特集 2月国鉄集会 交通機械サービス八潮事業所労働組合結成

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0324号03/04)(2017/03/01)

特集 2月国鉄集会の報告
清掃労働者をなめるな!
交通機械サービス八潮事業所労働組合結成

(写真 2・12国鉄集会に登壇した八潮支部)

清掃労働者が誇りを持って働ける職場をつくりたい!

 私たちは(株)交通機械サービス(KKS)八潮事業所に勤務し、東京臨海高速鉄道の車両基地で車両清掃をしている労働者です。私たちは昨年12月、職場の過半数を超える労働者を組織する責任組合として、国鉄東京動力車労働組合交通機械サービス八潮支部を結成しました。
 労働組合の経験もほとんどありませんでしたが、「会社に一人で文句を言っているだけではただの愚痴にしかならない。団結してはじめて力になる」という思いで組合の結成を決意しました。
 さらに私たちの怒りに火をつけたのは、JRから天下っている管理職の態度です。彼らの言葉の端々に「清掃なんか簡単な仕事だ」「ハローワークに行けばお前達の代わりはいくらでもいるんだ」という態度がにじんでいます。冗談ではありません! 清掃の仕事は電車を安全に、快適に走らせるための重要な仕事です。「誇りを持って働ける職場をつくりたい」―これが私たちが労働組合を結成した大きな理由です。

労働組合の闘いで、これからは会社に好き放題はさせない 

 私たちは、労働組合結成を会社に通告し、団体交渉を要求して闘いを始めました。
 徹夜勤務の回数が増え、賃金が下げられ、休憩室もない。職場における労働強化はもう我慢の限界を超えています。私たちがこれまで訴えてきた要員不足の常態化については何一つ改善されていないばかりか、逆に悪化しています。
 いま、JRは「水平分業の推進」と言って、駅業務、列車の検査・修繕、車両清掃、運転士・車掌に至るまで、鉄道に関わるあらゆる業務を数百の別会社に切り売りすることを狙っています。
 JRの業務外注化に反対して闘われている動労総連合の出向命令無効確認訴訟において、JR側で証言を行った東日本本社運輸車両部の池田裕彦証人が「一人の人が構内運転も清掃も様々なことができるようになれば人員が減らせてコストも下がる」と、業務外注化の目的について語りました。これからは、グループ会社の労働者に、電車の検査・修繕、運転、清掃もやらせることで人員を減らし、JRは儲けると言っているのです
 この「人間の命や鉄道の安全よりカネ儲け優先の考え方が、JRから天下ってきた交通機械サービスの管理職にも貫かれています。私たちがはじめた闘いは、私たちの職場だけでなく、JR本体やJRの関連職場で働くすべての労働者の問題になっています。
 会社はこれまで、労働組合がないことを良いことにやりたい放題やってきました。しかし、これからはそうはさせません!
 私たちは団結を武器に、賃金、労働時間、休憩、残業、休日の労働、すべてにおいて会社と徹底的に闘います。
 (動労東京8号―2月17日発行―より転載

特集0324

Posted by kc-master