地平線 旭非正規職支会第5次訪日遠征闘争

2019年10月25日

月刊『労働運動』34頁(0355号06/01)(2019/10/01)

地平線
※旭非正規職支会第5次訪日遠征闘争※

(写真 AGC旭硝子本社前の抗議行動)

旭硝子に「本社の責任で正規職に雇え」と迫った

9月2日、韓国・亀尾(クミ)市から、旭非正規職支会の第5次遠征団が来日し、7日に帰国するまで、支援共闘会議とともに日本で闘いぬいた。オスイル副支会長、ミンドンギ法規部長、ソンドンジュ文化体育部長、取材で同行した労働解放闘争連帯のイヨンドク氏の4人だ。
団長のオスイル副支会長は、初めての来日。ミンドンギ氏は、最初の大変だった訪日団に続いて2回目。ソンドンジュ氏は、3回目の最多記録保持者。
今回の遠征団は、8月23日のテグ地裁での地位確認訴訟での勝訴を受けてAGC旭硝子本社に対して、「ただちに判決に従え!」「本社の責任で正規雇用せよ!」と迫るのが最大の目的だ。
しかしオスイル副支会長は、これぐらいで職場復帰できるとは最初から考えてはいない。すでにAGC旭硝子は控訴を行い、4年2カ月をこえて、さらに長期闘争になるのは覚悟の上だという。今回の遠征を通して、国際連帯の強化を勝ち取りたい、それがAGC旭硝子との闘いにとっても、非正規職撤廃の闘いにとっても重要な力になると考えていると語った。
今回、2回にわたってAGC旭硝子本社への申し入れと抗議行動を闘った。本社の対応は許しがたい。今年2月に韓国検察庁が、ADK(韓国子会社)と、当時の原納社長を違法派遣で起訴すると、社長の首をすげ替え、原納を退職させて雲隠れさせた。そういうことをやっておいて、遠征団の追及に対して、「韓国子会社は適切に対応している」「本社が対応する立場にはない」と繰り返した。遠征団の同志は怒りを抑えながら、必ず勝利すると決意を突きつけるほかなかった。
本社前では、怒りの抗議を、午後の時間の座り込みも含めて、支援共闘会議も共に闘った。
今回の第5次遠征団を受け入れた支援共闘会議は、安倍政権による激しい韓国バッシング、排外主義の嵐の中で、真に国際連帯の内実を問われていた。これに対して、かつてない結集とともに、強い熱意をもって、国際連帯の前進を勝ち取ることができたと思っている。その熱意は、フェイスブックを通じて、台湾の旭硝子企業工會の連帯表明につながる成果も実現することになった。
しかし、あらゆる意味で、日本の労働者階級の決起に時代の展望がかかっていることを再確認する以外にない。今回の最大の成果は、日本の私たち自身が、旭非正規職支会というすばらしい同志たちとの、血の通った連帯をさらに強固にうち固めることができたことだ。そしてその確信を、日本で同じ闘いを実現するというレベルに高めなければいけない。動労千葉の存在と闘いの中に、その展望を確認して進もう。
(ブログ http://asahihiseiki.tokyo )

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