国鉄分割・民営化から33 年 解雇撤回に向け 2・16 国鉄闘争勝利・関生弾圧粉砕集会へ!
中村 仁(全国労組交流センター常任運営委員、動労千葉書記次長)
33年前の国鉄分割・民営化攻撃は、労働者を差別分断し労働組合を屈服させ、資本主義が金儲けの手段として「戦争する国」を作るための改憲攻撃でした。
自民党国会議員が利権のために膨れあがらせた「国鉄の赤字」を口実に40万人国鉄職員の2人に1人の首を切る攻撃でした。
国会で国鉄改革法が通ると、当該の職員たちはこれからの不安で一杯になっていました。
労働組合の活動家は人材活用センターに隔離され、分割・民営化に協力しなければ新会社に行けないぞとレッテルを貼り付けられたのです。その中で「闘っても勝てない。自分だけはJRに残してくれ」と改革労(のちのJR総連)が積極的に屈服、これを推進したのです。
動労千葉は国鉄分割・民営化による首切りを許さず、労働者の団結で跳ね返そうとストライキで立ち上がりました。
当局から「全員解雇」の恫喝を受けながらも2波のストライキを闘い抜き、28人の解雇者と12人のJR不採用と多くの被処分者を出しながら、組合員のほとんどがJRに乗り込んでいきました。組合員は苦闘しながらも「闘いなくして安全なし」の信念を貫き通し、JRの職場で闘い続けています。
そして2015年、動労千葉は1047名解雇撤回闘争で、JRへの「不採用基準の策定が不当労働行為」を認めさせる勝利をつかみ取りました。「不採用基準の策定が不当労働行為」の真実は、国鉄分割・民営化で理不尽な思いをし、国鉄を去なければならなかった多くの人たちが声をあげる勇気に必ずなります。真実を認めさせ、国家とJRに謝罪させ、解雇撤回・JR採用を勝ち取ります。
今日の社会は、組合があっても労使協調の御用組合、会社の言うことを聞かなければ生きていけないことが当たり前になろうとしています。安倍政権下で、JR東日本は会社に協力してきた御用組合をも許さない「労組なき会社」攻撃をかけ、闘う関西生コン支部には未曽有の大弾圧が襲いかかっています。
今こそ労組交流センターの「反連合・反全労連」「自力・自闘・連帯」の旗印を高く掲げよう。 「負けるな!」という中野洋元代表の言葉は、資本との攻防の直接的な結果だけでなく、情勢に負けそうになる自分に負けるなと叱咤激励しています。
労働者は誇り高い者、踏みつけられても痛めつけられても仲間を信じ、誇りをもって団結し必ず立ち上がる存在です。今、交流センターに展望をもって結集し、さらに結集しようとしている仲間たちがいます。共に闘う我々が問われています。彼らに応える全国労組交流センターの闘いを作り出そう。2月16日国鉄集会を交流センターが先頭で牽けんいん引し「改憲・戦争阻止!大行進」の隊列にすべて人々の大合流を勝ち取ろう。2020年の闘いを力強く前進させよう。