職場の地道な闘いが11月1万人結集の力 関西生コン 武谷書記次長
労組破壊粉砕の職場の地道な闘いが11月1万人結集の力
関西地区生コン支部 武谷新吾 書記次長
関西生コン支部の産業別運動つぶしは改憲と一体の攻撃だ!
関西生コン支部の産業別運動つぶしは、資本と権力が一体となった攻撃
関生支部への弾圧は、資本と権力が一体となった産別運動つぶしです。権力の狙いは、産業別労働運動をつぶすこと。反戦・平和を掲げ行動する労働組合をつぶすことが最大の目的なのです。
関生支部はこの間、長年にわたって生コン業界における産業政策運動を展開してきました。
大企業から収奪されている中小企業を擁護(一面闘争・一面共闘)して、大企業と対等な取引関係をつくる。それが、中小企業で働く多くの労働者の雇用の安定や賃上げなど労働条件の向上につながるのです。
2017年12月のストライキは、バラセメント輸送や生コンミキサー輸送の運賃を上げるための行動です。セメント・生コン産業の最下層である出入り業者の運賃を上げる(適正運賃を収受する)ことで、バラセメント、ミキサー、ダンプなどの各輸送業者の経営が安定し、そこで働く労働者の雇用が守られ労働条件向上につながるからです。
このストライキは、大阪の一部を除く、近畿2府4県の生コン業界が、出入り業者の運賃を引き上げることに合意するという成果を得て終息しました。
しかし、関生支部の産別運動の成果をよしとせず、他府県への広がりを恐れたセメントメーカーや大手ゼネコン、大手商社が権力と結託して、関生支部の産別運動をつぶすことを目的に、大阪広域生コンクリート協同組合の4人組と差別排外主義グループを使って攻撃してきたのです。
また、警察権力は、このメンバーを使って関生支部の力が弱まればいいと考えているのは、この間、関生支部にかけられた不当な捜索を見れば明らかです。
安倍政権は自らの延命に固執し、闘う労働組合を弾圧する
しかし、セメントメーカーやゼネコン、商社、大阪広域協組の4人組と差別排外主義グループとの闘いは現象面にすぎないのです。この弾圧は、安倍政権の行っている政治の私物化とファッショ的手法による攻撃、民衆への攻撃、JR東労組への攻撃、連合や民間労組への取り込み、闘う労働組合・市民団体への攻撃を本質とするものなのです。
安倍政権は、2013年から特定秘密保護法、集団的自衛権の解釈変更にもとづく戦争法(安保関連法改正)、共謀罪、働き方改革などの採決強行で資本主義の延命を図っていますが、破綻の道に進んでいます。
特に、経済政策(アベノミクス)の失敗が顕著であり、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催後は、日本経済が破綻することは火を見るよりも明らかです。
動労千葉や港合同、関生支部などの資本主義の根幹に触れる運動を闘っている、まともな労働組合に仕掛ける弾圧は、現政権が砂上の楼閣であり、安倍首相をはじめとする政財界の特権階級が脅威を抱き、なりふり構わない攻撃に出ていることの証です。
彼ら一部特権階級は自らを守るために、動労千葉や港合同、関生支部をはじめとする、労働者の権利と生活を守るためにストライキを打ち抜き、人権侵害を許さず、反戦平和を掲げて行動する闘う労働組合をつぶすことが最大の狙いなのです。
そして、憲法改正を強行することにより、彼ら一部の特権階級が安心しようとしているのです。
改憲が成立しても、戦争はないと考えている人もいるようですが、集団的自衛権を行使してアメリカの戦争に自衛隊が参戦すると、戦死者が出ます。その親族の感情を煽ることで一気に戦争が拡大する恐れがあることを認識すべきです。
改憲と労組破壊攻撃を打ち破る闘いをつくる
関生支部は、敵の攻撃をチャンスと捉え、改憲と労組破壊攻撃に対する闘いの方針を提起し、それを実践しています。
嵐は若木を育てるとのごとく、関生支部の若手幹部は権力の攻撃により、大きく成長しています。権力弾圧に怯まず、萎縮することなく、計画どおりの「やるべきことをやる」ことを実践しているからです。
動労千葉、港合同、関生支部など闘う労働組合が先頭に立って行動することで、何をしていいかわからず特権階級に取り込まれるだけの労働組合や、社会に希望が持てす閉塞している若者たちが気づくことになるのです。
改憲阻止と労組破壊攻撃を打ち破るために、特権階級の本質を暴露する行動を展開しましょう。職場の仲間や知人友人に働きかけましょう。労働現場では、原則で闘いましょう。ストライキだけでなく、地道な活動を粘り強く継続することが重要です。その活動により、11月集会に1万人が結集することになるでしょう。その集会成功が起点となって、安倍政権を打倒することになるのです。
関生支部は、労働組合の任務「経済闘争、政治闘争、思想闘争」の原則で闘いを継続して、弾圧をはね返し、勝利します。戦争ができる国づくりを阻止するために、共に闘いましょう。