関西のたたかいの中から! 関西生コン弾圧を粉砕し、労働運動を塗り替える青年部運動を

2019年8月28日

月刊『労働運動』34頁(0353号09/01)(2019/08/01)

関西のたたかいの中から! 関西生コン弾圧を粉砕し、労働運動を塗り替える青年部運動を

(写真 青年実で御堂筋をデモ行進)

関西のたたかいの中から!
関西生コン弾圧を粉砕し、労働運動の地図を塗り替える青年部運動を!

高田 勇輝(大阪市労組交流センター)

6月16日に大阪市西区にある靱(うつぼ)公園で関西青年労働者集会が開催され、梅雨時期の微妙な空模様の下、130人が集まり元気に集会とデモをやりぬきました。
集会の第一印象は、参加者の層が非常に厚かったことです。関西の拠点労組からの結集を軸に、全国各地から(沖縄も!)の参加がありました。また、青年労働者が職場の仲間や家族を連れて丸ごと結集していた点が画期的でした。4~5歳の子どもから、70代の年配の方までが一堂に会し、関生弾圧粉砕と改憲・戦争阻止に向けてともに闘いました。
関西青年労働者集会実行委員会(青年実)を立ち上げて10年ほどになります。2か月に一度のペースで実行委員会を持ちながら、街宣やフィールドワークを行ってきました。この間、新たな仲間を迎えて少しずつ団結を拡大させてきた青年実がついに、関西の労働運動を牽引する実態ある運動体となったと感じました(先日、グーグルで関西+青年+労働者で検索しようとすると、予測変換の上位に「関西青年労働者集会」が出てきたので正直ビビりました)。

集会の基調報告をいつものように、大阪市職の仲間が行いました。その中で、関西生コン支部への弾圧を粉砕すること、改憲・戦争を阻止すること、国鉄決戦を軸に闘うこと、青年部運動の力で「労働運動の地図」を塗り替えるような闘い(今回の集会のキーフレーズ)をすることが提起されました。
大阪市教組の仲間の司会で集会は進行しました。集会発言は港合同、全国水平同盟、八尾北労組、高槻医療福祉労組、日教組奈良市、奈良市従、関西生コン支部青年女性部、京大の学生から行われました。発言全体を通して、関生弾圧を自らへの弾圧と捉えてともに粉砕する決意と、組合の青年部を実態あるものとしてつくり上げていく挑戦や苦闘が語られました。
集会のあとは、御堂筋を難波までデモ行進しました。関生支部が街宣車を出してくれたおかげで、隊列がきりりと引き締まったように感じました。関西のデモは、太鼓のリズムにあわせたリズミカルなコールで、長い距離でも比較的疲れないのが特徴です(個人差があります)。
今回のデモは沿道からの飛び入りが多く、デモ隊と沿道の市民との間に境界がないような感覚でした。とりわけ、アジア系の若い女性が隊列に加わり、拳を3回だけ上げると20秒ほどで地下街に消えていったのが印象的でした。このような飛び入りがあちらこちらで見られ、G20に向けた戒厳体制の大阪の中心部が解放区になりました。
今回の集会では、青年労働者が先頭に立って改憲・戦争を阻止し、労働運動の地図を塗り替えようという決意を固めるとともに、それが可能だという確信を持つことができました。

※この原稿を執筆中の7月17日に、京都府警と滋賀県警による関生支部への新たな弾圧(6人逮捕)が行われました。怒りがこみ上げてくるとともに、先日振り込まれたばかりの夏期一時金の一部を弾圧粉砕カンパに充てようと決意しました。