★8・6ヒロシマ 国際連帯とゼネストで戦争と核をなくせ!
★8・6ヒロシマ反戦反核大行動
労働者の国際連帯とゼネストで戦争と核をなくせ!
広島県労働組合交流センター事務局
被爆71周年の8・6闘争が、今年一番の酷暑という広島市で、全国から結集した労組交流センターの仲間とともに熱く激しく闘われた。8・6闘争は、原子爆弾という無差別殺戮兵器を生み出し二度も使用した帝国主義と、被爆者・二世・三世を先頭にした労働者階級人民との激しい攻防として一年一年を積み重ねて来た。今年も5月のオバマ米大統領の「歴史的訪問」攻撃との激突を踏まえ、朝鮮・アジア核侵略戦争へと突入しようとする米日帝国主義との、国際的にも極めて重要な闘いとなった。
核の発射装置を携えて、平和公園に立ったオバマは、「和解」の演出をもって、ヒロシマ・ナガサキに反革命的決着をつけ、核兵器の保持・使用を公然と宣言しようとした。
しかし、労組交流センターは、8・6実行委とともに、今年の8・6闘争のあり方そのものが問われるものとして闘い抜き、体制内反核運動勢力の全面的屈服と協力による「歓迎一色」攻撃と警察権力の超厳戒態勢を突き破り、「広島訪問絶対許すな」の声を世界中にとどろかせ、これらを打ち砕いた。
8月6日の早朝から実行委員会に結集する交流センターの労働者が、広島県内はもとより全国から原爆ドーム前に続々と結集した。オバマ訪問粉砕闘争の逆転をねらって、警察権力と右翼らしき10人ほどのグループが、原爆ドーム前での闘争の妨害を策してきた。右翼らしき人物が拡声器でわめきながら、腰の入らぬ体当たりをしようとして、それを機動隊が押しとどめるという猿芝居を演じることで、機動隊に原爆ドーム前を制圧させようとした。しかし、それとの攻防を打ち抜いて、「8・6ヒロシマアピール」が発せられた。「改憲・戦争・核武装の安倍を倒せ!」「この声は生きている私たちだけの声ではない。この地で眠る被爆者の叫びだ!」というアピールと、結集した労働者の発言は、市当局に動員された自治体労働者をも獲得する中身と迫力があり、「排除要請」を引き出そうとねらっていた広島県警の策動を許さず、圧倒的な団結力で権力・右翼に一指だに触れさせぬ闘いとして大成功させた。
71年間のヒロシマの歴史は、このように支配階級の意を受けた警察や右翼どもとの全国的激突の中、被爆者と労働者階級自身が実力でもぎり取ってきた闘いだ。この核戦争切迫情勢に対し、戦後の労働者階級人民の脈々とした闘いの象徴として、国際連帯を高々と掲げた原爆ドーム前闘争として勝ち取ることができた。
8・6ヒロシマ大行動には韓国民主労総より3年連続して城西工団労組が参加している。今年もパク・ギホン副委員長とキム・ヒジョン相談室長が参加。5日の動労西日本のストライキから合流した。パク・クネの労働改悪と闘い、そして朝鮮核侵略戦争に向けたサード配備阻止を闘う仲間だ。「労働者階級の解放は労働者階級の手によってかちとられるべき」というマルクス主義の鮮明な立場からのドーム前でのアピールに全員が「労働者はひとつだ」と実感させられた。11月日韓共同行動につながる決定的な団結と連帯がまたひとつかちとられたのだ。
黙とう後、ただちに安倍の式典出席弾劾デモに出発した。「核兵器の保有も使用も合憲」とした閣議決定を受け成立した第3次安倍改造内閣への怒りに燃えた被爆者・参列者と思いを一つにして闘われ、「追求する勇気」などとオバマ演説を賛美し、安倍の「リーダーシップを期待」する松井広島市長の「平和宣言」をも直撃した。
午後からは、県立総合体育館でヒロシマ大行動集会が開催された。
950人の結集で冒頭に行われた「ソリダリティ」の大合唱は、8・6集会の恒例のオープニングとなっている。
「国際連帯とゼネストで、核も戦争もなくそう!」というテーマに相応しい発言やアピールが次々となされる中、「被曝労働拒否」を掲げる労働組合からの報告として、愛媛県職と動労水戸が発言。愛媛県職の宇都宮理委員長からは、「フランスの労働者はストで原発を止めている。私たちもストで原発を止めて、戦争にも反対していく」と厳然たる決意が述べられた。 また、会場には、高浜原発再稼働絶対反対で闘う京都府職労舞鶴支部の仲間も結集し、労組の闘いで原発をなくす闘いの大きな展望を示した。8月12日には伊方原発の再稼働が強行されたが、愛媛県職を軸に地元と全国の労組の闘いで停止・廃炉に追い込んでいくことは確実だ。
さらに、8月5日不当配転にただちにストライキで反撃した動労西日本の岡崎昭夫執行委員が、「団結して闘えば勝てる」と、職場廃止・強制出向攻撃に絶対反対で闘ってきたことへの勝利感をみなぎらせて発言し、国鉄闘争と一体の8・6ヒロシマ闘争として名実ともに闘われていることを示した。
午後のデモはまさに炎天下、沿道からの飛び入りと圧倒的注目の中、青年労働者を先頭に平和公園まで力強くデモ行進を行った。その戦闘性を前に右翼は姿を見せることさえできなかった。
前日に広島市東区民文化センターで開催された関連企画では、労組交流センターに結集する全国の仲間が、すべての集会や交流会で、司会や基調提起をはじめ重要な任務を引き受け活躍した。とりわけ各産別集会では全面的に責任をとって運営を行った。どの産別集会でも直前に起こった7・26相模原虐殺事件について、青年労働者の未来を奪い、絶望に叩きこむ新自由主義への怒りがあふれ、労働組合の存在が決定的に問われていることが鮮明にされた。
日韓労働者が呼びかける「日韓連帯で朝鮮戦争・核戦争絶対阻止!」を掲げた11月東京・ソウル、国際共同行動へ、8・6ヒロシマ闘争で胸のすくような一歩を記すことができた。
各地の交流センターの仲間は11月へ大結集しよう。