闘第一波ストライキへ突入した。13日の総決起集会は280名が結集し、参加者全員が15春闘勝利への決意をうち固めた。第1波ストライキを貫徹し、第二、第三の闘いへ起ち上がろう。
 3月ダイ改は、特急廃止から始まるローカル線切り捨て、地方切り捨てのはじまりだ。JRは、大都市と地方の中核都市に資本を集中的に投下する一方で地方を完全に切り捨てようとしている。第三セクターになれば、地方自治体と住民の負担はますます重くなり、ますます地方を疲弊させることになる。
 JRは、そのことを知っていながら特急列車の廃止・削減を強行したのだ。
 3月ダイ改を前に開催した銚子・館山での地域集会は、地域住民の参加をもって大成功を勝ち取った。また地域のOBもこの地域集会に結集した。動労千葉の団結が地域集会の成功を切り開いたのだ。特急列車廃止・削減反対の地域署名を集めきろう。3月ダイ改を期して地方ローカル線切り捨て反対の闘いへ総決起しよう。

貨物の賃下げ許すな、CTS春闘に起ち上がろう

 15春闘のもう一つの柱は、貨物での賃下げを許さず、大幅賃上げ獲得の闘いを巻き起こすこと、そしてCTSでの初めての春闘に全組合員の総決起をかちとることである。
 貨物会社は諸手当の見直し、賃下げを1月に提案し、3月1日より実施した。日貨労は何の抵抗もしないで直ちに妥結した。貨物の労働者はこの攻撃によって1万円の賃下げを強いられる。
 貨物会社は、「中期経営計画2016」の下で新規採用を停止し、一継続乗務キロや深夜時間帯乗務の規制緩和、基地統廃合を含む全面的な再編攻撃を画策している。
 貨物会社は15年連続のベアゼロの強行と期末手当の超低額回答を強行してきた。55歳から賃金は70%に減額されている。
 分割・民営化の崩壊が貨物への賃下げ攻撃として噴出している。日貨労は「血を流し、汗を流す」と言って貨物会社に完全に屈服し、その手先となっている。日貨労を解体し、貨物労働者の決起をつくりだそう。
 CTSの幕張事業所でおこなったアンケートでは、一月の賃金の手取りが日勤勤務者で12万5千円、夜勤・徹夜勤務者で17万3千円だった。動労千葉は、CTSに対して3万円の賃上げを要求した。契約社員及びパート社員も同様の定期昇給を実施すること、夏季手当、年末手当についても社員並みに支払うこと等を賃上げの要求と共にCTSに提出した。
 JR東日本は、あらゆる業務を外注化し、子会社、孫会社に低賃金を強制することで過去最高の利益を上げている。CTSで働く労働者の大幅賃上げ獲得、労働条件の改善へ全組合員の総決起をかちとろう。
 この間、CTSでの休憩時間中におこなった作業に対する時間外労働分の賃金の支払いを求める問題では、団交において「休憩時間中の作業について、休憩時間の変更が行われていないことを本人が表明すれば、時間外労働分の賃金を支払う」ことを確認した。超過勤務分の手当の支払いをかちとろう。CTSでの組織拡大をかちとろう。

外注化粉砕の第三波闘争へ

 外注化攻撃粉砕、大量退職問題による組織破壊攻撃を粉砕し組織拡大をかちとろう。JRは大量退職問題を千載一遇のチャンスと捉えて、外注化を無制限に拡大し、あわせて国鉄的なものを一掃しようとしている。この攻撃がもたらすものは安全の崩壊と「去るも地獄、残るも地獄」の職場の現実だ。
 外注化による強制出向とプロパー労働者の大量採用はまさに労働者の分断と労働組合の破壊、動労千葉への組織破壊攻撃としてかけられている。
 4月にもプロパー労働者が構内運転士として登用されれば、昨年に続いて出向解除がおこなわれる情勢にある。
 出向解除ではなく、労働者と業務をJRに取り戻そう。外注化を粉砕する最大の力は組織拡大にある。
 JRとCTSにおいて組織拡大をかちとり外注化攻撃を粉砕しよう。15春闘に勝利しよう。
 (日刊動労千葉より転載)