地平線 獄中44年、無実の星野文昭さん奪還にむけて

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0349号18/01)(2019/04/01)

地平線
沖縄闘争で獄中44年、無実の星野文昭さん奪還にむけて事態は最も緊迫した情勢を迎えている!

(写真 3・19院内集会)

狩野満男(星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議 共同代表)

 2月19日及び3月14日、徳島刑務所で四国更生保護委員会委員による星野文昭さんへの面接がありました。2度目の3月14日は委員長の井坂氏の面接でした。法務省通達が定めている「複数の委員による面接」を経たので、仮釈放審理が最終局面に入ると考えています。星野さんの審理については四国地方における平均所要日数を超えています。面接において、星野さんは「自分の思いを語れた」と振り返りました。星野さんの「思い」は保護委員に届いているはずです。
 事態は最も緊迫した情勢を迎えました。年度末を焦点に更生保護委員会が結論を出す過程に入ったことは明らかです。この攻防を前に、私たちは更生保護委員会が形式的審理での切り捨てを許さず、仮釈放の許可を審理せざるを得ない状況を作り出してきました。これが更生保護委員会の3月中の14回目の申し入れを拒まざるを得ない反動として表れました。全国の救援会と弁護団は更生保護委員会に対し、3月毎週、請願行動を闘っています。
 3月15日、星野暁子さんが国連人権理事会への通報と外国人特派員協会(外国人記者クラブ)での記者会見を行いました。日本の刑務所における重大な人権侵害、無期懲役の終身刑化による非人道性、仮釈放手続きの不透明性及び無権利、恣意的懲罰の非人道性について日本政府、法務省を告発し、世界に訴えました。
 星野さんの人生を賭けた闘いが国際社会を大きく巻き込み、沖縄闘争を闘った無実の政治犯として存在を知らしめたことは、日本政府、安倍政権に打撃を与えたのです。新たに弁護団に加わった角田儀一弁護士が登壇して、活発な質疑応答が勝ちとられました。
 さらに3月19日、170人が会場を埋め尽し、参議院議員会館で院内集会が開催されました。野方絵画展で要望書に署名された元法務省保護局長で弁護士の古畑恒雄さんが講師として招かれ、「最高検マル特無期」及び「無期囚の終身刑化」の問題点と、これを阻止する決意が述べられました。
 星野さんを狙い撃ちにした獄死攻撃を許さない解放・奪還の闘いは、国会議員10人から要望書が寄せられる等「奇跡」ともいえる前進を勝ち取っています。
 運動全体を貫く前進の土台は、何といっても全国の絵画展を拠点にした星野さんの解放・仮釈放を求める「要望書」運動に尽きます。すでに1万7000人を突破する要望書は、家族・弁護団・運動の強固な団結を生み出し、更生保護委員会との攻防で対等な力関係を作り上げました。
 さらに、広範にわたる運動の発展・飛躍は、沖縄に至る3度の意見広告の新聞掲載を実現し、運動の社会的認知と星野さんの存在と闘いを知らしめ、改憲と戦争政治に命運を賭ける安倍政権に痛打を与えました。
 私たちの闘いは、星野奪還の実現です。どのような反動も乗り越える地平と反撃の力を大きく備えています。星野解放を求める声は巨万の人民大衆による社会変革への希求と重なりつつあります。沖縄闘争で獄中44年。この暴虐を許さず、星野さんを取り戻そう!