ひめじょおん ――女性部から学習会を重ね、職場の組織化へ―東京女性部第21回総会の報告―

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0305号12/01)(2015/08/01)

ひめじょおん ――女性部から
学習会を重ね、職場の組織化へ―東京女性部第21回総会の報告―

石田訓子(東京女性部部長)

 7月12日に都内で、東京労組交流センター女性部総会が、戦争法案をめぐり安倍政権と対峙している中で開催されました。「必ず廃案へ追い込むぞ」という熱い気迫が感じられ、山場である7・15闘争に向けての意志統一の場ともなりました。
 東京女性部は、毎月1回委員会を開催し、職場や地域で仲間を組織していくために、職場報告を出し合い、討論を継続してきました。
 昨年の総会で、組織化につなげるために、学習会にも力を入れることを確認しました。会員が講師となり、「子ども子育て支援制度」や杉並の「児童館全廃」攻撃に関わる学習会を開催してきました。各地区の女性会員にも積極的に呼びかけ、自治体職場の会員も多いこともあり、具体的な討論も積み重ねてきました。
 特別報告には、杉並の児童館で働くSさんに来ていただき、職場の現状や、取り組みなどを報告してもらいました。パート採用で、1年契約、更新5回まで、週30時間労働で働いていると報告されました。
 冒頭の児童館の「共同性・階級性」の提起は、意義深いものでした。民営化により児童館が壊されてしまうことは、改めて許せないと思いました。非正規であるが故の困難性もありながら、Sさんの姿は、とても解放的で充実感に満ちていました。児童館で働くようになって、「労働の喜び、誇り」を感じるようになったこと、非正規労働者は「つらくて暗い」のではなく、「したたかに、たくましく生きぬいている」という話も、印象に残りました。四大産別でも非正規労働者は年々増加しており、総会でも論議になりました。団結し、共に闘っていきたいと思います。
 さらに今総会は、「東京に動労総連合を」という闘いの方針のもと、論議がなされました。
7月JR全面外注化は、駅業務や検修業務だけでなく、運転業務を含むすべての業務を外注化し、全労働者を非正規化する攻撃であり、第2の分割・民営化攻撃です。
 これらは、自治体労働者をはじめとする、全労働者にかけられた攻撃であり、正規・非正規の分断を打ち破り、非妥協で闘うこと、あらためて動労千葉や動労水戸のような闘う労組に組織していくことが重要であると確認されました。職場や地域での取り組みについても具体的な方針が求められています。
 また、一体の攻撃として、派遣法改悪は、非正規労働者をますます貧困化させるものであり、その7割は女性労働者です。合同労組の取り組みについては、東京女性部として引き続き郵政非正規ユニオン・奥野さんの闘いをはじめとして、連帯して闘っていきたいと思います。
 東京女性部は、今年度も引き続き、学習会等を重ね、職場の問題を率直に出し合い、組織化に向けて取り組んでいきたいと思います。