2・5三里塚天神峰現地闘争に集まろう!

(写真は昨年12月のデモ)

(1)反対同盟・決戦本部を先頭とした11月24日からの24時間座り込み闘争は、NAA(成田国際空港株式会社)による市東さんの農地取り上げ強制執行を実力で粉砕し続けている。

「年内執行」を阻止された国家権力は、東京高裁において、市東さんの農地に建つ建物や反対同盟所有のやぐら・看板への執行抗告に対する棄却決定を相次いで行い、機動隊を導入した強制執行のための準備工事を暴力的に進めている。闘いはいよいよ本番だ。国家権力とNAAによる市東さんの農地強奪・営農破壊を絶対に許さず闘おう。

 

(2)昨年12月、岸田政権は「安保3文書」を改定し、アメリカ帝国主義とともに中国侵略戦争に突き進むことを宣言した。改定された国家安全保障戦略には「自衛隊・海保のニーズに基づき空港、港湾などの公共インフラの整備や機能を強化する」ことが明記され、浜田防衛大臣は「滑走路が長い空港は部隊の運用上の有用性が高い」として成田空港の軍事使用を明言した。

さらに、米戦略国際問題研究所(CSIS)は、対中戦争の勝利に日本の参戦は絶対的条件であるとして、「民間国際空港の使用を確保する」必要があると報告している。こうした動きと連動して、NAAは更なる機能強化に向けて、ターミナルの統合、貨物地区の整備、鉄道・道路のアクセス改善など、空港全体を造り直す計画を明らかにしている。市東さんの農地強奪は、中国侵略戦争に向けた軍事空港建設のためであり、強制収用阻止の闘いは戦争を阻止する最前線の闘いである。

 

(3)反対同盟と日本の労働者階級は、三里塚を「反戦の砦」として実力で守り抜き、成田軍事空港の完成を57年にわたって阻んできた。反対同盟が貫いてきた「農地死守・実力闘争」の思想と実践は、日本階級闘争に脈々と位置づいている。

動労千葉のジェット燃料貨車輸送阻止の闘いをはじめ、労働者・労働組合が自分たちの労働条件をめぐる要求だけでなく、国家権力が暴力で軍事空港を建設しようとすることにクビをかけて闘ったことは、総評解散・連合結成という労働運動の右翼的再編の嵐に抗して、全国労働組合交流センターを結成する土台となった。強制執行阻止に立ち上がった青年労働者たちがいま、職場で地域で、労働運動を変革する闘いの先頭に立っている。三里塚闘争の勝利と階級的労働運動の再生はひとつだ。

我々は、決意を新たにし、反対同盟との「労農連帯」にかけて市東さんの農地強奪強制執行阻止の闘いに立ち上がる。中国侵略戦争阻止・岸田打倒の巨大な反戦闘争をつくり出し、三里塚闘争に勝利しよう。

<闘争要項>

2月5日(日)午後1時 市東さん宅中庭、午後2時30分空港へ向けてデモ

呼びかけ:三里塚芝山連合空港反対同盟