3・25改憲阻止大行進運動の総括とこれからの課題

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0337号02/04)(2018/04/01)

3・25改憲阻止大行進運動の総括とこれからの課題

(写真 青年労働者が登壇し熱くアピール)

★改憲・戦争阻止大行進運動を職場・産別・地域からつくり出そう!

3・25改憲阻止大行進運動の総括とこれからの課題

飯田 英貴(全国労組交流センター事務局長、「改憲・戦争阻止!大行進」事務局員)

 3・25集会の総括、新たに始めた「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会の性格と任務については、田中康宏代表運営委員が全面的に提起しています。
 その上で、この「改憲・戦争阻止!大行進」運動は全国各地、あらゆる産別、職場における無数の実行委員会を作り出すことにその新しい可能性があります。もちろん、決定的な時期には国会闘争や全国結集の集会を呼びかけて闘います。しかし、改憲阻止の力は労働者民衆の団結した中にこそあるということを運動を通して作り出していくことが、この大行進運動を立ち上げた決定的な意味です。安倍・自民党が改憲発議を狙うこの半年の間に、労働組合や様々な運動団体において、自らの正面課題に改憲阻止を据えて議論を深め、実行委員会を立ち上げることを目指します。
 その際、やはり職場から改憲阻止の闘いを作り上げたい。その意味で全国労組交流センターの果たすべき役割は重く、決定的です。そういう思いで3・25集会を闘ってみていくつか学ぶことがありました。
 まず何より、この改憲阻止大行進運動に一番敏感に反応してくれたのは教育労働者であったということです。何より、学校現場における「日の丸・君が代」強制にクビをかけて反対を貫いた根津公子さんが真っ先に呼びかけ人に加わってくださいました。そして、一番最初に実行員会を立ち上げたのは米軍基地のある横須賀で、中心になったのは三浦半島教組の仲間たちでした。彼らは、自らの組合の役員選挙闘争と一体で、毎月の横須賀デモを決断し、三浦半島全体の学校・教職員組合に地道に訴えかけて闘っています。広島、沖縄をはじめ、全国の反戦・反核闘争の中心に教育労働者が立っています。現役だけでなく、退職者も含め、改憲阻止の一点で今一度教育労働者の全国的なつながりと運動を作り出すことできれば、大行進運動に大きな可能性が生まれてきます。
 今一つ、3・25集会、デモ、自民党大会抗議行動を右翼の襲撃にひるむことなく前面で闘ってくれたのは全国の青年労働者たちでした。彼らは、改憲・戦争阻止と共に「非正規職撤廃」のスローガンを掲げて登場しました。彼らは、非正規の年度末雇い止め反対や無期転換問題に正規職と非正規職が団結して真正面から闘い抜きました。職場における苦闘と改憲・戦争に反対する闘いがひとつになろうとしています。実行委員会運動の中心に青年労働者を据えて闘うことが重要だと考えます。
 そのうえで、3・25集会を前後して、全国の動労総連合の仲間がJRでストライキを闘ったことは決定的です。JRに対する1047名解雇撤回闘争の新たな闘いの開始とともに、動労総連合を中心とした国鉄闘争の推進が、改憲をめぐる労働運動再編攻撃に抗する最大の力であることは間違いありません。
 大行進運動の推進力は、私たち自身や仲間の中にしかありません。失敗を恐れず、新たな闘いにともに踏み出したいと思います。

特集0337

Posted by kc-master