ひめじょおん―女性部から国際婦人デー広島行動へ始動

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0335号12/01)(2018/02/01)

ひめじょおん――女性部から
国際婦人デー広島行動へ始動

森実 智恵美(広島労組交流センター女性部、合同・一般労組全国協議会)

 広島では、「2018年国際婦人デー広島行動」が始動しました。昨年末に実行委員会を開き、どんな内容で何を獲得目標にするかのかについて次のような討議をしました。
○切迫する朝鮮侵略戦争は、新自由主義の破たんの中、革命の危機に怯(おび)えるトランプや安倍が、パククネを打倒した韓国労働者民衆の闘いを圧殺するための侵略戦争だ。始まる前にとめよう。○安倍政権は、オリンピックや天皇の代替わりをフルに利用して、改憲と労働法大改悪で労働運動と反戦運動をつぶし、戦争に動員しようとしている。○朝鮮侵略戦争をするために岩国米軍基地が極東最大級の基地とされ、中国山地・私達の住む広島が人を殺し合うための訓練場になっている。○闘う労働組合をよみがえらせ、ゼネストと国際連帯で安倍を打倒し、戦争をとめよう。その力は私たちの闘いの中にある!
 このことを明確にして、女性を先頭に広範な労働者民衆が団結して「戦争絶対反対!」の声をあげる「国際婦人デー行動」にする。
 テーマは「改憲阻止!国際連帯で朝鮮侵略戦争をとめよう!」、場所は基町にし、獲得目標は、基町住宅地域に闘う労働組合を軸にした婦人民主クラブの拠点をつくることです。この地域には被爆者、在日韓国、朝鮮人、中国帰還者とその家族が多く居住していますが、互いの交流はほとんどない現状です。高齢者、子どもの貧困問題があり、更地化攻撃も予想される新自由主義の破たんの集中した地域です。婦民の仲間もいます。少子化で廃校予定だった基町小学校は、中国人や他の外国人労働者の子どもが増えて存続となりました。近くに保育所もあります。この学校や保育所へのオルグが重要です。
 この一年、私たちの仲間の教育労働者、自治体労働者が自らの職場を拠点にする闘いに立ちあがり、青年・非正規労働者の決起との結合を生み出しています。戦争動員体制との闘いをつくり出し、民営化絶対反対!非正規職撤廃!で連合を打倒する力ある組織へ前進するチャンスです。
 以上、実行委員会で一致した内容を婦民と労組交流センター、広島連帯ユニオンが集まる新年会で提案しました。
 意見交換では、在日韓国人の女性から「日韓合意」をめぐる日本政府の対応やマスコミ報道に対する批判も出され、戦争体験者、被爆者が自らの体験を通して日韓連帯への思いを語りました。
 「分断をうち破りたい」、「戦争は絶対止めなければ」、この決意を実現する巨大な改憲・戦争阻止!の物質力をつくるのは、私たち労働者の闘いです。
国際婦人デー行動を開催する3月には、有期雇用450万人が雇い止め解雇と直面します。この大量解雇攻撃は、非正規労働者の根源的な決起を呼びおこします。私たち広島連帯ユニオンは結成から30年の歴史と存在意義をかけて、非正規職撤廃!で闘います。
 国際婦人デー広島行動を、春闘から「3・25改憲・戦争・雇い止め攻撃粉砕!広島集会」とひとつの闘いにした広島の団結でかちとります。