動労水戸 第36回定期大会の報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0335号04/01)(2018/02/01)

動労水戸第36回定期大会の報告

被曝と帰還の強制許すな! 組織拡大へ闘う!

西納 岳史(動労水戸書記)

 1月14日、水戸市内にて動労水戸第36回定期大会が開催されました。JR東日本「第3の分割・民営化」攻撃との対決、常磐線延伸阻止の闘い、そして定年後再雇用(エルダー雇用制度)を悪用した辻川慎一副委員長への解雇攻撃と闘い抜いた2017年を総括し、改憲・戦争情勢との対決を見据えた新たな取り組みについて提起・討論する大会となりました。
 大会開始のあいさつはライフサイクル強制配転と闘う曾澤憲一執行委員が務め、60歳定年を迎え、新たな職場で闘いを開始した杉井文彦執行委員が議長に選出されました。
 石井真一委員長が冒頭あいさつを行いました。「常磐線の全線開通に向けた昨年4月浪江延伸・10月富岡延伸に対して現地闘争を取り組み、式典を完全に粉砕した。被曝という命の問題を真剣に考えるとき、これに反対しないということはありえない。放射線被曝と帰還強制の問題に対してあいまいな態度は許されない」と訴え、戦争情勢の切迫、JRの危機的な安全崩壊の問題に触れて「31年間の闘いの原点を見つめ直そう。不当配転と対決し抜いてきた仲間、あらゆる不利益を承知で闘い抜いてきた仲間の存在、そして青年労働者の結集があった。自信をもって組織拡大に向けて団結して闘おう」と訴えました。
 来賓に集まられた動労総連合の仲間、地域の労働組合、福島で被曝と帰還の強制に対して闘う仲間から連帯あいさつを受け、辻川慎一副委員長が総括提起をしました。「我々が唯一、敵のあらゆる攻撃を敵の危機と破綻に転化する闘いを展開できる。団結した闘いこそが、本物の人間関係・真実の仲間の姿を照らし出してゆく」と訴えました。
 続けて高野安雄副委員長が団体交渉報告し、昨年一年間の闘いの中でも、とりわけ辻川副委員長の不当解雇をめぐるJR水戸支社との激闘を総括しました。
 国分勝之副委員長が裁判闘争を報告し、出向無効確認訴訟の東京地裁反動判決を弾劾し、職場での闘争と一体で控訴審を闘おうと訴えました。
 木村郁夫書記長が方針提起。2018年の闘いで冒頭からの決戦となる3月ダイ改・春闘・反原発福島行動への総決起を呼びかけ、当面する最大の闘争方針として「常磐線全線開通反対署名」と「被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘」の拡大を訴えました。
 組合員・家族からの発言を受けての討論では、水戸鉄道サービスの安全崩壊の実態を青年組合員が報告し、照沼靖功組合員が青年の決起を抑え込む会社支配の道具となっているJR昇進制度に対し、現在闘われている組合差別裁判と一体で新たな裁判を提訴する決意を述べました。
 各議案と「星野文昭さんを取り戻すために全力で闘う決議」と大会宣言を採択しました。
 そして、旗開きへ移行しました。昨年逝去された北原鉱治・三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長の写真を大会に続いて大きく掲げ、反対同盟員の伊藤信晴さんなど多くの来賓の方々のあいさつを受け、大いに士気を高めました。