各地からの報告 千葉 学校統廃合問題はすべての労働者への攻撃
各地からの報告 千葉 学校統廃合問題はすべての労働者への攻撃
各地からの報告 千葉
学校統廃合問題はすべての労働者にかけられている攻撃
千葉労働組合交流センター
「改憲・戦争阻止!大行進運動千葉」の主催で7月14日、DC会館において「平和教育つぶしと学校統廃合に反対する討論学習会」を66人の参加で行った。
報告を通じて学校統廃合と地域の破壊の加速化という、新自由主義的な攻撃が何をもたらしているかが明らかになり、同時に根が深く、すべての労働者への共通の攻撃であることがはっきりしてきた。
報告は、①君津市における学校統廃合の現状について(君津市民)、②船橋市における学校統廃合に反対する闘い(船橋二和病院労組)、③アメリカ公教育の崩壊を突き抜ける闘い(動労千葉国際連帯委員会)、④ローカル線切り捨てとJRの自動運転・全面外注化反対の闘い(動労千葉)、⑤高校の現場から(千葉高教組組合員)、の5本。
君津市では山間部にある8校の小学校を4校へ、中学校6校を2校への削減が強行されている。それは文部科学省の通達「学校規模の適正化について」という通知によるもので「小規模学校の存在が学校教育活動に深刻な影響を及ぼしている」などという内容だ。予算の面からだけで統廃合が進行しているのだ。
船橋市の公立学校統廃合の動きも君津市と驚く程似ており、「市の説明会ではとにかく当該校をつぶしたい意思を感じたので、保護者や地域の人に呼びかけて、学習会を行い、署名を集め、市と話し合いを持っている。高齢者が増えている地区なので、義務制の学校が地域から消滅すれば若い人がいなくなり地域の衰退を招いてしまうのではないか」と危惧されていた。
動労千葉国際連帯委員会からは、公教育の民営化と崩壊に反撃する闘いが、今年1月にはロサンゼルスでの大ストライキへ発展していることの報告。
千葉高教組の組合員からは卒・入学式での「日の丸・君が代」の不起立と、パソコン導入による「静脈認証」登録の強制に、「職場の同調圧力に屈せず闘う」と決意表明がされた。
核心は、労働組合をめぐる問題だ。動労千葉からは、久留里線の運転本数削減を例にして、「戦略的ダウンサイジング方針」によってJRが率先して地域の過疎化を推進していることを弾劾し、同時に鉄道の現場で進む自動運転の導入を前提にする極限的な外注化や安全破壊に対し労働組合の再生を呼びかけた。
集会の最後に「戦争に反対する広島教職員100人声明運動」への賛同アピールが行われた。千葉労組交流センターは大行進運動の発展へ向けてあらゆる学校や自治体の組合を先頭に、憲法九条改憲発議阻止へともに闘う。
総括は以下の5点です。
①5つの報告によって学校統廃合問題が教育労働者への大リストラ攻撃だと明らかになった。
②学校統廃合が地域の崩壊につながり、すべての労働者にかけられた攻撃だとわかった。
③豊かな報告が会場の心を掴んだ。みんなが共感した。
④千葉高教組の最も闘う仲間が結集し、8・5広島集会への参加が決まった。
⑤千葉の「広島教職員100人声明」のキックオフになった。
⑥大行進運動と「事務局会議」の議論の積み重ねで成功した。