地平線 不当逮捕から55年 石川一雄さんと連帯し、東京高裁に狭山再審を要求

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0339号16/01)(2018/06/01)

地平線
不当逮捕から55年 石川一雄さんと連帯し、東京高裁の後藤裁判長に狭山再審を要求!

(写真 5・21狭山再審を求めた東京高裁包囲デモ)

岩本 正治(東日本部落解放共闘事務局長)

 5月21日、石川さんの再審・無罪を勝ちとるために、東京高裁への要請行動と100人をめざした5回目の高裁包囲デモを行い、夕方、狭山集会を全水道会館で開催しました。
 前日に狭山集会を打ち抜いた関西の仲間8人がかけつけ、共に狭山再審・無罪を勝ちとる一致団結した闘争になりました。「一日やりきった!」というのが全参加者の声ではないかと思います。
 後日、東日本解放共闘の幹事会で出された感想を、少し紹介します。
「要請行動の結集は、外で23人が待機するくらい参加してくれた。デモも50人を超え、集会は100人を超える結集で成功した」「高木裁判長の着任から初めての要請行動を、20人でやった。警察・検察・裁判所など国家権力が一体となった万年筆の捏造を暴いた下山鑑定を突きつけた。これは寺尾確定判決をくつがえすものだ。今回の要請行動は、間違いなく権力を追いつめているのを実感する。対応に出た訟廷管理官が、40分過ぎに『時間です』と席を立ったことも、国家権力が追いつめられている姿と感じた」「西郡支部の新書記長の佃さんと、植木団地闘争を闘う曽我さんの生の声を聞けて、団結が深まった。泉佐野選挙の解放感あふれる闘いをやり、それを通じて共に闘う新たな団結が生み出された」「植木団地の闘いと高槻支部結成から苦闘してきた。高槻市による植木団地立ち退き裁判での一審3億円賠償判決をめぐって、水平同盟との団結で勝利を切り開いた」「立ち退き・更地化絶対反対を闘って、狭山闘争を闘う必要性にたどりついた」
 狭山再審をめぐる動きは、戦争・改憲情勢のなかで、石川一雄さんの再審・無罪を勝ちとる新たな段階を迎えています。さらに今年1月、弁護団は「コンピューターによる筆跡鑑定」の新証拠を提出しました。この「福江鑑定」は99・9%の識別精度で「脅迫状」は石川氏が書いたものではないことを証明しました。改めて石川さんが無実であることがこの新証拠でも明らかになりました。 しかし、いくら新証拠が出ても、解同本部や一部弁護団の「公正裁判要求」や「証拠の積み重ね」論では再審・無罪の扉を開くことはできません。
 狭山事件は、冤罪ではありません。部落差別にもとづいた警察・検察・裁判所が一体となった国家権力犯罪です。
 9月改憲発議を止める! 「改憲・戦争阻止!大行進」で、安倍政権を打倒する闘いのなかに、狭山闘争の第3次再審の扉を開け、石川さんの無罪を勝ちとる道があると思います。狭山闘争と改憲阻止闘争を一体で闘いましょう。