ひめじょおん―女性部から 東京女性部は保育民営化と闘う!―東京女性部総会開催

2019年8月28日

月刊『労働運動』34頁(0353号13/01)(2019/08/01)

ひめじょおん―女性部から 東京女性部は保育民営化と闘う!―東京女性部総会開催

(写真 東京女性部総会で団結ガンバロー)

ひめじょおん―女性部から
東京女性部は保育の民営化と闘う!― 7月7日、東京女性部総会開催 ―

大谷 京子(東京北部労組交流センター)

ほらぐち選挙勝利の高揚と、国家犯罪による星野さん虐殺への怒りを共有する中で、2019年度東京女性部総会がかちとられました。結集した22人の女性部会員は、総会での討論を経て、より一層の団結を固めることができたと思います。
冒頭、来賓として、全国労組交流センター飯田事務局長から挨拶を受けました。「東京駅の売上のなんと6割が駅ナカなどの事業収益だと聞き、外注化に反対するのは生半可なことではないと感じている。平成採に通用する宣伝物をつくらなければと、研究会を立ち上げた。幕張では、動労千葉の関さんが職場代表選挙に圧勝した。労働安全衛生委員会での情報を職場全体にビラで知らせていく活動が、労働者を獲得した結果だ。こういう闘いが攻撃を打ち破るのだと確信した」――彼我の力関係の中で、何をなすべきか、示唆に富んだお話でした。
○保育民営化は労組破壊
議案書の「総括」では、「保育園民営化反対の取組み」に大きく時間をとって討論しました。東京女性部は、2016年11月の学習会を皮切りに、保育園民営化反対の街頭宣伝を継続して行ってきました。ことに、中野区の公立保育園で働く当該が民営化攻撃と闘う中で、中野駅街宣を昨年秋から毎月行ってきたことは決定的でした。回を重ねるごとに署名は増え、署名者との討論も深まっています。「民営化は悪」という世論が形成されつつある手ごたえを感じます。
今年4月に民営化された園では、半年もかけて公立園で「引き継ぎ」を受けた保育士が、すでに全員辞めているという衝撃の事実! 「繰り返される引き継ぎの混乱の原因は、民営化そのものに無理があるからです(東京女性部議案書より)」
先日の「中野区職労定期大会」で、当該が「補強案」を提案したことが報告されました。子どもの立場からの民営化反対論しか記載がなかった議案書に「保育園部会の弱体化は、ひいては区職労の弱体化につながります」と、労組破壊攻撃としての民営化反対論を加えて補強する案で、保育労働者の大きな支持を得て受け入れられたとのことでした。「中野駅街宣を続けて、手ごたえを感じて来たことが力になった」とのことで、まさに団結の勝利です。

○女性が団結すれば打ち破れる
私は、保育の民営化は「女性労働者版の国鉄分割・民営化攻撃」だと考えます。大半が女性である保育労働者の団結を破壊することが、自治体労働運動の背骨を折るに等しいことを自覚して、激しい民営化攻撃をかけているように思えてなりません。でも、「民営化は悪」は、保育園でこそ実証されています。動労千葉に学び、女性の団結を作り出して闘おう!